○増原
政府委員 ただいま長官の申されたところで尽きるわけでございますが、具体的に隊員に関しますものは、御
承知の
通り、宣誓の
言葉だけであります。これを読み上げるとかえっておかしいかと思いますが、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚するということで、根本は長官の申されたところに尽きるわけであります。しかし部隊の任務の性質上一致団結というものは最も大切であります。ただいま申された上命下従というような
言葉にも
なりましょうし、指揮統率の確立ということが大切でありまして、各級の幹部及び隊員がそれぞれの立場において団結し、かつ上命下従、指揮統率の態度を確立するということでございます。これに応じまして厳正な規律を保持するということをうたい、次に徳操を養い、人格を尊重するという
言葉がございます。これはやはり民主主義の
考え方をここにうたい表わしたのであります。人格を尊重し、徳操を養うということは、
国民のために
国民の中にある部隊として平素一般の人間としてもよく
国民の敬愛を受け得るような人になってもらいたいことを強調しておりますが、そのことでございます。心身を鍛え技能をみがくという
言葉を書いておりますが、これはこういう実力部隊の特徴として、あくまでも強健な心身を——これはからだだけでなく精神もですが、忍耐強い、困苦欠乏に耐える心身を鍛えてもらう。技能をみがくという
言葉も、特にこれからの
防衛として科学技術を取り入れるということが最も大切なことでありますので、そういう点を簡単な
言葉でありますが
表現をし、そしてくくります
言葉は、強い
責任感を持って専心その職務遂行に当る、そして事に臨んでは危険を顧みず身をもって
責任の完遂に努め、
国民の負託にこたえるという服務の本百、これを同時に宣誓の
言葉といたしておるわけであります。これを入隊に際してその
意味を敷衍して説明をし、一般的には部隊におきましては団結の強化、統率の確立、訓練の精到、科学の尊重というふうなことは各部隊においてはおおむねこの中からとりました標語として部隊長の
一つの信条というふうなことで隊員を指導していく。幹部としては、
もとよりこの間みずから率先して範を示していくということを強く強調をいたしておるのであります。