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池田禎治君
官房長官に一、二お伺いしますが、今同僚野原君からも言われましたように、われわれは成規の
手続をもって
臨時国会の
開会を
政府に要求した。あなたは、先ほど来おいでになっていろいろなことを言われておるが、憲法第五十三条には「
内閣は、
国会の臨時会の
召集を
決定することができる。いずれかの議院の総
議員の四分の一以上の要求があれば、
内閣は、その
召集を
決定しなければならない。」と明記してある。憲法はどういうものであるかということは、私は申し上げませんが、あなた方は、われわれが成規の
手続をもって八月中旬に要求しているものを、その間今日まで何らおやりにならなかった。それはそれだけの理由があると思いますが、憲法に基く要求をして、しかも
手続をして、そうしてあなた方は何らそれに対する釈明がないというのはどういうことですか。
国会を軽んずる、大きく言えば憲法をじゅうりんすることだ。
政府の
都合なら
都合があって、こういうわけでできなかったという、
政府を
代表しての所信をあなたは述べなければならない。今の
法案の問題については、これは議会において、それぞれの
委員会において論戦いたしますけれ
ども、これだけ明白な事実を、あなた方は怠慢でおやりにならなかった。どういうわけでできなかったのか。これは当然本
協議会において、あなたが
政府を
代表して冒頭におっしゃるべき言葉だと思う。だから
国会を軽視する、憲法をじゅうりんするというようなことが出てくるのだ。私は民主政治の基調である憲法を、あなた方が守らないというのは一番不届きなことであると思う。しかもここで質問いたしますと、二十一日に総
辞職する。二十二日に
首班指名をするとおっしゃる。ある意味ではけんかすぎての棒ちぎれの感がある。しかしそれは新
内閣においてやると言う。あなた方与党
議員の中からも、あまり予告篇ばかり出すなと言われたが、
責任政治のもとにおいて、現
内閣としてどういう立場において、どういう
手続をとられたか。この
内閣が変って、次の
内閣ができるのは予定のコースだ、変ってしまえば
責任がないということになるかもしれないが、それでは憲法政治、政党政治というものが、
根本から破壊される危険があると思う。実際問題としてそういう事態になる。ですから、それは
政府としてはどういう
考えであるか。少くとも本来なら、あなたが一番先におっしゃるべき事柄ではないかと思う。