○床次
委員 公明
選挙の実施とそれから
選挙の粛正ということについてお伺いいたします。これはなかなかむずかしいことと思いますが、特に今後
地方選挙がありますので、この際要望しておきたいと思うのでありますが、どうも選手違反の
取締りというのがとかく投書にたよるのではないか、その投書をいたします者は概して悪意のある者が投書する。そのためにむしろ善意の者がよけい
疑いを受ける。
疑いを受けたこと自体によっても、善良な者はずいぶん迷惑をするという立場があります。こういう人情の機微というものについては、十分お
考えになっておられると思いますが、一そう
一つ考えていただきたいと思います。
それからなお、われわれ同僚その他等ともいろいろ話し合
つておるのでありますが、最近はだれの
選挙運動も似た
ような形になっておりますが、特に考慮いたさなければならない問題は、同じ違反をいたしました場合におきましても、うるさ型の者の違反については敬遠する。あるいは
団体等に属しておりまして、
組織でもってする違反においては積極的に何と申しますか、官庁に対して抗弁をする。どうせ大したことではないのだから、結局そういうものはほう
つておくという形になっておる。しかし善良なる個人、これは平素
警察等にもあまり
関係のない者でありますので、ちょっと調べられても非常に心配をするという形であります。この間に結果的に見ると非常に差が出てくる。きわめてわずかなことでありますが、この微細なことがやはり
国民の
選挙というものに対する熱意と申しますか関心と申しますか、あるいは公明
選挙の実施ということに対して、割り切れないものを残すのではないかと思うのであります。今後
地方選挙が
全国的に実施せられて、一そう
選挙運動というものがむしろある意味において明朗化されなければならぬときでありますので、この点
一つ当局におかれましても、第一線の人に対して十分御
指示いただきたいと思うのであります。どうもあいつを引つぱ
つてみてもあとがうるさい。一々幹部にねじ込まれるし、あるいは
国会でまで問題になるという
ようなことになり、片一方の方そういうことがないと、つい
地方だけで始末されるのでありますが、案外その方が被害を受け、気の毒な目にも会うということがあるのではないか。こういうことが今日表には出て参りませんが、内面におきましては割合に大きな問題の
ように思いますので、この点
一つ当局に要望しておきたいと思います。