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畠山委員 私は突然
委員にしていただきまして、本日遊興飲食税に関して、それから地方併合問題につきまして、二点をお尋ねしたいと思って本日
委員を申し出た次第でございます。
ただいま遊興飲食税について
お話しがございましてごもっともな点がたくさんございますが、しかし遊興飲食税については、いまさらこうやくばりのことを言うのはおそいと思うのです。これは申し上げるまでもなく戦争中の遺物でありまして、戦争中だけ遊興飲食税をとる。その当時は軍閥がいばっておる時代でございますから、もしこの税金を払わなければ商売をよしてもよいという、もうそんなものはどうでもいいという附帯条件のもとにわれわれはこの遊興飲食税というのを認めたのです。しかしその後終戦になりまして十年もたった今日、その当時の言葉を使って平然としてかわり財源がないから、この遊興飲食税を取り上げるということは、あまりにも敗戦国とは言いながら、実際の実態の上からいたしましても、現在の段階におきましてこれを扱っておりますところの
当局の気持に私はいささか不安を持つものであります。なぜならば
日本の健全財政を作り上げる上から、もちろんかようなものをとるということは忍びないことでありましょうが、先ほど来いろいろ伺っておりますと大蔵省は大蔵町、通産省は通産省あるいは運輸省は運輸省、厚生省は厚生省というように各省におきまして、税金の取扱いと、その
方法について
意見が異なっているのであります。これは
日本の経済のために一本化して、そうしてこの遊興飲食税を取り上げるというならば、そこに
業者としても納得いく点があると思いますが、かような次第でもって、ある場合においてはお前のような商売はもう国家には必要ないのだ、しかし税金だけは払えという、そういう二重人格的の言葉はないと私は思う。この際財源の
関係もあるということを伺っておりますから、あえてこれを申し上げるのでありませんが、もし徴収するというなら、
業者がこの遊興飲食税を取り上げられるだけの健全な税額にしてもらうということ。もう一点はもし取るならば、この名称を変えて、終戦後十年の今日取り上げてもよい名前のもとにこれを取り上げていただきたい。もう
一つはこの税金を取り上げる
業者であったならば、国家の経済上多少必要な
営業であるから、この
業者をもう少し待遇してもらいたいということであります。今奧野部長さんから御
説明がありましたが、旅館の宿泊で二億何千万円という内訳を聞きました。また一方には十六億幾らの内訳を聞きましたが、これは大へん相違しております。静岡県熱海の一例を申し上げても、熱海だけで旅館がとにかく五億円払っております。かような点からいたしますと、その金額においても大へん相違があるということ、それからまた地方の経済の問題につきましては、この遊興飲食税を唯一の県の財源といたしております
関係上、幾多の問題が起って参っておるのであります。私は後刻第二点として、熱海市内泉区の問題について申し上げたいのでございますが、これらも遊興飲食税に大なる
関係を生じて、今日かような問題が起ったのであります。決して理屈ではなくして、自治庁音局におかれましてこの問題を根本的に
改正してもらうということ、取るならば名称を変えて、取り上げられる税金にして、お客様から取って国に納める
——現在では
業者がほとんど立てかえて払っておりますから、おのずから
営業の
方面も
運営がまずくなっておるような
状態でございますから、どうぞこの点につきまして十分なる御考慮をお願いすると同時に、今回は
提出を見合わすような御
意見のようでありますが、今度御
提出になるときにおきましては、この問題を
一つ御検討下さることをお願いして、この点につきまして大臣のお気持だけ一言お伺いいたしたいと思います。