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井手委員 きょうはしっかりあなたの方に申し上げたいのです。少しくらいは延ばしていただきたい。
——なかなかきょうは御丁寧な
答弁で……。
私が
大蔵省に申し上げたいのは、
災害復旧に対する
態度でございます。
予算を、なるほど
国民の血税を
適正にやるという
考えには、これは私も同感でございます。先ほどあなたがおっしゃったように、行き過ぎが非常に多いので、あなた
自身が今度は二十八年
災害についてはお感えになっておるので、心中じくじくたるものがあろうと私は思う。一ヵ年の間に何百億もの査定をするような行き方、私は卒直に申しますならば、
大蔵省の人が九州なんかの
災害常襲地帯に何年か住まれて、被害を受けられたらおわかりになるだろうと思う。私は特に申し上げたいことは、
災害復旧に対する根本的な
態度——今あなたがおっしゃった行政部内に関する問題と、被害地の
国民に対するものと、混同されておるということでございます。部内で折衝されることは、幾ら折衝されてもかまいません。私
どもも多くは申しません。私
どもは出たものに対しで、これを
審議し、検討するのでありますから、部内においては幾ら折衝されてもかまいません。ところがそのことが
国民に悪い影響を及ぼしておる。
そこで私は先に進んで、
建設省のことはあとでお尋ねいたしますが、査定の問題でございます。査定のことはあなたにさっきから何回か申し上げました。最初に緊急査定、これはおそらくあなたの方の出先と
建設省が共同でなさるでありましよう。その次には本査定、これも共同でなさるでありましょう。さらにこの査定を経たものに対して、仁政管理庁の監査がある。
会計検査院の
検査がある。これでもなお削らねばならぬということで、再査定が行われる。初め百万円できまった
工事が、次々に九十万円、八十万円、七十万円と減らされていく。これを受ける方の都道府県の関係者や被害者はどうなりますか。査定を厳重にされることについては、私
どもは何とも申ません。当然であります。私
どもはあなた方が
計画されておる
適正化法律案に対して、
反対でございます。この
法律こそ、先刻も
建設省に申し上げましたが、行政官庁の不行き届きを天下暴露するものであると私は
考えておるのであります。もし真に査定の必要があるならば、何ゆえに
建設省と一体となって、一回で査定を終らないのか。次次に査定に参られて、あなたの方は参考までとこうおっしゃるでしょうが、現地に対しては、査定の金額を示されておる。
会計検査院にしてもあなたの方にしても、もし調査されるならば、その調査をされてきたことをまとめて、
主管省たる
建設省に申し出ることが正しいことであって、あなた方が直接府県や市町村あるいは関係者にこれを示達する権限はないと私は
考えておる。この際私がはっきりさせておきたいことは、今後の
災害においては査定を二本でやってもらいたい。いかに厳重にされてもけっこうでございます。現地の者もさように申しております。決して甘い査定をしてもらおうとは希望いたしておりません。ただ次々に各方面から
災害査定を行われることが、一番迷惑でございます。私はこの点については何回もほかの
委員会で申し上げておりますが、もう査定や監査の一本化ということについての成案ができておると存じますので、この
機会に承わろうと思います。この点については特に
建設大臣とあなたとから御
答弁願いたい。
重ねて申し上げます。緊急査定もそれは必要でございましょう。本査定も必要でございましょう。しかしこういう事柄について、別個に査定したり監査するということでなくして、一回限りで終ってもらいたい。これはあとでお尋ねいたしますけれ
ども、そのために
地方では事務費がなくなってしまっておる。監査、
検査、緊急査定、本査定とこうやられるものだから、人件費においてもうたくなってしまっておるのであります。
地方では困っておる。その点についての両者からの明確なる御
答弁を特に申上げたい。