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中馬委員 実はただいま
委員長が申されたように、この問題は実に重大な問題であるし、
文部省全体としても将来に関し、あるいは現在私どもといたしましては豪雨地帯にお誉ましては、これは今までみたいに木材だけを使うということでは国の財政に対してももつたいない。こういうところには
一つ鉄筋コンクリートとまでは少し大げさですけれども、せめて骨組みだけは鉄骨にしたいという実は法案を私は準備をしておるわけですけれども、わが国のような豪雨多温の地帯におきましては、
学校の建築を木材でやるということの可否について、もう少しわれわれ国会においても真剣に
考えて、そうして鉄骨なり鉄筋なりというものを
法律の定めるところで
一つの
基準を作ってやらなければならぬということを実は私個人も
考えておるわけでありますけれども、さような問題がもし近い将来に起ってきたような場合におきましては、全国至るところにおいて建築
事業というものが非常に忙しくなって参ります。従ってそういう意味でも将来に備えるためにも、今後は
一つ間違いがないようにしてもらいたいということを強く要望いたすわけであります。おそらくは
会計課長がかりに何とか村の村長をされておって、そうして講堂くらいほしい。雨漏りがする、引揚者がふえてきて授業ができない。そういう場合にはおそらく背に腹はかえられないからこういうことをされたかもしれぬ。これは暴言といえば暴言ですけれども、おそらく町村長さんの方々でも好きこんでこういうことをされた人は私は一人もないと思います。先ほど
吉田委員もおっしゃったように、この財政の豊かなところの府県とかあるいは町村におきましては、あるいはそういうことをすることが故意であるし非常に悪意であると言っても差しつかえないと思いますけれども、貧弱なる市町村等におきましては、そういうことをしなければ村長としてのあるいは町長としての立場が勤まらないのであります。子供はぬれる、雨が降れば授業ができないというような、そういう
生徒を抱え込んでやっておられた。その結果困り困ってかようなことになってくる。しかもこれをやるについてもほとんど法に対する無知とは私はあえて申し上げませんけれども、県の
教育委員会なんかに相談したところが、いやそれくらいのことは何でもありませんよ、どごでもやっておるのだからやりなさいというような、そういうような自由裁量の許されたような余地も若干あったのではないかと私は今から想像をいたしておるわけであります。従って
文部省において今月中にこの問題を一応結論をつけるというお話しでございますが、まことにこれは適当なことだと思いますけれども、さような場合におきましては、そういうところの各町村の具体的な例をよく勘案せられ、大阪のような金持ちのところと貧乏なところと一律にしないで、そういうところは自分たちの
指導方針においても若干遺憾な点があったということを、
会計課長も率直に申されましたから、そのような点というものをあえて取り上げるわけではありません。あなたの率直な態度に対して、私どもは心から敬意を払うわけであります。従って
一つこういう点に関しましては、今後二度と再びかようなことが起らないように、どうぞ大きな大綱目をきめていただいて、県の
教育委員会等が勝手な
指導をやったような点に関しましても、今後そういうことで二度と再びさような間違いが起ったり、さような苦しみを自治体や町村当局に与えるようなことをしないためにも、この点は
一つ文部省の御善処方を要望いたしたいと
考えておるわけであります。私はただ何でもかんでも大目に見ようというのではございません。
ほんとうによく調べて、徹底的に調べて、ほんとにこれはやむを得なかったのだ、そういう町村の
事情というものをよく御研究になって、最後の御判定を下されるようにということを私は強く申し上げておるわけであります。この点に関しましては政務次官から
一つ御答弁を願いたいと思います。