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橋本(登)
委員 行方郵便局の
集配事務存続に関する
請願第三〇五
号並びに第三〇六号、第三〇七号、同一問題でありますから、一括して
請願の
理由を申し述べ、ます。
最近
町村区域の
合併等に伴って、
郵政当局としてはこれが
統合を
計画せられておるよべであります。今申し上げました三局は比較的早く
町村合併が行われたために、その
統合に関する
調査もいち早く行われたようであります。そういうことから、同三局を中心とする
関係者においては非常に心配いたしまして、ぜひとも次のような
事情があるから
集配事務を従来同様に
存続せられたい、こういうような
請願であります。
その
理由の
一つは、
行方郵便局の場合は、同村は極こうじ
製造地としてその取引は広く各方面にわたっている。従って
集配事務が廃止せられますと、
相当の荷物になるものを遠くの方まで持っていかなければならぬから非常に
不便になる、こういうことのようであります。
延方郵便局の場合においては、
一つには
潮来郵便局と
相当に離れておるということが
理由であり、同時にまたその
地区は本局のある
潮来町と
人口においても大体同じような大きな
町村であります。従ってこれが
集配事務がなくなるということになれば、遠く
潮来まで多くの
関係者が行かなければならぬというので、
住民の
不便を増大するから、ぜひともこの際
集配局として残してもらいたい、こういうのが
請願の
理由であります。
第三の
井上郵便局の場合におきましても、この
地区は非常に古くから、
昭和八年以来
集配局として
開設せられて、
住民に多くの便をもたらして参り、これが
玉造郵便局に
集配事務が移管されることになると、
距離の点から考えても、また
郵便物の
集配の時間的な
関係から見ても、非常に
不便になる。従ってせっかく近来
利用度が増してきたのであるから、この際は残してもらいたい、こういうような
理由であります。
そこで
町村合併によって
集配事務の
変更というものは、
一つの
方針として
郵政当局がなされる、こういう
原則についてはわれわれもあえて
反対するものではありません。しかしながら現在の
町村合併というものが果してどこまで
存続性があるのか、あるいは一部の
区域については再
編成等も考えられるときでありますから、従ってその
地方において強力な
反対意向がある場合においては、もう少し
情勢を見てからこれを処理していくという
方針でなければならぬと思うのであります。これはあえて
三つの局の問題に限らず、
原則としてそうあるべきである。だから
全国で合理的に考えて、これが第一次、第二次、第三次と区別をいたしますならば、第一次にやるべき
区域もあるであろうし、あるいは第二次の期間において行うべきものもあろうし、あるいは第三次の場合においてこれを行うべきものもあろうし、なおかつ従来の
情勢から考えて、ある一部はこれを残さなければならぬというようなところもあり得ると思うのです。そういうところを十分に勘案して、いわゆるこういうような
面接住民関係に利害の伴う、便、
不便の伴う問題については慎重を期せられたい。その意味において、この三局については早期に、第一次的にこれを処理すべきものではない、こう考えておるものでありますからして、その点、
請願の
趣旨並びに私の
意見も入っておりますが、それを勘案して、御
意向を御答弁あらんことをお願いする次第であります。