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1955-06-17 第22回国会 衆議院 商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会 第4号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年六月十七日(金曜日)     午前十時五十六分開議  出席小委員    小委員長 伊藤卯四郎君       阿左美廣治君    小笠 公韶君       首藤 新八君    鈴木周次郎君       野田 武夫君    内田 常雄君       加藤 精三君    神田  博君       小平 久雄君    櫻井 奎夫君       永井勝次郎君    佐々木良作君  出席政府委員         通商産業事務官         (大臣官房長) 岩武 照彦君         通商産業事務官         (鉱山局長)  川上 為治君  小委員外出席者         議     員 秋田 大助君         議     員 大倉 三郎君         議     員 笹本 一雄君         議     員 山手 滿男君         議     員 南  好雄君         議     員 村上  勇君         議     員 中崎  敏君         専  門  員 谷崎  明君         専  門  員 越田 清七君         専  門  員 円地与四松君         専  門  員 菅田清治郎君     ————————————— 本日の会議に付した案件  石油資源開発株式会社法案起草の件     —————————————
  2. 伊藤卯四郎

    伊藤委員長 これより会議を開きます。  本小委員会は、さきに石油資源開発重要性にかんがみ、立法化の必要ありと認め、法案起草のため委員を選任し、起草に当っていただいたのでありますが、このほど一応の案がまとめられましたので、起草委員より小委員長のもとに提出をされてございます。この扱い方につきましては、懇談をもって一つ一応御相談をいたしたいと思います。速記をやめて下さい。   〔速記中止
  3. 伊藤卯四郎

    伊藤委員長 速記を始めて下さい。小笠公韶君より、起草経緯に至る報告を求めます。
  4. 小笠公韶

    小笠委員 石油資源開発に関しまして、特別の会社を作って強力に日本石油資源の探査をやっていこう、こういう必要がありますので、小委員会におきましては、その趣旨のもとに、しからばどんな形の会社を作るのがいいかというような趣旨で、検討を進めて参ったのであります。お手元に配付しておりますような一応の案ができ上ったのでありまして、この案につきましては、もっぱら内田君が中心になって進めて参ったのでありますが、大体の考え方といたしましては、石油資源開発は、現在のような情勢のもとにおきましては、多きを期待できない。しかも一方、政府においては、石油資源開発五カ年計画というようなものを作っております。この五カ年計画を達成し、日本自給度を高めていく、こういう見地から、五カ年計画に即応して、石油資源開発を急速かつ強力に推進するために、民間出資の参加を求めて、特殊会社として、石油資源開発株式会社を作ろう、こういうのが法の目的であります。  第二は、この会社資本構成でございまするが、資本構成は、政府出資のほかに帝国石油株式会社その他の石油採掘業者並びに石油精製業者等からの出資を仰ごうとするものであります。政府予算の範囲内において、会社に対して出資する建前といたしまするが、本年度におきましては、会社の設立に際して、その所有する帝国石油株式会社株式を、現在六百九十万株持っておるのでありますが、これを現物出資をせしめようとするものであります。現在の時価は平均六十円がらみと予想されますので、これによって約四億というものを予定いたしたいと考えておるのであります。  第二の問題は、特殊会社性格にかんがみまして、政府は常時会社発行済み株式の総数の二分の一以上に当る株式を保有しなければならぬ、こういう規定を一項加えまして、特殊会社性格を明確にしていこう、こういう考え方であります。すでに御承知の通り、目下参議院において審議されておりまする昭和三十年度一般会計予算におきまして、石油資源開発、いわゆるボーリング補助金として三億円が計上されておるのでありまするが、この補助金は、本年度に限って、通商産業省令の定めるところによって、これを新しくできる会社に交付して、一括して石油ボーリングを推進せしめたいと考えておるのであります。  事業といたしましては、いろいろな考え方がございますが、石油資源——可燃性天然ガスを含むのでありますが、その調査と、石油試掘と、その試掘によって出てくる油田からの石油の採取並びに販売ということを、この会社事業中心としよう。この点が従来いわれておりますように、単純なボーリング会社だけではないんだ。ボーリングで当った場合におきましては、その採掘並びにその販売まで、一括してこの会社に行わしめようとするものであります。  業務の運営あるいは配当の制限の問題、税法上の特例の問題、あるいは社債発行特例並びに債務の保証、その他政府監督規定等につきましては、通常の例によって規定いたしたい、こう考えておるのでありまして、本石油資源開発株式会社の要点であります目的資本構成事業につきましては、以上申し上げましたような大体内容の案を一応起草委員会としてこしらえたような次第であります。右御報告申し上げます。
  5. 佐々木良作

    佐々木(良)小委員 この報告とあわせて、事業計画が一結に話されておりましたので、あわせて事業計画もこの委員会報告をされたことに扱われるようにお願いいたしたいと思います。つまりここで簡単に報告を願います点と、この起草委員で作った案とうらはらになっておるから、一緒の形にしておいていただきたいと思います。
  6. 伊藤卯四郎

    伊藤委員長 政府側から、この法案に対しての事業計画並びに資金計画、そういうものをちょっと用意をしておるとのことでございますから、ついでにその報告を聞いておくことに御異議ありませんか。
  7. 神田博

    神田(博)小委員 今佐々木君から、政府側事業もくろみの詳細を作っておるから、それは聞いたことにしないかという御発言であります。また委員長から、政府から一つもくろみについて説明をさせよう、こういう御発言でありましたが、私は本日は石油資源開発会社法案、今小笠君の説明をされたことを聞きおくという程度にいたしまして、そのうらはらになっておる事業目論見書は、きょうは一つ聞かずにおいて、散会してもらった方が穏当ではないか、と申しますことは、この委員会法案を作った、政府事業目論見書を作ったから聞くとおっしゃっても、これはおかしいと思う。政府といっても、一体政府とは何ぞやということなんだ。政府一体お作りになったのか——あるいは政府の一部局の試案をお作りになったのだろうと私は思うのです。そういうことをこの小委員会で聞くことは、非常に参考になることでありまするが、この法案扱い方等をどうするかについて、先ほど懇談会でもいろいろ議論があったわけでありまするから、本日はこれで散会をしていただくことが、私は将来この小委員会を進めていく上においてよろしいのではないか、ことに会社法案は、私どもただいまちょうだいいたしたままでありまして、小笠氏の御説明だけでは十分まだ了承しかねるわけでありますから、私は、本日はこの程度散会にした方がいいと思います。   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  8. 伊藤卯四郎

    伊藤委員長 ちょっと速記をやめて。   〔速記中止
  9. 伊藤卯四郎

    伊藤委員長 速記を始めて下さい。  それでは、法案内容については、今後十分御審議を願うこととして、本日はこの程度にとどめて、次会は公報をもってお知らせをいたします。  これにて散会をいたします。    午前十一時十一分散会