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河野国務大臣 お答え申し上げます。御指摘の点ごもっともでございます。私もそういうふうに
考えました。
考えましたが、何分時日が非常に切迫いたしておりまして、
意見の一致したい点がいろいろ出て参ります。そういうことで、
政策的な問題につきましては、これを載せますと、またこれについての御審議を願う上におきまして、これはやめてしまえとか、これはふやせとかいうことになりますから、これはあと回しにいたしました。ただし御指摘のようなことはむろん
考えなければなりませんので、その点についても、勇敢にやらなければいけないということも私は
考えました。しかし何を申しましても、時日もありませんと同時に、かたがた
明年度予算は、われわれといたしましては、おそくとも月半ばまでにはぜひ
編成したいということを
考えておりまして、それと同時に、多年の習慣でございますから、御
承知の
通り大蔵省からわれわれの方に査定をしたものを回して参りますものは、もう月がかわればすぐに私は来ると思います。それに対してわれわれは復活
要求をするという従来の慣行もある程度とらなければならぬと
考えております。そういうようなことで、地方におりまする人たちもしくは今のような試験研究に従事しておられる人たちには、
明年度予算のあり方につきましては、これは非常な変則のことであります。これがこういうばかなことなしに、解散その他
内閣の更迭等がなければこういう事態はないことでございましょうが、たまたま政治
情勢がこういうことになりましたので、非常に変則ではございますけれ
ども、地方におられまする人、研究その他に従事しておられまする人は、明年度の
予算の
編成をごらんになって、ある程度の含みで事業の
方向がきめていただけるのではなかろうかというようなこと等を勘案いたしまして、そうして地方におきましては地方長官の権限で進められますようにニヵ月の
予算に対して三ヵ月分の交付金を入れておくということに実は努力したわけなのでございまして、これにつきましては、
予算が通過するのは六月になるではないかということになりますと、またそこに問題がありますけれ
ども、われわれとしましては、一応五月に
予算がなるべく通過いたしますようにということの含みで、そういう処置をとったのでございます。決してこれは万全とは
考えませんけれ
ども、それらの点を十分考慮いたしまして、
予算の
編成は一日も早くでかしあげまして、これが地方に行き渡りまして、大体この見当で
予算に組まれておるのだなということがわかれば、それに対して地方長官が善処していただける、そういうふうなことを
考えて、実は交付金の方は三ヵ月組んでおくということにしたわけなのでございます。これを今
お話のように、なぜ早くきめてしまわなかったか、幾ら少額でもなぜそれに載せておかなかったかという
お話でございますけれ
ども、これは事情に精通しておられる川俣さんは、載せますと、ついそのままで大蔵省はあとは逃げたがるものでございますから、あとから増額するということはなかなかむずかしい。一ぺん一月、二月、月割りで組んでしまいますと、それを本
予算の方に、今度は増額はなかなか困難なものでございますから、ついそこはこういうがんばり合いというようなことになっておくれておるのでございますから、その点につきましては、せっかく
農村のために
協力しておるということで御
了解いただければ大へん仕合せだと思うのであります。