○春日
委員 それで、問題がまだ序の口に入ったばかりだが、私はこの問題を審議するについては、これは国内工業生産にとっては重大な問題なんです。そこで今あなたのおっしゃる
行政指導なるものがいかなる方式において行われるかということは、やはりこの
法律案を審議する上においてわれわれはこれを十分並行的に審議していかなければ、この工業生産の将来に対してわれわれは不安を抱かざるを得ない。従いまして、この際あなたの方から、この工業生産用の
重油について、今おっしゃったところによると、中小企業用とか、あるいは特に疲弊産業とか、あるいは
外貨獲得の輸出産業、特に鉄鋼、窯業
関係を含めて、特別の指導
価格を
考えられておるようでありますが、これに対する具体案、その要綱を
一つ本
委員会に御提出を願いたいと思います。
それからもう
一つお伺いをいたしておきたいことは、昨日
資料の提出
要求をいたしましたが、本日まだ出ておりませんが、先般提出された
資料によりますと、これは
資料の第五ですが、石油製品の精製費等の調べがありまして、それに製品別の原価が出ておりますが、国内産の原価が揮発油について一万二千三百六十七円、これが
輸入の場合はランデッド・コスト方式だろうと思うが、一万二千二百二十八円とあります。その他灯油、軽油等についても
値段が非常に似通っておるわけなんです。そこで私の伺いたいことは、このインポート
価格は、向うの精製コスト、フレート、インシュアランス、それから向うの輸出
業者のマージン、さらに向うの精製
業者の利益等が含まれてこのCIF
価格が出ておると思う。ところが、この国内産の一万二千三百六十七円というキロリットル当りの揮発油の単価というものは、一体どういうような要素によって構成されておるのか、これをさらに
一つ明細に分類したものを
資料として御提出願いたいと思います。
それから最後にもう
一つ伺っておきますが、最近石油会社がタンカーの建造を企画しておる様子であります。というのは、この精製会社、
輸入会社等が
ただいま申し上げましたような膨大な利益をあげておるので、結局彼らの持っておるところの資金の余剰力が、ここに至って自分の会社の船でとにかくこれを
輸入しようと、こういうような計画で、この石油タンカー、
重油タンカーがどんどん建造計画が申請されておる様子でありますが、これは一体どのくらい申請されておるのか。さらににはまた、こういうようなものに建造計可が与えられました場合、従来の計画造船の面とどういうような
関係を持つものであるか、現在船会社がはなはだ不況になってきて、開銀並びに市中銀行から受けた千数百億の利子も払えない、むろん元金も返さないという、こういう状況下において、さらに新しく石油会社がみずからのタンカーを持って輸送するということになれば、この別途国家資金によって建造されたそれらの船の任務というようなものもいろいろと問題が新しく生じてくると思うのでありますが、この際
鉱山局長から、石油会社からのタンカー建造計画はどういう工合になっておるのであるか、もしそういう申清がされた場合、許可する
方針であるかどうか、許可された場合における計画造船との
関係について、この際
一つ御
答弁を願いたい。