○太田説明員 それでは灯台
関係と海上保安庁
関係の点につきまして、御説明申し上げたいと思います。まず第六号の
焼尻島灯台にロータリビーコン器をつけてもらいたいという
請願であります。これはちょうど北海道の西海岸でありまして、留萌と稚内とを結ぶ線の沖合いにある島であります。現在土台はできておりますが、この付近は船の
航路筋に当っておりまして、たくさんの船が通る。それからまた季節的に濃霧が多かったり、吹雪があったというようなことで、灯台のほかにロータリビーコン器をつけてもらいたいという御
趣旨であります。海上保安庁といたしましては、御
趣旨の次第によりまして、ただいま三十一
年度の
予算に要求いたしまして、この設置方について実現を期しておる次第であります。三カ年
計画にも当然包含しております。すでに三十一
年度の
予算としても要求すべく準備を進めております。
それから第二七号の
碁石崎に灯台を設置してもらいたいという
請願であります。この
碁石崎島と申しますのは、大船渡の港のちょうど入口の出っぱったところにありますが、この付近は非常に航行の難所でありまして、岩礁も多いし、潮流の
関係が非常に複雑であるということからしまして、ここに灯台を設置してもらいたいという御
趣旨であります。この点につきましても、海上保安庁としましては、御
趣旨の次第よくわかりますので、三カ年
計画に織り込むつもりであります。まだ
予算要求の段階には至っておりませんが、できるだけすみやかに設置方の実現を期したい、こう考えております。
それから第三七号の
五島の柏崎に灯台を設置してもらいたいという
請願であります。この柏崎付近も、これまた非常に船の
航路筋に当っておりまして、たくさんの船が付近を通りますし、またいわゆる航海の難所でありまして、年々きわめて数多くの船が遭難するような
実情にございます。従って海上保安庁としまして、この柏崎灯台につきましてはすでに
予算を取りまして、本年の三十
年度中に竣工さしたいということで、目下
工事を進めております。約百六十万円くらいの
予算で
工事を始める段取りになっております。
それから八〇の
三尾大島に灯台を設置してもらいたいという御
請願であります。
三尾大島と申しますのは、兵庫県の裏日本の海岸でありまして、浜坂の近くの三尾港という港の付近にある島でありますが、ここに灯台を作ってもらいたいという御
趣旨でありますけれども、実はここも非常に船が多く通りますし、またいわゆる難所でありますが、ここの灯台につきましては、まだすぐに実施するという段階にはなっておりません。付近に余部という非常に大きな灯台がありまして、その付近にある
三尾大島であります。従いまして、できるだけ近い将来に御
趣旨に沿うように
計画準備をいたしたい、こう考えております。
また九五の
新潟海上保安部の出雲崎出張所を設置してもらいたいという
請願であります。出雲崎と申しますのは、御承知のように柏崎と寺泊とを結ぶ中間にありますところの港であります。ここに船の遭難なんかに必要な警備、救難所の出張所を置いてもらいたいという御
趣旨であります。この点につきましては、海上保安としまして、
予算の
関係あるいは人員の
関係等にかんがみまして、各地からこうした御要望があるわけであります。この出雲崎付近の問題としましても、その近くに直江津というところがございます。直江津を先にするか、出雲崎を先にするか、いろいろそうした準備の
関係もございます。目下海上保安庁といたしまして、いろいろ検討中でございます。できるだけ御
趣旨に沿うように努力いたしたい、こう考えております。
それから一
一三の伊王島海区平瀬というところに立標の
航路標識を置いてもらいたいという御
趣旨の
請願であります。これは長崎県の西彼杵郡の伊王崎付近の暗礁であります。平常は海面下にある暗礁であります。暗礁が横たわっておりますし、船がたくさんその付近を通るということからみまして、非常ないわゆる難所ということになっておりまして、船の遭難も非常に多いわけであります。ここの暗礁の上に立標灯台の簡単なものを一つ作ってもらいたいという御
趣旨の
請願であります。海上保安庁としまして、もとよりその必要を認めておるわけでありますが、何分いろいろの
予算その他の
関係もありますので、できるだけ近い将来に御
趣旨に沿いますように極力努力をいたしたい、こう考えております。
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