○川上
政府委員 三種の
重油の
価格について申し上げましたが、大体輸入される場合のFOBの
価格、それからフレート、保険料その他を合せまして、CIFの
価格が出てくるわけでございますが、原油について申し上げますと、FOBの
価格というのは、これは国際カルテルがあるかどうかは別としまして、大体各国向けの
価格がきまっておりまして、その
価格はほとんどここ三年くらいの間に動いておりませんが、フレートは動いております。そのFOBの
価格が石油産地の平均
コストと比較してみますと、非常に高いではないかという点につきましては、おそらく相当高い
値段で売られているのではないかというふうに
考えております。たとえばイランの油の
価格と、それからほかのアラビアの原油との
価格についてはある
程度違っておりますが、やはりアラビア原油についてもFOBの
価格というものは相当のマージン——これは相当大きいと思うのでありますが、そのマージンを加えた
価格で売られているということを
考えますれば、FOB
価格は相当高い
値段で売られているのではないかと思うのでありますが、これは国際的にきめられた
値段でありますので、それ以下の
価格で買うことは非常にむずかしいのではないかというふうに
考えております。それからフレートにつきましては、しょっちゅう動いておりますが、CIF
価格以下につきましても、先ほど
重油につきましてちょっと申し上げましたように、やはり相当高い
値段で売られておることは事実であると思うのであります。それから原油を買ってきて、精製して、相当高い
値段で元売
業者なり特約店なりが販売しておるということも、石油
業者が相当もうかっておるということも事実であります。ただ私
どもが現在その
内容につきまして、たとえば精製品について相当厳密に調査し得る権限を持っておりませんので、ただ常識的に従来の
物価庁時代の計算等から
考えて、大体どれくいが適当であるということは一応わかりますけれ
ども、これはなかなか厳密には調査もできませんので、どういう
価格が最も適切な
価格であるということはちょっと何とも申し上げかねると思うのですが、しかしある
程度もうけておることは事実と思うのであります。