○稻田政府
委員 この点につきましては前回もお答え申し上げましたと思うのでありますけれ
ども、もちろん旧文部
委員会で御決定になりました御決議の趣旨は、その際当局からお答え申し上げましたように、私
どもといたしましては尊重して
研究して参りたい、この点につきましてはいささかも変りないわけでございます。ただその後いろいろな観点から
研究いたしましたところ、やはり御決議に関連して現われて参りました具体的な問題が、ただいま竹尾
委員からもお話がありましたように、北は北海道から、南は九州までかなり多くの案件が関連して出てきて参っておるわけであります。われわれ
事務当局といたしましてはやはりその全貌を見通しまして、財政計画、設置計画を立てなければなりません。ところがこれを
検討いたしましたところ、設備費、施設費あるいは計上費あるいは人員の増等相当巨額に達したわけであります。その点は今年の非常に引き締めました予算に計上しがたく
考えましたし、またただいまのお言葉では解決し得るところからという御
意見があったのでありますけれ
ども、当時私
ども考えましたのは、やはりあの決議の現われました状態等から見まして、一連の関係はそれ自体として
考えなければならぬと
考えたわけであります。そのうちには地元の対立、
意見の相違等でなお見通しのつかない部分もございましたし、またこれは
学校の人事配置等の問題がございますので、十分関係
学校の当局と腹をあわせてやらなければならぬ、そういう点につきましてもなおまだ解決がつかぬ問題等がございまして、御
審議願いました三十年度予算にもあるいは国立
学校設置法にも計上し得なかったのでありまして、この辺につきましては一つ御了承いただきたいと存じております。