○官房長(農林)谷垣專一君 まだこの地位につきましてからあまり時間がございませんので、あるいは御満足のいくような御
答弁ができないかも存じませんが、あしからず
一つ御了承を願いたいと思います。
いわゆる六カ年
計画、長期経済
計画の樹立につきましては、
関係各省と協議いたしまして、経済企画庁が中心になりまして策定いたしておるわけでございます。御存じのように、それぞれの専門部会ができておりまして、そこでそれぞれの部門別に
計画をいたし、それをまた総合調節して参る、こういうことになるわけでございまして、それがたとえば農林水産
関係であれば農林水産部会が開かれて参っておるわけであります。さようにいたしまして逐次積み重ねが行われてきておるわけでございますけれ
ども、要するに増産
計画の場合におきましては、一番問題になりますのは国家資金のそれに対する投入がどの
程度になるかということが一番大きなてこ入れの問題になるだろうと思うのです。この点が実は毎年問題になります。
予算ともからみ合いまして問題になるわけでありますが、今度の場合におきましても、長期
計画を立てる場合におきましても、その点が各産業別の資金の配分と農林水産業におきまする資金
計画、資金需要の問題とにおきまして、なかなかうまく調節がいかない数次の場面を繰り返してきておるわけでございます。しかしこれはどうしても調節をいたしまして、そうしてまとまった
計画にいたさねば相なりません。この一両日におきましても、何とかこの調節点を見出すように
関係の部門と折衝を続けておるわけであります。ただ問題は、そういうふうにしてでき上りました増産
計画と申しますか、単なる増産
計画ではなくて、もっと含めて農業
計画ということになろうかと思いますが、そういうものと来年度の
予算というものが具体的にどのように時間的にかみ合っていくかという問題であろうと思います。これは当然にかみ合う
——その間にたとえば初年度が来年度の
予算ということになって発足するのが当然のことになるかと思いまするけれ
ども、片一方は長期
計画でありまするし、片一方は来年度直接の問題になりますし、その間に時間的なプログラムの調節がうまくいくかどうか、端的に申しますれば、来年度の
予算が事務的にはもう
相当に積み重ねて検討が行われておる、これは国会その他でどのように訂正がありますかは別でございますけれ
ども、その事務的に積み重ねられておりますそういう時期と六カ年
計画との時期とが、どういうふうにずれるか、あるいは一緒になるか、もっと端的に言えば、六カ年
計画は先にきまりまして、それに基いて来年度の
予算が事務的に要求できるようなところになってくれば一番正しい順序になる。そこのところが今のところなかなか調節がつきにくい
状況で推移しております。これを何とか早く六カ年
計画というものをきめまして、初年度の
数字が来年度の
予算という具体的な
数字に織り込まれるようにいたしたいと思って努力いたしておりますが、そこらのところは今来年度
予算が六カ年
計画の初年度の
数字とぴたりと合うかどうかということについては、もう少し調節の必要があろうかと思います。と申しますのは片一方は、やはり六カ年、かなり変転の多い先行きを見ます六カ年を通じましての、いわばかなりこれは客観的な性格を持った
計画に相なりますし、片一方は来年度すぐという問題になります。その間におのずと精粗の別というと語弊があるかと思いますけれ
ども、やはり見通しを立てる場合大まかな、大まかというと語弊がありますが、その問題と来年度直接の問題との場合に非常に問題が生じた。各産業別の資金配分等の問題にいたしましても、六カ年全体を通じてであれば議論があるいは合う、あるいはまた総ワクにおいてはこれをお互いに認めよう、ただし来年度の
計画については調節のつかないままに各省が大蔵省との折衝をまずやらなければならないという時間的な情勢が
考えられるというようなことが生じるかもしれない
状況でございます。農林省といたしましてはできるだけそういうことのないように
考えて処置いたしておりますが、やはり六カ年
計画自体についてもこれは客観的に筋を通して主張しなければならないので、その間の調節に目下苦慮をいたしておる
状況であります。どうもまだ新米でありまして、つぼにはまった
お答えができにくい点が多いかと思います。大体今のところはそういう
状況で進んでおります。