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1955-07-27 第22回国会 衆議院 逓信委員会 第33号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年七月二十七日(水曜日)    午後四時三十一分開議  出席委員    委員長 松前 重義君    理事 齋藤 憲三君 理事 濱地 文平君   理事 廣瀬 正雄君 理事 橋本登美三郎君    理事 松井 政吉君       秋田 大助君    宇田 耕一君       川崎末五郎君    椎熊 三郎君       竹内 俊吉君    井手 以誠君       佐々木更三君    原   茂君       森本  靖君    松尾トシ子君  出席政府委員        郵政政務次官 早稻田柳右エ門君  委員外出席着         郵政事務官         (電気通信監         理官)     行広 清美君         専  門  員 吉田 弘苗君     ————————————— 七月二十六日  国立嬉野病院内屯城郵便局分室廃止反対に関す  る請願井手以誠君紹介)(第四六一七号) の審査を本委員会に付託された。 同日  日本電信電話公社法の一部改正反対に関する陳  情書(第四三三号)  同(第四六五号)  別子郵便局特定集配局昇格陳情書(第四  九八号) を本委員会に送付された。     ————————————— 本日の会議に付した請願  一 国産愛用消印使用に関する請願笹本一   雄君紹介)(第六四号)  二 行方郵便局集配事務存続に関する請願外   一件(橋本登美三郎紹介)(第三〇五   号)  三 延方郵便局集配事務存続に関する請願(   橋本登美三郎紹介)(第三〇六号)  四 井上郵便局集配事務存続に関する請願(   橋本登美三郎紹介)(第三〇七号)  五 百石郵便局復旧に関する請願夏堀源三   郎君紹介)(第三一九号)  六 長尾郵便局電話施設拡充に関する請願(   伊瀬幸太郎紹介)(第三五八号)  七 林田郵便局電報配達業務存続に関する請   願(田万廣文紹介)(第五三二号)  八 東都農地区電話架設請願片島港君紹   介)(第六一七号)  九 猿投郵便局舎新築請願横山利秋君紹   介)(第六六〇号)  一〇 吉井町千年地区特定郵便局設置請願   (稲富稜人君紹介)(第八一三号)  一一 高石商郵便局を無集配郵便局昇格の   請願森本靖紹介)(第九四四号)  一二 安田郵便局集配局昇格請願永山   忠則紹介)(第一一一五号)  一三 和田簡易郵便局を無集配特定郵便局に昇   格の請願)(永山忠則紹介)(第一一四七   号)  一四 宮本郵便局電話交換台設置請願(高   木松吉紹介)(第一三九八号)  一五 東郵便局電報配達事務開始に関する請   願(大野市郎紹介)(第一六五九号)  一六 野田郵便局含新築請願松前重義君紹   介)(第一七八八号)  一七 中滝川電報電話局舎新築等に関する請願   (楯兼次郎君紹介)(第二一〇二号)  一八 近江八幡副使局舎新築請願矢尾喜三   郎君紹介)(第二一三七号)  一九 近江八幡郵便局合新築請願今井耕君   紹介)(第二一八八号)  二〇 同(堤康次郎紹介)(第二四〇七号)  二一 霧島郵便局電話交換機増設に関する請   願(中馬辰猪紹介)(第二四七六号)  二二 茅郵便局舎買上に関する請願下平正一   君紹介)(第二五五四号)  二三 同(原茂紹介)(第二五五五号)  二四 日本電信電話公社法の一部改正反対に関   する請願小平久雄紹介)(第二五五六   号)  二五 清和村郵便米配達地区集配復活に関す   る請願福井順一紹介)(第二五五七号)  二六 茅野電報電話局舎新築請願原茂君紹   介)(第二六六八号)  二七 旭町の電話増設に関する請願早稻田柳   右エ門紹介)(第三六五四号)  二八 日本電信電話公社法の一部改正反対に関   する請願外一件(松山義雄紹介)(第四一   四〇号)  二九 町村合併区域内の電話交換施設等統合に   関する請願伊東岩男紹介)(第四二六〇   号)  三〇 中島町、輪島市間に電信電話市外ケーブ   ル線架設請願益谷秀次紹介)(第四三   〇九号)  三一 長崎電話局自動化促進に関する請願(   井手以誠紹介)(第四四三八号)  三二 中島町、輪島市間に電信電話市外ケーブ   ル線架設請願森本靖紹介)(第四四五   七号)  三三 日本電信電話公社法の一部改正反対に関   する請願小平久雄紹介)(第四五四九   号)  日程追加   国立嬉野病院内屯城郵便局分室廃止反対に関   する請願井手以誠君紹介)(第四六一七   号)     —————————————
  2. 松前重義

    松前委員長 これより会議を開きます。  本日の請願日程について審査を進めます。審査の方法といたしましては、まず紹介議員説明を聴取いたし、次に政府当局所見を求め、議決につきましては最後に一括してこれを行うことといたします。また審査の便宜上、同趣旨請願については、日程の順序にかかわらずこれを一掃議題として審査することといたします。なお紹介議員出席のない請願につきましては、専門員より説明させることにいたします。  それでは日程第一、国産愛用消印使用に関する請願議題といたします。本請願につきましては、紹介議員出席がありませんので、専門員紹介説明をいたさせます。吉田専門員
  3. 吉田弘苗

    吉田専門員 国産愛用消印使用に関する請願文書表番号第六四号、請願者東京都中央区銀座六丁目三帯地国産愛用推進協議会理事長土岐章紹介議員笹本一雄艦、本請願要旨は、わが国経済は昨年度外国為替収支において三億ドルの赤字を示し、その将来もはなよだ憂慮される状況にあるが、これが国際収支改善国家経済の発展とは単に政府施策のみをもっては期しがたく、広く国民各層の深い理解と協力が必要であって、自国の生産品を尊重し、愛用し、もって外貨の節約に協力しなければならないのであり、これはまた物質的、精神的に祖国の自立独立を達成するための近道である。ついては、あらゆる国産品愛用を奨励し、わが国工業の伸展と品質の向上を後援するため、政府郵便物国産愛用の字句を配した消印を押し、全国にその趣旨を徹底せしめられたいというのであります。
  4. 松前重義

    松前委員長 次に本請願に対する政府所見を求めます。早稻田政委員
  5. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願国産愛用の御趣旨はまことにけっこうと思われますが、郵政省といたしましては、次のような理由で直ちにこれを適用することは困難であると考えます。  その一は、この利用特定の場合にのみ許可することはできないため、今後この種の利用申請はきびすを接して多くなるものと思われますが、その場合、一を是とし他を非とする判定はきわめて困難であること、その第二は、郵政省においてかつて広告業務の一端として、自動捺印機刻印による業務を行なったことがありますが、郵便利用者側からこれに対して、自己所有郵便はがきに対し、郵政省がほしいままに広告その他の表示をすることは行き過ぎではないかというような非難を受けたこともございます。従って本請願については、御趣旨には賛成でございますが、現段階においては実現は適当でないと考うる次第であります。     —————————————
  6. 松前重義

    松前委員長 次に日程第二、行方郵便局集配事務存続に関する請願外一件を議題として、紹介議員説明を求めます。紹介議員橋本登美三郎君。
  7. 橋本登美三郎

    橋本(登)委員 行方郵便局集配事務存続に関する請願第三〇五号並びに第三〇六号、第三〇七号、同一問題でありますから、一括して請願理由を申し述べ、ます。  最近町村区域合併等に伴って、郵政当局としてはこれが統合計画せられておるよべであります。今申し上げました三局は比較的早く町村合併が行われたために、その統合に関する調査もいち早く行われたようであります。そういうことから、同三局を中心とする関係者においては非常に心配いたしまして、ぜひとも次のような事情があるから集配事務を従来同様に存続せられたい、こういうような請願であります。  その理由一つは、行方郵便局の場合は、同村は極こうじ製造地としてその取引は広く各方面にわたっている。従って集配事務が廃止せられますと、相当の荷物になるものを遠くの方まで持っていかなければならぬから非常に不便になる、こういうことのようであります。  延方郵便局の場合においては、一つには潮来郵便局相当に離れておるということが理由であり、同時にまたその地区は本局のある潮来町と人口においても大体同じような大きな町村であります。従ってこれが集配事務がなくなるということになれば、遠く潮来まで多くの関係者が行かなければならぬというので、住民不便を増大するから、ぜひともこの際集配局として残してもらいたい、こういうのが請願理由であります。  第三の井上郵便局の場合におきましても、この地区は非常に古くから、昭和八年以来集配局として開設せられて、住民に多くの便をもたらして参り、これが玉造郵便局集配事務が移管されることになると、距離の点から考えても、また郵便物集配の時間的な関係から見ても、非常に不便になる。従ってせっかく近来利用度が増してきたのであるから、この際は残してもらいたい、こういうような理由であります。  そこで町村合併によって集配事務変更というものは、一つ方針として郵政当局がなされる、こういう原則についてはわれわれもあえて反対するものではありません。しかしながら現在の町村合併というものが果してどこまで存続性があるのか、あるいは一部の区域については再編成等も考えられるときでありますから、従ってその地方において強力な反対意向がある場合においては、もう少し情勢を見てからこれを処理していくという方針でなければならぬと思うのであります。これはあえて三つの局の問題に限らず、原則としてそうあるべきである。だから全国で合理的に考えて、これが第一次、第二次、第三次と区別をいたしますならば、第一次にやるべき区域もあるであろうし、あるいは第二次の期間において行うべきものもあろうし、あるいは第三次の場合においてこれを行うべきものもあろうし、なおかつ従来の情勢から考えて、ある一部はこれを残さなければならぬというようなところもあり得ると思うのです。そういうところを十分に勘案して、いわゆるこういうような面接住民関係に利害の伴う、便、不便の伴う問題については慎重を期せられたい。その意味において、この三局については早期に、第一次的にこれを処理すべきものではない、こう考えておるものでありますからして、その点、請願趣旨並びに私の意見も入っておりますが、それを勘案して、御意向を御答弁あらんことをお願いする次第であります。
  8. 松前重義

    松前委員長 本請願に対する政府所見を求めます。
  9. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 橋本委員紹介にかかる三請願について政府所見を簡単に申し上げたいと思います。  第一の行方郵便局でありますが、これは御承知のように昭和三十年三月三十一日茨城県行方麻生町、太田村、大和村、行方村及び小高村が合併いたしまして、麻生町が新しく発足いたしたのであります。従来旧麻生町、旧太田村及び旧大和村は麻生局で、また旧行方村、旧小高村は行方局でそれぞれ集配いたしておったため、一行政区を二局へ分割するような結果となりまして、郵便物の区分、運送上著しく不便を生じ、郵便物の遅達を来たしておるので、これが施設調整が必要と思われるのであります。  第二の延方局の場合もまた同様でございまして、一つ行政区を二局へ分割するような結果となり、ただいま橋本議員紹介の通りの実情で、サービスがきわめて低下しておるかにうかがわれるのでございます。  第三の井上局の場合でございますが、これは昭和三十年一月一日合併をいたしまして玉造町が発足いたしましたところ、従来旧玉造町と旧立花村及び旧現原村でございますかはそれぞれ玉造局で、また旧手賀村及び旧玉川村は井上局でそれぞれ集配いたしておるために、非常な不便を生じておる面があるかと存じておるような次第でございます。従ってこれら各局につきましては、実情十分調査検討をいたしました上、可急的すみやかに適切なる方途をとりまして、サービスの低下を防ぎ、御請願趣旨にでき得る限り沿うように善処いたしたいと考えておる次第でございます。
  10. 橋本登美三郎

    橋本(登)委員 今次官の御答弁ですが、サービスが低下しておるかどうかは私は承知しておりませんが、この請願者は、たとえば行方郵便局の場合は榊原善弥外二千七百十八名、延方郵便局の場合は立野藤司外三千九百二名、玉造井上郵便局の場合は高野政雄外二千九百三十二名、すなわち住民の大部分が反対請願をしておるのであります。もちろんあるいは遠慮して判こを押しておる人もありましょうが、形式上から見れば、その郵便局区内の全員が存続希望して来ておる。であるからして、今次官から御説明のあったようなサービスが低下して非常に住民不便をこうむって困っておるというのならば、こういう請願は理論の上ではあるはずがないわけであります。従ってただ一区域内に二つ郵便局があるから、サービスが低下しておるで川あろうという建前でもってものをきめられたのでは、はなはだ迷惑するわけでありますからして、先ほど申しましたように、全国ではすでに何千という町村合併が行われておる。そうしてもちろんこの中には、おそらく一区域内に二つ三つもの局があるに違いない。これを一つ統合するという原則でありますが、その何千という統合せらるべき局があるにかかわらず、この請願の中には、おそらくまだ三つか四つくらいしかそれに対する反対陳情は出ておらない。しかもまっ先にこの反対陳情が出ておるというのは、いろいろの事情があるだろうと思うのであります。従ってその点を十分に勘案せられて、勝手にあなたの方から不便であろうという独断的な解釈はお断わりいたします。いやしくも二千名ないし三千名の住民存続をしてくれというような希望でありますからして、その点も十分御勘案になって、まっ先にこれを整理一するがごとき態度はとらぬように、その点は強く要望いたしておきます。
  11. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 ただいま橋本委員のお説ごもっともと存じます。すでに御承知のように、全国町村合併の結果に基くいろいろな請願がたくさん出ておりますが、この請願のように何千という人がこぞって請願をしていらっしゃる向きは非常に少うございまして、御事情のほど推察するに余りあるものがあると思います。従いまして先ほども申し上げましたように、十分検討いたしまして調整をはかることにいたしたいと考えております。
  12. 橋本登美三郎

    橋本(登)委員 重ねて申しわけありませんが、ただいまの私の請願理由並びに私の意見所轄郵政局長並びに関係部長に十分にお伝え願いたい。     —————————————
  13. 松前重義

    松前委員長 日程第五、百石郵便局復旧に関する請願議題といたします。本請願については紹介議員出席がありませんので、専門員説明いたさせます。
  14. 吉田弘苗

    吉田専門員 百石郵便局復旧に関する請願文書表替号第三一九号、請願者青森上北郡一旦石町長三村久太郎紹介議員夏堀源三郎君、本請願要旨は、青森上北百石郵便局昭和二十八年九月の大火に際して類焼し、その後は民家の一部を使用して辛うじて業務を続けているが、罹災以来今日までわずか一年半の間に、転々として現在四度目の仮局舎に入っている。しかるにこの仮局舎の位置は町の最南端にあり、利用者不便ははかり知れないのみならず、局舎木造車庫を改造したので狭隘かつ採光、通風ともに不足で、事務能率上きわめて悪い。ついては同局舎を復旧されたいというのであります。
  15. 松前重義

    松前委員長 次に本請願に対する政府所見を求めます。
  16. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 ただいま議題となりました百石郵便局舎災害復旧につきましては、その必要が認められますので、町村合併の帰趨が明らかになるのを待って、善処することといたしたいと考えております。     —————————————
  17. 松前重義

    松前委員長 次に日程第六、長尾郵便局電話施設拡充に関する請願議題といたします。本請願につきましては紹介議員出席がありませんので、専門員説明いたさせます。
  18. 吉田弘苗

    吉田専門員 長尾郵便局電話施設拡充に関する請願文書表番号第三五八号、請願者奈良県北葛城郡磐城村長碓井亀之助外九十二名、紹介議員伊瀬幸太郎君、本請願要旨は、近時磐城村における中小企業の進展著しく、従って電話架設希望者は逐日増加の一途をたどり、同郵便局における積滞数も相当数に及び、その増設間村民の強く要望するところである。ついては、磐城村の電話施設をすみやかに拡充されるよう適切なる措置を講ぜられたいというのであります。
  19. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  20. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 政府所見を申し上げます。全国には現在局内設備が極度に行き詰まり、交換台増設を必要とする局が多数あります一方、毎年の電気通信施設拡張改良予算が十分でないため、緊急度に応じて逐次交換台増設を行っておる次第でございますが、早急に長尾局交換台増設して加入者増設をはかることは、現在のところ困難であります。しかし建設資金の確保に努力いたしまして、できるだけ早く御要望に沿いたいと考えております。     —————————————
  21. 松前重義

    松前委員長 次に日程第七、林田郵便局電報配達業務存続に関する請願議題といたします。吉田専門員説明をいたさせます。
  22. 吉田弘苗

    吉田専門員 林田郵便局電報配達業務存続に関する請願文書表番号第五三二号、請願者香川坂出市長島田恭平外二十名、紹介議員田萬廣文君、本請願要旨は、電報配達区域統合廃止計画のため、香川坂出林田町の郵便局電報配達業務を廃止して他局区域変更計画の由であるが、同町は港を控える工業地で、工場、法人等が多く、近時特に発展しつつある地域であって、通信機関利用も非常に大きいものがある現在、電報配達業務他局に移管することは、同地方事情を無視するものであり、公衆の受ける不便は多大である。ついては、町町の特殊事情にかんがみ、林田郵便局電報配達業務を従来通り存続せられたいというのであります。
  23. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  24. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 お答えをいたします。ただいまの林田郵便局請願に対しましては、現在の電報配達区域は著しく細分化されているため、配達業務の運行が相当経済となっておりますので、電信事業合理化の一施策として、狭い配達区域はその地域における電報利用度、その地域統合する配達受け持ち局との距離統合後のサービス程度、節約される経費の額等を勘案して、適当と認められるものを整理統合することとし、昨年以来逐次実施いたしております。林田郵便局につきましては、現在の配達区域はきわめて狭小であり、坂出電報電話局よりの距離は、最も遠いところでも五キロ程度、主として電報の着信する地域は三・五キロ程度でありまして、一日の着信通数も約七通程度であります。坂出林田間の中継の減少と配達迅速化により配達サーどスは、現在に比しほとんど変りません。一方電報の発信につきましても、一日約五通程度であり、夜間等窓口閉鎖後におきましても局内公衆電話設置し、外部からこれを利用して電報を発信できるようにいたしますので、著しく不便となることはないと考えられますので、現在の林田郵便局電報配達業務を廃止し、坂出電報電話局配達区域に吸収するように検討中でありますので、御了解をいただきたいと存じます。     —————————————
  25. 松前重義

    松前委員長 次に日程第八、東都農地区電話架設請願議題といたします。吉田専門員説明をいたさせます。
  26. 吉田弘苗

    吉田専門員 東都農地地区電話架設請願文書表番号第六一七号、請願着宮崎児湯都農町東都農郵便局内土公仙丈外八名、紹介議員片島港君、本請願要旨は、宮崎児湯都農町東都農地区は、同町中心地より約五キロの距離にある人口四千五百の部落で、戦後は東都農郵便局開設を初め、東都農診療所東都農巡査派出所設置を見、一応文化施設は整い、その恩恵に浴し得たが、電話架設がなく、電話については局開設以来住民の熱望強く、電話加入の申し込みを調査した結果、四十六口の多きに上っている。ついては、東都農地区電話を架設されたいというのであります。
  27. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  28. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 御要望のありました東都農地区交換事務開設することは、同一行政区域二つ交換局ができ、将来加入区域合併問題等も生ずることが予想されます。従って現在では適当でありませんので、都農区の飛地加入区域とし、加入希望者を集団開通することによって、御要望に沿いたいと考えております。しかしながら昭和三十年度におきましては、すでに建設資金の使途について計画済みであり、同地区電話架設に充てる余裕がありませんので、昭和三十一年度以降においてできるだけ御要望に沿うようにいたしたいと考えております。     —————————————
  29. 松前重義

    松前委員長 次に日程第九、猿投郵便局舎新築請願議題といたします。吉田専門員説明いたさせます。
  30. 吉田弘苗

    吉田専門員 猿投郵便局舎新築請願文書表番号第六六〇号、請願者愛知猿投郵便局従業員代表中条甫外二十一名、紹介議員横山利秋君、本請願要旨は、愛知猿投郵便局舎は今から約百年前に、当時土地有力者民家を年々改造して使用し現在に至っているが、その老朽きわめて著しく、事務上のみならず、職員の健康上においてもまことに一憂慮すべきものがあるが、予算上適切な処置も不可能な現状である。ついては、目下不良局舎として調査中の同郵便局舎を、すみやかに新築せられたいというのであります。
  31. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  32. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願猿投郵便局は、現在局舎状況を見ますと、土地は七十三坪余りであり、構造木造二階建の老朽局舎であります。延べ坪その他いろいろ調査をいたしますると、請願にもありましたように、全く老朽いたしまして、その構造もきわめて不良でございますので、改善の必要があると考えます。従ってなるべく早い機会に新営することにいたしたいと考えます。なお御参考までに、予算関係がうまく勘案できれば、三十年度において新築用土地等を買収いたしたいと予定いたしておる次第であります。     —————————————
  33. 松前重義

    松前委員長 次に日程第一〇、吉井町千年地区特定郵便局設置に関する請願議題といたします。専門員説明いたさせます。
  34. 吉田弘苗

    吉田専門員 吉井町千年地区特定郵便局設置請願文書表番号第八一三号、請願着福岡浮羽吉井町千年区千年四百十九番地の一家永佐次郎外三十五名、紹介議員稲富稜人君。本請願要旨は、福岡浮羽吉井町千年地区は戸数九百五十余戸、人口五千六百八十余人を有する同町最大の区であるにかかわらず、従来特定郵便局設置なく、区民は郵政利用の面に多大の不便を感じていたが、幸い昭和二十七年簡易郵便局開設となり、さしあたりの不便は解消したものの、簡易局では国税の納入、恩給、扶助料金支払い等取り扱い利用が不可能のため不便を来たしている。ついては、同町千年地区特定郵便局設置されたいというのであります。
  35. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  36. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願は去る第十九国会においても同様の請願がせられまして、政府においても慎重に調査検討をいたした次第でありますが、千年簡易郵便局を、現在の状況においては特定局にすることは困難であるかと存じます。現下の定員事情等にかんがみまして、取扱い数量等も非常に少いので、実現が困難であることを申し上げまして、政府所見といたします。     —————————————
  37. 松前重義

    松前委員長 次に日程第一一、高石簡易郵便局を無集配郵便局昇格請願議題といたします。本請願については紹介議員といたしまして森本靖君の御出席がありますので、御説明を願います。
  38. 森本靖

    森本委員 この請願要旨は、高石簡易郵便局の地理的関係、それから公衆利用度等の激増に応じて、これを無集配特定郵便局とせられたいというのが請願趣旨でありまして、その附近の一般公衆の声も非常に増加しておりますし、また地元町村民の一致した意見でもあるわけであります。そういう意味合いから、これについてはできる限りすみやかに無集配特定郵便局昇格していただきたいというのが請願趣旨であります。
  39. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  40. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願につきましては、森本紹介議員のお説もございますので、何とか御要望に沿いたいとは考えますが、しかし調査をいたしますと、高石簡易郵便局はもより局にやや近いということ、なお設置標準にも達していない、かつ該局における取扱い量もあまり多くございませんので、現下の定員事情から考えますと、今のところ実現はきわめて困難である、かように存じますので、御了承をいただきたいと存じます。     —————————————
  41. 松前重義

    松前委員長 次に日程第一二、安田郵便局集配局昇格請願議題といたします。本請願については紹介議員出席がありませんので、専門員説明いたさせます。
  42. 吉田弘苗

    吉田専門員 安田郵便局集配局昇格請願文書表番号一一一五号、請願者広島県双三郡吉舎町安田森田修三外四百二十五名、紹介議員永山忠則君。本請願要旨は、広島県甲奴郡の旧上川村安田、知和の両部落は先般吉舎町と合併したが、この両部落と吉舎町安田は隣接地でありながら、郵便物集配は旧総局、吉舎局と管轄が異なるため、相互の通信には三日間も要する状況である。従ってこれら部落の住民地域的に最も利便であり、かつ福塩線備後安田駅に近く、郵便物の発着に鉄道を利用し得る吉舎安田局を集配局昇格し、その受け持ち区域となることを多年の念願としている。ついては、吉舎安田局を集配局昇格され、右の三部落をその集配区域とされたいというのであります。
  43. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  44. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 吉舎安田局に集配事務を開始いたしますと、郵便物速達上多少の効果はありますが、郵便区は行政区を分割して構成することとなるため、郵便物の区分運送上支障が生ずるばかりでなく、施設標準に達しない上に定員を承知せんければなりませんので、さしあたり実現は困難であるかと存じます。なお町内相互間の郵便物の速達化をはかるためには、旧上川村大字安田及び知和を吉舎局区内に組みかえるのが適当と認められますので、目下これが実施について研究をいたしており、近く実現の運びに相なるものと存じます。     —————————————
  45. 松前重義

    松前委員長 日程第一三、和田簡易郵便局を無集配特定郵便局昇格請願議題といたします。本請願について紹介議員出席がありませんので、専門員説明いたさせます。
  46. 吉田弘苗

    吉田専門員 和田簡易郵便局を無集配特定郵便局昇格請願文書表番号第一一四七号、請願者広島県三次市和田町前山政登外九十五名、紹介議員永山忠則君。本請願要旨は、広島町双三郡三次市和田簡易郵便局は、昭和二十五年に開設されて以来、地元住民利用は日増しに増加しているが、近接地に対する通信設備がなく、かつ現在の郵便業務の取り扱い範囲では地元住民不便は大なるものがある。ついては、和田簡易郵便局を無集配特定郵便局昇格されたいというのであります。
  47. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  48. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願は第十九国会においても請願がございまして、審議いたしたことがありますが、和田簡易郵便局を無集配特定局にすることは、享便戸数がやや少いため、設置標準に達する、該局における取扱い量もさして多くありませんので、現下の定員事情にかんがみ、実現は困難と思われます。なお無集配特定局にいたしましても、電信電話事務を取り扱うということには相なりませんので、この点もつけ加えて申し上げておきます。     —————————————
  49. 松前重義

    松前委員長 日程第一四、宮本郵便局電話交換台設置請願議題といたします。本請願について絡介議員の出席がありませんので、専門員説明いたさせます。
  50. 吉田弘苗

    吉田専門員 官本郵便局電話交換台設置請願文書表番号第一三九八号、請願者福島県白川郡古殿村長根本慶福外三十九名、紹介議員木松吉君、本請願要旨は、福島県東白川郡古殿村は平市、常磐市等と郡山市、白河市等とを結ぶ幹線道路の中間重要地点にあり、貨客自動車の往来もひんぱんで、製材、薪炭等の生産は同県内の首位を占め、東京初め関東一円に出荷されている。しかるに同村の旧宮本村地区には無集配官本郵便局昭和二十五年にようやく設立され、電話に至っては昼間に限って、同局の公衆電話利用し得るのみであり、取引その他に住民不便は著しい実情にある。ついては、宮本郵便局電話交換台設置されたいというのであります。
  51. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  52. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 御要望のありました官本局に交換事務を開始することは、同一行政区域二つ交換局ができて、将来加入区域合併問題も生ずることが予熱され適当でありませんので、竹貫局の飛地加入区域とし、加入希望者を集団開通することによって御要望に沿いたいと存じます。しかしながら昭和三十年度におきましては、すでに建設貸金の使途について計画済みであり、局地区電話架設に充てる余裕がありませんので、昭和三十一年度以降において御要望に沿うようにいたしたいと考えております。     —————————————
  53. 松前重義

    松前委員長 日程第一五、東郵便局電報配達事務開始に関する請願議題といたします。紹介議員出席がありませんので、専門員説明いたさせます。
  54. 吉田弘苗

    吉田専門員 東郵便局電報配達事務開始に関する請願文書表番号第一六五九号、請願者新潟県南漁沼郡東村長高野貯吉外十四名、紹介議員大野市郎君、本請願要旨は、新潟県南魚沼郡東村は大崎郵便局集配区内であるが、電報配達は同村十九カ部落を三分して、伊米ヶ崎郵便局、大崎郵便局、同局別便配達地域となっており、普通電報は午前八時以後に大崎局へ到着したものは翌日配達となり、ことに吹雪に見舞われる冬期間においては、配達不能となることもまれでなく、電報の機能を果せない状態であり、村民の不便は忍びがたいものがある。ついては、東郵便局電報配達事務を開始せられるよう特段の措置を講ぜられたいというのであります。
  55. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  56. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願の東村は面積約七十二平方キロあります。戸数は七百、人口約四千七百人で、東郵便局はこの村の平坦地域のほぼ中央にあり、隣接局との距離はこの村の大部分を電報配達区域として受け持っている大崎郵便局から四・二キロ、残余の域として受け持っている伊米ヶ崎郵便局から四・八キロでありまして、この村に着信する電報は三十年五月の実績についてみますと五十六通、一日平均二通で、このうち大崎局の普通配達区域こなっている地域に着付するものが三十四通、同局の特別配達区域どなっている地域に着信するものが十四通、また伊米ヶ崎局の普通配達区域となっている地域に着信するものが八通でありまして、この村に着信する電報の七五鬼が大崎局及び伊米ヶ崎局の普通配達区域になって、いる地域に着信し、残りの二五%が大崎局の特別配達区域に着信しているのであります。右両町局の普通配達区域配達局からの距離についてみますと、配達局から最も遠隔地域であっても、大崎局区内については四・六キロ、伊米ヶ崎局区内については三・六キロでありまして、雪害期間中のある程度サービスの低下を別といたしまして、他局に比して配達サービスが劣っていることはないと思います。大崎局の特別配達区域となっている地域に着信する電報配達サービスが、ある程度低下することは免れないのでありますが、このため束郵便局配達事務を開始することは、東村、大崎村及び伊米ヶ崎村三カ村合せて面積約百平方キロ、着信通数一カ月約二百通の地域配達局が三局配置されることとなり、事業経営上きわめて不経済となり、実現は困難でありますが、これら隣接関係局の配達区域等を再検討して、利用者不便を緩和する措置を講ずるよう考究中でございます。     —————————————
  57. 松前重義

    松前委員長 日程第一六、野田郵便局舎新築の請願議題といたします。本請願については私が紹介議員になっておりますので、簡単に申します。本請願要旨は、千葉県野田市野田郵便局舎は、昭和九年当時の特定局舎をそのまま借り入れ使用しているので、事務量増加し、従業員が二倍半となった今日では狭過ぎ、さらに昭和二十四年以後は野田電報電話局と併用しているため、狭隘はその極に達し、全く立錐の余地もない現状で、作業能率の低下等を来たしている。ついては、野田郵便局を新築されたいというのである。これが請願趣旨であります。政府所見を求めます。
  58. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願は、ただいま委員長のお説のございました通りでありまして、局舎はきわめて狭隘であり、腐朽のために改善の必要があると認めますが、他にも緊急改善を要する局舎が非常に多いため、直ちに実現することは困難かと思われます。他との振り合い等をよく勘案いたしまして、可及的すみやかに新宮方法を考慮いたしたいと考えております。     —————————————
  59. 松前重義

    松前委員長 日程第一七、中津川電報電話局舎新築等に関する請願議題といたします。本請願については紹介議員の御出席がありませんので、専門員より説明いたさせます。
  60. 吉田弘苗

    吉田専門員 中津川電報電話局舎新築等に関する請願文書表番号第二一〇二号、請願者岐阜県中津川市長竹村寿吉外三百六十六名、紹介議員楯兼次郎君、本請願要旨は、岐阜県中津川市は東濃地方における産業、経済、交通、文化並びに観光等の中心地として発展しており、従って電報電話利用度もこれと並行して激増の一途をたどり、現在電話加入台数八百台をこえ、年とともに増加しているので、同市においては、すでに局舎建設用地を確保し、すみやかに局舎が建設されるのを待望している。ついては、中津川電報電話局舎を新築されるとともに、電話交換方式を共電式あるいは自動式に改善されたいというのであります。
  61. 松前重義

    松前委員長 政府の政見を求めます。
  62. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 現在全国には局内設備の行き詰まり、局舎老朽等により、早急に新電話局の建設を必要とする局が多数ありますが、年々の電気通信施設拡張改良予算が十分でないため、緊急度に応じてその一部しか実施できない実情であります。中津川局につきましてはいまだ局舎に余裕がありますので、昭和三十年度に交換台一台を増設し、加入電話の需要に応じたいと考えておりますが、遠からず局舎も行き詰まることになりますので、他の同様な局舎の振り合いを勘案して、新局舎の建設を計画いたしたいと考えております。     —————————————
  63. 松前重義

    松前委員長 日程第一八、第一九、第二〇は内容が同一でありますので、一括して議題といたします。本請願については紹介議員の御出席がありませんので、専門員より説明いたさせます。
  64. 吉田弘苗

    吉田専門員 近江八幡郵便局舎新築の請願文書表番号第二一三七号、請願者滋賀県近江八幡市長井上孫治郎君外三名、紹介議員矢尾喜三郎君、それから文書表番号第二一八八号、請願者滋賀県近江八幡市会議長田口敏三君外三名、紹介議員今井耕君、それから文書表番号第二四〇七号、請願者滋賀県近江八幡市商工会議所会頭村田幸一郎君外三名、紹介議員提康次郎君、本請願要旨は、滋賀県近江八幡郵便局は、昭和二十四年三月普通局に昇格し、同年六月行政機構改革に伴って電話局と分離したが、局舎は一時共同使用の状態であった。しかるに事務分量の増加、分課設置等に伴って、狭隘なる局舎をもってしては、事務の運行は不可能となり、やむなく民家を改修して分室となし、現在に至っているが、近時老朽ことに著しいものがあり、事務上のみならず職員の健康上にもまことに憂慮すべきものがあり、加えて居合の分散は住民に多大の不便を与えている状態である。ついては、同郵便局舎をすみやかに新築せられるよう、特段の措置を講ぜられたいというのであります。
  65. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  66. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願につきましては、たいだま御趣旨説明がありました通りであり、また本省に対してしばしば陳情等も行われましたが、確かに郵便局舎は狭隘であり、構造不足のため、改善の必要があることはこれを認めます。しかし予算事情並びに他との振り合い等もありまして、だんだん遷延をいたしておりましたが、なるべく弔い機会に新宮をいたしまして、請願趣旨に答えたい、かように考えておる次第であります。     —————————————
  67. 松前重義

    松前委員長 日程第二一、霧島郵便局電話交換機増設に関する請願議題といたします。紹介議員出席がありませんので、専門員より説明いたさせます。
  68. 吉田弘苗

    吉田専門員 霧島郵便局電話交換機増設に関する請願文書表番号第二四七六号、請願者鹿児島県姶良郡霧島村長内村義幸君外百十名、紹介議員中馬辰猪雅、本請願要旨は、鹿児島県姶良郡霧島村霧島郵便局電話交換機は、現在十五回線の既設線で交換台に余裕がないため、従来より地域的に、産業的に電話増設の必要に迫られながらも実施できず、災害防除等にも多大の不便を来たしている。ついては、同郵便局電話交換台機を増設されたい。また同郵便局から神宮前郵便局の約七キロの間には電話設備がなく、災害発生の場合等の多大の支障を生じているから、辻−枦田間に電話を架設されたいというのであります。
  69. 松前重義

    松前委員長 政府の政見を求めます。
  70. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願につきましては、他の請願の場合にも政府所見を申し上げました通り、緊急度に応じて逐次交換台増設を行なっておりますが、何分予算等の関係もありまして、直ちに実現することは困難でございますが、建設資金の確保に努めまして、なるべく早い機会に御要望に沿うよう勢力をいたします。なお柳田地区は霧島神宮前局の特別加入区域でありまして、本年度加入電話を一個増設いたしました。     —————————————
  71. 松前重義

    松前委員長 日程第二二、第二三の請願は同一の請願でありますので、一活して議題に供します。紹介議員は二人ありまして、下平正一君並びに原茂君であります。原茂君の御出席がありますの上で、原君の御説明を求めます。
  72. 原茂

    ○原(茂)委員 本請願要旨を申し述べます。夢野郵便局は、夢野電話局と同一の借り入れ局舎でありまして、狭隘不便実情にあったので、昭和三十八年十一月村費七百五十万円を投じまして、一年以内に郵政局がこれを買い上げることを条件として新築いたしましたが、一昨年の未曾有の凶作により村財政窮迫の折柄、今回九九町村合併実現いたしまして、この新町財政計画上においても困難な状況にありますので、昭和三十年度において同茅野局舎をぜひとも買い上げてほしいというのがその趣旨であります。なお同地は諏訪郡の中心地、中央線茅野駅を基点としておりまして、郡内各方面に交通網が開け、産業、文化、交通の主要の地位に位し、その特産物といたしましては寒天その他年産二十数億に上るものがありまして、製品の各地への発送は茅野局から郵便機関を利用いたしておりますが、局舎は茅野電報電話局と同一の借り入れ建物のためきわめて狭隘にいたしまして、また老朽のためすべての面に不便の点が多く、地元といたしましてこの事情を黙視するに忍びず、村財政逼迫の情勢下、他の村事業はすべて犠牲にいたしまして、村費六百八十万円の建築費を捻出し、長野郵政局と連絡の上、一年以内に買い上げることを条件といたしまして、郵政局の設計監督のもとに昭和三十八年五月着工し、十月近代的各種設備を完備した局舎、敷地百七十坪、建坪延べ百坪が竣工いたし、宮川村、茅野町両町村郵便局として恥じない新局舎建設のため、地元として多大な協力と犠牲を払い、郵政事業に対していささかなりとも貢献したのであります。たままた一昨年農村地帯の当地は未曾有の凶作に襲われ、地元村財政は全く窮迫の極に逃している実情にあり、今回九九町村合併実現いたしまして、二月一日からは茅野町として発足いたしましたので、新町の財政計画上におきましても、非常に困難なる状況にあり、昭和三十年度早々この局舎の買い上げを実施されるように請願したいというのであります。
  73. 松前重義

    松前委員長 政府所見を永めます。
  74. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 茅野郵便局舎買い上げた関する請願につきましては、原委員よりそれぞれ実情を承わりまして、できれば御要望にさっそく沿いたい、かように考えますが、御紹介の原さんも御承知のように、現下の予算事情ではどうにもならない段階でございます。実はこの茅野郵便局と同じように、地方財政の窮迫からぜひ買い上げてほしいという要望が、すでにたくさん本省へ出ておりますが、今のところでは、この要望にこたえることができない実情でございます。かような関係で、直ちに実現することは困難であることを御了承いただき、委員各位の御協力を得て、近き将来において予算化することができて、できる限り買い上げることに私どもも努力をいたしたいと考えております。  なおこれは大へん失礼でありますが、茅野郵便局舎の買収については、ただいまのお話では、買い上げることを条件で新築したということでありますが、実は郵政省の方で調査いたしますと、買収の申し出はしない、こういう条件を付して拝借をいたしておる、こういうことに実はなっておるわけでございまして、どちらがほんとうか、私どもも判断に苦しむわけでございますが、郵政省としてはそういうようになっておることをお含みおきいただきたいと思います。
  75. 原茂

    ○原(茂)委員 ついでですから二点お伺いしておきますが、今の買収の申し出はしないということで申し出があったというのは、書類であったのでしょうか、それが一つ。それから郵政局で新しく建てるときの設計監督をやったようにここに書いてある。そういう事実があるかどうか。ついでに、ただ借りているのか、何か借り代を払っているのか、払っているなら一体どのくらい払っているのか、その点をお伺いしたい。
  76. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 お説ごもっともでございますが、今手元に資料を持っておりませんので、これは一つよく調査いたしまして、三点ともあとからお答えをさせていただきたいと思います。     —————————————
  77. 松前重義

    松前委員長 日程第二六、茅野電報電話局舎新築請願議題といたします。原茂君の説明を求めます。
  78. 原茂

    ○原(茂)委員 前の郵便局舎の買い上げと同じ請願者でございますが、この電報電話局は現在借り入れ局舎で、やはり狭隘、不便実情にございますので、局管轄の電報電話利用増加の一途をたどっておる現状から、すでに現在の設備にてはその狭隘な点、極点に達しておりますが、今回芽野町を中心とする九カ町村合併実現いたしましたので、新茅野町といたしまして、すでに二月一日から発足いたしております。管内一本の通話の実現を切望することが非常に強いのでございます。これを増設、整備、統合するに際しまして、ぜひとも新しい局舎をまず第一に新設計画をしていただき、これの急速なる実現を期していただきたい、こういうのが請願理由でございます。
  79. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。
  80. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 ただいまの御請願について政府所見を申し述べます。町村合併に伴い、同一市町村二つ以上の交換局ができた場合の通話サービス改善につきましては、合併局と被合併局との局間距離が六キロ以内の場合は区域合併を行い、六キロをこえる場合は市外回線の増設により市外通話の改善をはかる方針であります。右の方針により整備を必要とする交換局が、町村合併の促進に伴い非常に増加いたしましたので、長期の継続計画としてその整備を進めて参りたいと考えております。昭和三十年度におきましては、右計画の所要資金がきわめて少額しか確保できない状況でありますので、交換局合併交換局局内工事を伴わず合併することのできる局、または合併局に余裕があって小規模な端子増設工事により合併し得る局の中から、比較的近距離であって緊急を要するものから着手し、市外線の増設もある程度実施したいと考えております。  電報電話局の局舎新築につきましては、局内設備の行き詰まり状況局舎老朽度、加入申し込みの積滞状況、通話サービス等を検討いたし、緊急度の高いものから逐次実施するよう計画を進めておりますが、昭和二十九年度及び昭和三十年度電気通信施設の拡張改良資金は、電信電話拡充五カ年計画において予定いたしておりました額に比べ、相当削減されましたため、新電話局の建設等、基礎設備の建設をある程度後年度に繰り下げなくてはならないような状態になりました。  茅野電報電話局の現在の局舎容量は、加入者六百四十名分でありまして、昭和三十年度四月末現在では加入者五百二十八名を収容いたしており、なお交換機増設の余裕がありますので、局舎の新築については右の計画進捗の状況から見まして、まだ計画する段階にはなっておりません。しかしながら局内設備も遠からず行き詰まることになりますので、加入者の行き詰まり時期、拡張資金のワク、緊急度を勘案して、改式の計画を進めたいと考えております。右基準に該当する局の合併はその際あわせて検討することとし、その他の局については、市外線の増設により市外通話サービス改善をはかりたいと考えておるのであります。     —————————————
  81. 松前重義

    松前委員長 日程第三一、長崎電話局自動化促進に関する請願議題といたします。井手以誠君説明を求めます。
  82. 井手以誠

    井手委員 長崎電話局自動化促進に関する請願掛は、長崎市外浦町長崎県議会議長金子岩三君から提出されたものでございますが、私が紹介議員になっておりますので、本請願要旨を申し述べたいと存じます。長崎電話局昭和三年以来すでに二十七年を経過したため、局舎老朽し、交換台のスペースもまたきわめて狭隘であって、新規電話の加入並びに市町村合併に伴う市域の拡大に応ずる通信施設統合は、全く行き詰まりの状態であり、一般加入者、ことに官庁、商工業者は多大の不便をこうむっている実情であって、国際文化都市の面目からしても全く恥かしい次第であります。ところが長崎電話局の改式は、昭和三十年度の予定が翌三十一年度に繰り延べせられるようにも承わっておりまするし、完成は着工から二年ないし二年半を要する見込みであります。そういう事情でございますので、この改式を本年度から着工していただきたいというのがその趣旨でございます。
  83. 松前重義

    松前委員長 本件に関して私も説明を補足さしていただきたいと思うのですが、長崎が共電式に変るときに実は私がやったのです。だいぶ古いのでありまして、今それを井出さんから出されるのは、まことにじくじたるものがあるのでありますが、この電話局を、長崎のいわゆる商業都市としての特異性にかんがみて、ぜひとも早急にやっていただくことを私からもお願いしたいと思うのであります。政府の御説明を求めます。
  84. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 ただいま議題となりました長崎局の請願につきましては、政府においてもいろいろこれを検討いたしましたが、お説のうちにもありましたように局内設備もすでに行き詰まっており、端子増設等の局内工事もほとんど不可能でありまするので、長崎局の自動改式の方法をとる際、いろいろ基準等に従いまして、交換局統合または市外回線の増設等を考慮しつつ、可及的すみやかに御要望に沿いたいと考えております。     —————————————
  85. 松前重義

    松前委員長 次に本日の請願日程に追加いたしまして、国立嬉野病院内屯城郵便局分室廃止反対に関する請願議題といたします。紹介議員説明を求めます。紹介議員井手以誠君
  86. 井手以誠

    井手委員 国立嬉野病院内屯城郵便局分室廃止反対に関する請願は、病院長及び職員組合代表、患者代表から出されたものを私が同じく紹介したものであります。その要旨は、佐賀県藤津郡嬉野町国立病院内に軍病院時代から設置されておりました嬉野郵便局屯城分室は、昨年の暮れ廃止されるような情報がありましたので、職員、患者一体となって各方面に存置方陳情をいたしておりましたところ、本年三月一日突然業務停止になったのであります。現在病院には入院患者五百三十名を常時収容しておる。職員などを加えますと千名以上に及んでおりまして、郵便貯金等の利用相当の量に上っております。患者にしてみますれば町の郵便局まで出向くことはなかなかでございます。また温泉を生命とする観光地嬉野にとりましても、半数以上の結核患者が出向くことは、公衆衛生、観光両面からも絶対避けなければならぬところでございます。右のような事情でございますので、分室の設置を切に要望いたしますとともに、分室では工合が悪いという事態でありますならば、何らかそれにかわるべき措置によって、業務の継続ができますることを切にお願い申し上げる次第でございます。
  87. 松前重義

    松前委員長 政府所見を求めます。早稻田政委員
  88. 早稻田柳右エ門

    早稻田政委員 本請願の嬉野郵便局屯城分室につきましては、お説にありましたように戦時中軍に対する施設として、海軍病院内にこれを設置したものでありまするが、戦後国立病院となってから規模も小さくなり、取扱い量も少くなりましたので、本年二月二十八日をもって一応廃止をいたした次第であります。しかし本船願によりますと、病院内におられる方々、または付近等の環境上、非常な支障を来たしておるという請願要旨もごもっともでございますので、本省におきましてもよく調査をいたしまして、でき得る限り請願の御趣旨に沿うことのできるよう善処をいたしたいと考えております。
  89. 松前重義

    松前委員長 この際森本委員より発言を求められておりますので、これを許します。森本君。
  90. 森本靖

    森本委員 この請願とは別に、資料の要求をしたいと思います。過日委員会において要求いたしました国際電信電話株式会社の資料を見てみますと、なお若干不審な点もありますので、国際電信電話株式会社発足当初から現在に至るまでの取締役会議といいますか、重役会議といいますか、普通であれば理事会議ですが、おそらくこの場合は取締役会議だろうと思いますが、その議事録を資料として提出願いたいということを要求したいと思います。
  91. 行広清美

    ○行広説明員 今お話の資料につきましては、一応よく実情を調べまして、御要望に沿うようにいたしたいと思います。
  92. 森本靖

    森本委員 この会期もあと僅少に迫っておりますので、その資料を至急にほしいのでございます。すみやかに一つ御提出願いたいと思います。
  93. 行広清美

    ○行広説明員 一応調査いたしました上で、できるだけ御要望に沿うようにいたしたいと思います。
  94. 松前重義

    松前委員長 本日の委員会はこの程度にとどめます。  次会は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。    午後五時五十分散会