○久保田(豊)
委員 私は今度の
霜害とひよう害の両方を喫しました
静岡の問題についてでございますが、特に
静岡の場合には、ひよう害においては大体ミカンが
災害の主たるものであり、
霜害においては大体
お茶が主たるものであ
つて、ほとんど全県にわたって
被害をこうむつたわけであります。そこで最初に
農林省の方にお聞きいたしたいのは、いつもこういう
お茶やミカンに対する
災害程度の評価の問題で、
農林省と相当食い違いが出てくるのです。特に今回の場合はその点が相当懸念されるわけですが、
農林省としてはどういうふうな点に基準を置いてこの
お茶とミカンの
災害を評価されるかということを、まず策一点としてお伺いいたしたい。と申しますのは、ミカンの方では今年はちようど花を持つたときにひようを食つたわけです。そこで花が全部落ちてしまつたばかりではない、若芽が大半欠けて落ちてしまつた。そうしますと、
災害の
程度というものは、ミカン作
農家からいいますと本年だけの問題ではなく、これは次年度収穫にも大きく影響を持ってくる事項であります。ところがこれらに対しては、ともすると
農林省の
災害評価では、こういう点で
実情にそぐわない。ただ単に花がどのくらい落ちた、従って収量がどのくらいだ、こういうようなことになりがちであ
つて、県の
災害査定と
農林省の査定と非常に大きな食い違いが出てくる。この点をどのようにことしは評価をされるおつもりか。
現地においてはすでに農林統計
当局の
調査の
程度とこの点の見解の相違が相当出て参っているような傾向があります。この点をどういうふうにするかお伺いいたしたい。なお
お茶については、御
承知の通り一番茶の芽が出たところをほとんどひようでもってやられてしまつた。こういうことですから、単に数量が落ちるというような問題ではない。一番茶のいいところがほとんどやられてしまつたという
関係から品質が落ちて、非常に味が落ちている。そこでできた
お茶は値段が安くなる。現にひよう害をこうむつたところで作つた
お茶を見ますと、普通の年にできたような
お茶ができておらない。ほとんど枝ばかりの
お茶みたいなことになる。そしてわずかに残つた茶の葉つぱが、製茶いたします場合にほとんど粉になってしまう。従ってこういうところからこうむる
経済的な
災害というものは、単にいわゆる表面から見た収穫量の上における
災害というものとは非常に大きな食い違いが出てくる。こういう点を今年はどのように評価をされているか、特に
調査当局の御見解なり御用意があればます第一にお聞きしたい。