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毛利証人 今の方式で
選考決定をいたしたわけであります。そういたしますと、その間にいろいろ問題があったかとも思いますが、
佐教組より私のところに訪問いただきましたが、ちょうどその日は
婦人会の
理事会があったので、
山内村の
東小学校の
校長室で会見したのであります。そのときに・きょうば何か御用ですかと
質問いたしましたときに、
教科書採択についでの
公開状を私に突きつけられたのであります。それで、私は、
平素地教委と
教組すなわち
先生方の
組合とは仲よくせねばいかぬという感じを持っておったのでありまするから、笑って、
公開状というがそれはどうもふに落ちぬ、お前
先生だが、
先生礼儀を知っているか、
礼儀を知っておるならば、こういうことば失礼じゃないかと言った。それから、
公開状を突きつけたが法的に何かあるかと言ったら、法的には何もありません-。しからば僕はこれを受け取る
理由はないと言うて拒絶したのであります。そのときに、実は礼を欠くことはまことに相済まぬであったが、あなたに面会する機会がなかったので、
採択の期日が接近したためについにこういう態度に出たということであったのであります。あとでこの問題については十分おれも
検討するからというわけで、笑ってその
公開状は返したわけであります。それが第一回の
教組よりの申し入れであります。第二には、七月の二十三日に、
杵島、
武雄地区の問題は
杵島、
武雄地区で解決するのが非常に穏便でいいじゃないかというようなことから、私、非公式に、私の小学校の養護室に、教育事務所の所長並びに
主事、こういう県
教育委員会の指導助言の地位にあられる方と、それから
武雄市、
杵島地区の
校長会長の方、並びに文化会の方、並びに
杵島地区、
武雄市の
教組の部長、副部長、事務所長並びに問題の起っております小学校
国語の
採択委員の方をお招きして、
意見の交換をはかって、できることならば円満に解決しようじゃないかという方式で私は案内したところが、みなふるっておいでいただいたのであります。幸いに、その
国語採択についての
採択委員の
意見も、そこにたくさんな頭数の人の
意見も、いろいろ話し合って、いろいろ意思の疎通を欠いたこともあるだろうが、本年はこの程度でやろうという話がつきつつあったのであります。そのときに、
杵島の
教組部長に
佐教組より電話がありまして、
国語採択カードの件のまとめる期日は七月二十五日であるけれ
ども、八月二十日までいいということであるから、きょうのその会合は考慮せよという電話がかかったのであります。ゆえに、ついにせっかく円満に解決せんとするときにこれがおじゃんになったということは、私はまことに遺憾に思いましたけれ
ども、そのときも、笑って、問題は問題として今後善処しようということでその場は解散したのであります。第三には、われわれがその
組織で
教科書を
決定いたしましても、
単位教育委員会においてこれを
承認を受けなければ事実にならないのであります。ゆえに、これが各
単位教育委員会の了承を得て
採択カードが七月二十五日には
一つも異議もなく県に送付されるのであります。さようなわけでありまするから、私、七月二十七日に、今の
選考委員全部、
校長会代表、文化会代表並びに
採択委員五十余者、その上にさらに
杵島地区の教育事務所長並びに補佐、
武雄市の事務
主事、そういう
方々をお招きして反省会を開いたのであります。帯さんが非常に御苦労をいただいて、いろいろの問題もありましたろうが、ほんとうに今回という今回は、私初めて
杵島地区の問題を取り上げてこの
選考委員会にかけたわけでありますが、最善を尽したつもりであったけれ
ども、まことに意に沿わなかった点も多々あると思いまして恐縮でありますが、きょうは反省会をして、十分
採択委員も
意見を述べられ、
選考委員も
意見を述べて、なごやかにこのへ会を終了しようではないかという私の感謝のあいさつも申し上げたのであります。いよいよ
前田委員長が
委員長席に着きまして、
採択の
方法、
内容を、両方
意見交換いたしたのであります。そのときに、
採択委員よりは、
内容においては大同小異であるが、小学校
国語の製本についてまことにずさんである、これは非常に生徒、父兄が困るのであるが、この点をという
意見がございました。しかし、それにつきましては、ここで差しはさみますが、前に
武雄小学校に
杵島地区学校保健会の総会を開いておりましたが、たまたま私が来ておるということがわかりまして、校長より
国語、
社会、
習字、そういう
採択委員の方に
連絡をとりましておいでいただいたのであります。そこで、私面会いたしまして、実は私
ども国語の
採択についてはどういうわけでわれわれのをとってもらわなかったかということを私
どもは心配してお尋ねしたい、こういう話でございました。
内容については一切私は
委員長におまかせをしておるからはっきりと
答弁はできぬが、ただいま
内容においては大同小異というお話もあるし、これは真の
内容についてはもう一度納得するだけに
前田委員長に面会して、明年度の
採択の参考にもなるから、
一つ会いなさい、しかし梨木についてはあなた方と同じように私は非常に心配したのだ、ということは、昨日
決定をしたが、昨夜ある方面から私のところに夕方たずねられて、
先生ちょっとお目にかかりたい、今度学図の小学校の
国語を
採択なさりましたが、こういうように製本がばらばらしておりまするが、これは御存じありませんかと言うてある人が持ってきた、こう言って私は話をしたのですが、そういうわけで、そのときも、君はどういう
関係があるんだと言ったら、実は現在生協の書籍の販売店をしておる何がしであります。そうですが、あなたの本を
採択せよという
意味であるか、いやそうじゃありません、ただ私は心配のあまり御注意申し上げたいと思って持ってきましたと言うて、
現物を見たんでありますが、私は非常に心配いたしました。こういうばらばらの製本ではこれはまことに申しわけないということで、その晩さっそく緊急
選考委員会を翌日招集したのであります。私、ちょうどその日は
佐賀市
教育委員会に県の
連絡協議会を招集しておったのでありますので、どうしても午後二時くらいにしか帰られないから、それまで十分選定
委員会は研究をしろということで
佐賀市に参りました。
佐賀市の方で
佐賀県の七市八郡の
代表者である
佐賀県
地方教委
連絡協議会の
方々のこの
採択に対する処理、
意見、
採択方法一切を拝聴いたしましたが、他
郡市は円満にいっておったのであります。ところが、たまたま県
教育委員会と
地方教育委員会、いわゆる県地の
連絡協議会を急に開きたいということであったので、ついにその方に参りまして、ようやく午後四時に汽車に間に合いまして、五時過ぎに
武雄のこの
選考委員会に出席したのであります。だいぶ
検討されましたが、私に報告がありまして、あの製本については
現物もここにある、一年から六年まである、これをいろいろやってみるけれ
ども、そういうばらばらのものはないということで、私は初めて安心いたしまして、それでは
内容についても大同小異ということであり、製本についても今のようであれば、
国語の
採択はこれでいいかということを諮りましたところが、よろしいということで再確認をしたわけであります。