○
大池事務総長 本院の
予算につきましては、
所管事項が当
委員会でございまして、当
委員会で一応御
決定願いましたものを正式に
要求書として
提出しなければなりません。従いまして従来の
先例に従いまして、
庶務小委員会にお諮り申し上げ、その御
承認のもとに当
委員会に御
提出することになっておりますが、今回は
地方選挙等の
関係で
庶務小委員会の
開会をお願いすることが不可能になりましたために、その
運びにまだなっておりませんが、当
委員会が本日開かれますのと、二十五日にはすでに
予算案として一応の本院からの
事務的折衝の面が出て参ります
関係から、御
了承願いかたがた御
説明を申し上げたいと思っております。
昨年度の当院の
予算に対しまして、本院でその後どうしても必要な面がありましたものだけを
要求をいたしておりましたところ、一応の
削減をこの前受けましたために、
庶務小委員会に御
報告申し上げまして、その御
決定は、従来の本院の
要求通りのものを復活
要求しようということに御
決定願いました
関係から、その
折衝を事務的にいたしておったのでありますが、最終的に
大蔵省と
折衝いたしました結果を申し上げたいと思っております。
大体といたしましては、
庁費につきまして一五%減をしてもらいたい、こういうことが中心でございます。これは
各省とも一兆円
予算の
関係から、
庁費については一五%というものを見込んでこれが
削減を
要求して、
各省みなこれに応じておるのでありますから、
両院の
予算についても、
庁費については一五%減ということを守ってもらいたいということでございます。
庁費は御
承知の
通り、この前の
予算の修正のときから、本
院並びに
参議院等におきましても、それだけ全部を引く
余地がございませんので、一五%という
原則はいいけれども、その
庁費の内容について、どうしても
赤字が出て引き得ない面がありますので、そういうものだけを離していただきまして、黒字になっていて、まだ
赤字が出ていないという面についてだけ一五%というものを一応落す。これは
各省の一般の
原則だからやむを得なかろうということで、一応事務的には妥結いたしたのであります。なお
議員の
出張旅費その他の
旅費でございますが、
出張旅費等につきましても、きっちり三%ではございませんが、三%をめどとして一応
削減をしてもらいたいということがございました。
旅費のことにつきましては、
出張旅費その他
議員さんの
出張についても、いろいろ当
委員会におかけいたしまして、御
決定願っておるのでありますが、
各省の一般的な
方針ということで、大体三%
削減するということも、事務的にはやむを得なかろうではないかということになっております。それと
外国旅費でございますが、
外国旅費につきましても、本院の昨年度の
予算と比較いたしまして、一〇%というものをどうしても引いてもらいたい、こういう形になっております。従いまして
外国旅費も、
欧州方面では一〇%の
余地がございませんので、
欧州方面には手をつけませんで、そのかわり
近東方面で多少の人数もしくは班を減らすことはやむを得なかろうということで、
外国旅費も一〇%というものを見込んで
削減いたしてあるのであります。
その他、これは
庶務小委員会で
事務当局と打ち合せまして御
決定を願いました
議員の秘書に対する
滞在費一日二百円を
要求するということで、この
費用を
要求したのでありますが、これはどうしても認めるわけにいかないということになりました。私どもの方でも、これは
両院の
庶務小委員会で満場一致
決定したことであるから、絶対引くわけにいかぬというのでがんばったのでありますが、
大蔵省としては、どうしてもこれだけは認められないから、この分についてはどうしても
両院で
承認ができなければ、二
軍予算を組んで正式に御
要求を受けても、われわれは
要求に応ぜられないということになっております。従いまして事務的な
折衝といたしましては、これは万やむを得ずその面だけを二重
予算を組む、その
要求書を出していいかどうかということを
皆さんにお諮りしなければなりませんので、そういう点だけは万やむを得なかろうということに事務的な
折衝ではなっております。
以上申し上げましたような実情でございまして、今お
手元に差し上げてありますのが、
衆議院の
事務的折衝の終りました面の
要求書でございます。お
手元にございますのは、昨年度は十七億九千四百十三万円でありましたのが、今年度は十八億二千三百三十四万一千円でありますので、
衆議院としては二千九百二十一万一千円の増加に相なっております。そのこまかい面につきましては、お
手元に差し上げてありますような各費目に割り振ったのでありますが、これらにつきましては、いずれ
庶務小委員長がお帰りになりましたら、
庶務小委員会を開きまして、これに基いて御
説明申し上げて、あらためて当
委員会に御
提出いたしたいと考えておる次第でございます。一応今までの経緯を御
報告申し上げます。
なお、
衆議院の方で一応
所管いたしております
訴追委員会、これも今申し上げます
通り、
庁費の
関係、
旅費等の減でマイナスになっておるわけでございます。なお
弾劾裁判所の方もさようでございます。
さらに、当
委員会で
所管をいたしております
国会図書館の
費用、これも大体今の
方針に基いたものでございますが、ちょうど
国会図書館長がお見えになっておりますので、もし必要がありますれば、
図書館長から概略御
説明を願ったらいかがかと思います。