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松前委員 次に伺いたいのは、技術の問題であります。外国より最近相当機械を輸入しておられるようであります。これは大よそのことでいいのですが、その外出から輸入されたる機械の種類と金額等、今直ちにでなくてもよろしいですが、資料をちょうだいできればと思うのであります。これはいただいてからにいたします。最近の大体の模様を見てみますると、外国から輸入するという
考え方が
——総裁はそのようなおつもりではないようでありますが、あの公社の内部における人たちの
考え方を総合してみると、どうもやはり、アメリカからも何か同じような機械を入れ、あるいはまたドイツからも入れてみる、あるいは場合によってはフランスからも同じようなものを入れてみて、そうしてそのよさそうなものをとって、それをだんだん改良して日本のものにしていきたいのだ、こういう
考え方が大体支配しておるように私は伺っております。これが事実であるかどうかは、見解の相違にもなるかもしれませんが、このように考えております。こま切れの
質問はやめまして、一応
考え方を申し上げて御
答弁願いたいと思います。わが国の技術の将来は、こういうふうな外国のひも付の技術
——何もひもつきと言っても、政治的にひもがつくわけではありませんが、技術的にひもがつく。そういう技術がある会社、A会社を通じて入る、B会社を通じて入る、C会社も同じ目的をもって入ってくる。それが規格化されてきますと、日本の通信機械というものは外国のシステムによって、それぞれ場所によって遜ったシステムが据え付けられることに
なり、日本の国産と称しても、その仕様書をその他を取って生産されたものが、至るところに花園のごとく色とりどりに施設せられることになる。そうなると、たとえば故障になったから部分品を取りかえるというようなことにしましても、たくさんの部分品がそれぞれ要る。アメリカのシステムの部分品も要れば、ドイツの部分品も要る、フランスのものも英国のものも要るという
格好に
なりますと、これはまことに複雑多岐な状態になる。保守から見ても、建設の
立場から見ましても、要らないお金がここに非常にかかってくる。非常に地味な話でありますが、こういうことを私は今憂えております、外国の技術のよいのを一つずつ買ってきて、適当に品評会のようにして比べてみるというなら
——一応品評会としてならいいのでありますが、それかだんだん会社によって輸入されますと、その会社のシステムとなって、結局それが統一されたる規格として施設されない。すなわち日本全体が一つのシスステムとして統一されない。これを完全に統一するのはなかなか困難であります。ほとんど不可能に近い。こういう状態をます。ます深刻にしていくおそれがあると思うのであります。こういう
意味からいたしまして、外国の技術輸入の根本方針、またそれをを国産化される根本方針、よいものを入れて、それを日本で作って、なるべく国産でもってやっていく。特許その他のものは多少外国のものを使ったにいたしましても、Aの会社、Bの会社、Cの会社それぞれが外国の技術をひもつきで入れると、色とりどりの姿になる。これではいかぬ。どうしても国産化しなければならぬ。そうしてできるだけ一種類によって日本全体を施設する。多少短所があっても、その方が経済的であると思うのであります。これは
質問も意見もほかの方のために次官の節約上一緒に申し上げまして、これらに対する電電公社の御見解を承わりたいと思います。