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瀬戸山委員 私の問いが悪いのでありましょう、御理解がついておらないと思います。私はあなた方これをつくられたから、いいとか悪いとかいうことを特別に言うのじゃないのです。これは国家財政上、
地方の財政も
考えなくちゃなりませんから、いかに
道路を作りたい作りたいと言っても、それは金がかかる仕事です。国はこれだけ出すから、お前たちもこれだけ出せと言われても、出せないことも多いだろうし、それも
考えていかなければこれは整備ができません。お
考えなさることはいいのですが、同じ揮発油税というものから税金を取って、そうして
地方道路税というものを出された。その前に歴史的に非常に問題になっておったこの
道路整備費の
財源等に関する
臨時措置法というものがあるのです。ですから、これに何も
関係がないようにして出されたところに、あなた方の技術がこまかいと言えばそれまででありますが、それならば、なぜこの
臨時措置法を
改正して、一本にして揮発油税として出されなかったかということです。今あなたのところにも来ているでありましょう、この
地方道路税で揮発油税を上げたということで、
全国から反対運動が来ておりはしませんか。聞いておられなければ、あるいは私の間違いかもしれませんが、そういうことをされるから反対運動が出てくる。もしこの
道路に
関係した
臨時措置法というものを、どうしてもこうしなければならぬということであるならば、これを
改正されたのならば、いわゆる揮発油業者たちがあれほどの反対運動は起さない。それを何か揮発油だけの
関係者を集めて、そしてお前たちも
地方の財源のために加勢しなければならぬぞというようなこういう新しい法律を持ってこられたから、そうなった。これを
地方財政の
関係上、
道路は
地方財政も
考えてやらなければならぬというお
考えがあるならば、この
臨時措置法をなぜ
改正されないかということです。
国会でこういうのができておるのですから、これを簡単に
改正すれば何でもない。ただ、これは私の想像かもしれませんが、これは非常に問題になった法律だから、またこれにさわるような法律を作ったらやかましかろうというようなお
考えだったかどうかわかりませんが、そういうような
考えで、もし揮発油税ということにすればこれに触れるから
地方道路税、これは名前が違うんだ。そういう非常に知恵のあるようなことをなさると、われわれもこの
道路整備費の
財源等に関する
臨時措置法の第三条の揮発油税という名前を省きます。揮発油より取る税金としたらどうなさいます。どうしても
道路を整備するというなら、そうしなければならない。揮発油税という名前だったら、対象が一緒ですから、こういうような抜け道がある。揮発油から取る税収入、こういうように二、三の文字を
改正したら——これはわれわれの力でできるのですから、そうしたらどうなさる。ほんとうに国家財政全般を
考えるならば、そういういろいろなことを
考えなくたって、真に日本の財政はこういうふうになっておる、
地方財政はこうだ、だからこういうふうに
改正しよう。あるいは
先ほど小松さんからも
建設大臣に対して言われましたけれ
ども、ほんとうに
道路をやろうという決心があるなら、ガソリン税を一万何千円にしてもいいでしょう。五カ年計画、五カ年計画と言っておりますけれ
ども、五カ年計画でも今の日本の
道路は整備されない計画になっているのです。これはできるならば二年でも三年でも早くしなければならない。五カ年計画なんというものは、金が足らぬから非常になまぬるい。これをやりましても、日本の
道路は七〇%しかできないのです。そういうところへ、五カ年計画をまた縮めるような——縮めるのでなくて、
実施できないようなこういう
措置をして、そうして
道路に熱心であるなどということは、おくびにも人の前では言えないはずです。もし、それほど
道路が日本のために必要であって、そしてほんとうに熱意があるというなら、かりに揮発油税を一万五千円に上げてもいいです。そして
地方財政が困るというなら、今度も多少国の補助率を上げましたけれ
ども、国道は全部国でやっていいのです。それが、国道という名前で今まで
地方に半分
負担させておる。そういうことでは、国道の整備はできるものじゃない。今度三分の二を四分の三にしたから、まずいいようなものでありますが、たとえば、さっき
大臣もおっしゃったように、実際に仕事をするときにはガソリン税で全部仕事をして、あとで返してもらう、これも一歩前進でありましょう。国道、国道というなら国が全部——国道は国の幹線でありますから、そんなものを
地方に
負担させるという
考えそのものが間違いであります。
地方道、
地方道といいますけれ
ども、これは全部国の
道路であります。一日も早く日本の基礎の
道路を完成しようという熱意があるなら、四分の三でも何ぼでも
負担してやる、
道路というものは、でき上ったらもう金は要らぬのですから、そのくらいの熱意が私はほしいのです。
大臣もたびたび熱意があるようにおっしゃいますけれ
ども、それなら、こういうふうなこそくな手段をとらないで、
地方の
負担が足らないからこういう法律を出しますというのでなく、同じ金であれば、もっと金を出して、国道は少くとも国費をもって全部やってしまう、重要な
地方道でも四分の三くらい金を出して早く完成する、そうして小さな問題でありますが、タイヤの消耗、ガソリンの消費の問題、輸送能力の低下等、一日早くこれが改良されれば、一日早く日本の財産がふえるというふうになぜお
考えなさらないか、
建設大臣のお気持を
伺います。