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池田(禎)
委員 御了解いただけばけっこうであります。そういう言葉のあやでとやかく申しません。しかし
委員長が申しましたように、私は、
委員会に付託した以上は、すみやかにこれを可決すべきだと思う。
全員が
提案者であります。
議員立法というものは、御
承知のように
国会法によって新しく
議員立法というものについて制限を加え、非常に精密にして、従来の人数につきましても、大きく幅をふやして、ことに予算の伴うものは政府の同意を必要とする条項を加えた。これは各国の
国会法の実例を徴した上で、
国会法を全面的に改正をしたわけです。ところがあなたの方に付託されておる
案件は、閣僚、政務
次官を除く
全員提出にかかるものであります。だから極論するなら、
委員会に付託せずとも、
委員会の
審査を省略して本
会議で可決してよい性質のものと私は思っておるけれ
ども、
各党、党内いろいろ事情があって、その結果何とかして早く通さなければならぬということから、
建設委員会に付託するのが至当なりということに
各党の意見がまとまって、あなたの方の
委員会に付託した。そこで、すみやかに
審議をしてこれを上げていただきたいというのが
各党の共通した要求である。私
どもの聞いておるところでは、
提案者がいろいろ
質問をしておるということである。こういうことでは、
提案者であるのかどうかさえ疑う。もし悪意に見るなら、
提案をしておるみずからがそんなことをしておるというのは、少しおかしいじゃないかという議論が沸くことも必ずしも不当ではないと思う。そこで、どういうふうな
経過になっておるかということを、実は本
委員会に
おいで願ってあなたの
中間報告をいただいて、その上で私
どもとしては、
建設委員会に付託した
案件をどういうふうにするかということを考えねばならぬ。あなたの
委員会に付託したものを、私は、何も
審議を必要としない、上げろと言うのでないけれ
ども、われわれの見るところ、あるいはそれぞれの党派を通じて承わるところによると、相当に慎重過ぎるんじゃないかという話が出ておる。のみならず、先般の本
委員会においても、
建設委員長にこの
委員会に
おいで願って、場合によれば、本
会議における
中間報告を求めようという動議が出た。ところがそのときは、それではあまりにも公式になりますから、議運
委員長が
建設委員長にお目にかかって、
審議状況、また上るべき時日等も確かめて本
委員会に
報告するから、それで御
了承願いたいということで了解いたしまして、
中村委員長が
建設委員長を探した。ところが
建設委員長にはお目にかかれなくて、
委員長代理にお目にかかって
委員会の模様等を承わって、さらにまた本日は午前九時半から
理事会を開いて、十時から正規の
委員会を開き、十二時までには上げて、本日の本
会議に
上程する運びにするから御
了承願いたいということを、
中村委員長よりわれわれは
報告に接しておる。ところがどういうわけか、本日も本
会議の
議事中には上りそうな気配がないということであります。それではわれわれといたしましても、本
委員会としても、付託したところの
委員会がどういう
状況であるか、
先例に基きましてあなたの御意見を承わり、
審議の
状況を承わって
——会期は、明日、明後日しかありません。御
承知のように
参議院にも送付しなければならない、
全員が提出したものが
審議未了あるいは否決になるということでは、
国会の構成上、せっかく直した
国会法をまた変えなければならぬ、こういう徒労に帰するような、
国会の権威を冒涜するような
国会法を作ったとしたら、われわれみずから大きく反省しなければならぬということもございまして、あなたに
おいでを願い、各位の御
了承を得ますならば本
会議において
中間報告を求めて、
委員会の
審査を省略して本
会議において即刻可決するところの
各党の態度を要請するかもしれぬ、こういう
考え方で
おいで願った。ただいまあなたは、
修正もしない、
全員の立法であるから原案を通すようにするという腹がまえのようである。その点はわかりましたけれ
ども、大体いつお上げになって、どういうふうになさろうとするのか、その見通し、模様、そういうものをお聞かせ願ったらありがたいと思います。