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説明員(
川上為治君) 先般のこの
委員会で御
要求がありましたので、
資料を一応お配りいたしました。最近の
重油市況調、それから第二は最近の
主要水産地区における
重油市況調、第三は
重油販売業者数、それからもう一枚の紙は最近の
重油の
輸入価格、この四つの
資料を持
つて参りました。この
委員会に、この前におきましても申上げましたように、私
どものほうとしましては非常に正確な
資料はなかなか困難であるということを申上げましたが、大体わかるだけのことで実は作
つて参りました。Ⅰの最近の
重油市況調、これは
北海道、
東北、
関東、
地区別にな
つておりますが、主として
漁業関係につきましては
A重油、
B重油であります。これは
水産、
船舶、陸上、というふうにまあ分けてありますが、
北海道はまあ一番高いというような状況にな
つております。
水産関係としましては、
北海道は低いところが一万七千五百円ということにな
つておりますが、高いのは実はまあ二万円というような話もありましたが、我々大体のところがどうしても正確な
数字がとれませんでしたので、一応棒を引張
つてあります。それから、
東北につきましても大体一万五千円、大体高いところでもこれよりも千円或いは千五百円
程度ではないかというふうに
考えております。
関東では
水産関係が高いのが一万四千五百円、低いのが一万四千二百円、それほどまあ
関東地方においては差等がない。これは
B重油につきましても大体
関東方面におきましてはそれほど非常に大きな
開きは、高いのと低いのではないというふうにな
つております。
それから2の
主要水産地区につきまして見ますと、
釧路地区、これが
A重油につきましては低いところで一万七千八百円、高いところで一万九千円、これは同じ
北海道でありましても
小樽地区のごときは炭鉱もありますし、この辺では
相当低いというふうに聞いております。ただ
釧路方面とか、或いは
根室方面とか、そうした
方面は
相当遠隔の地に亘りますので
輸送費がそれだけ非常に高くかかる、或いは
バラ積みで出して行くということになりますと
相当これは高くつきますので、そういう
関係もあるのじやないかと
考えられます。これが塩釜の辺に来ますと低いところで一万五千円。それから那珂湊、高いところで一万五千円で、低いところが一万四千五百円。清水港におきまして一万五千円が高いところで低いところが一万三千三百円。
松江では、この前から我々
通産局長会議におきましても或る
程度高いというふうに聞かれているのですが、高いところで一万七千円、低いところで一万六千円ということにな
つております。
松江方面がこういうふうに非常に高いというのは何かやはり
輸送の
関係と、それから
特約店の
一つの規模の問題とか、そういうような問題があるようであります。下関に行きますと又遠い
地方と比べますと比較的安い。四国の今治におきましては、一万二千五百円、低いのであります。それから若松におきましても一万二千三百円、そういう
価格にな
つております。それからこの
価格と、もう一枚目の
A重油、
B重油の
輸入価格、これはC・I・Fなんですが、六月、七千八百八十円という
A重油についてはそういう
価格があります。それから又七月におきましては八千四百七十円という
価格であります。それから
B重油につきましても五月、七千九百五十円、或いは九月、六千五百八十六円という
数字があるのですが、これは
平均価格でありません、
商社によ
つて非常に又違うのでありまして、この
商社の代表的なものをと
つてちよつとこれを出したのですが、
商社によりましても非常にいろいろまちまちだ、それは結局
A重油も幾らも
種類がありますし、
B重油もいろいろ
種類がありますし、そういう品種の問題とか、或いは
輸送賃の問題とか、いろいろアラビアのものとかいろいろなものがありますから、そういう
関係からこういう値がでておるわけでございます。例えば
B重油につきましても、私
どもの大体手許に参
つている
資料で見ますと、大体同じ月にAという
商社におきましては、七千九百五十四円という
数字が出ておるのですが、Dという
商社におきましては六千六百円
程度のものを買
つているというふうに
商社によりましても非常に違
つておる。この
平均価格というのはなかなかこれはとりにくいのですが、ここに出しました
資料は、そういう
種類の各
商社の概要的なものを出しているというふうに御了承願いたいと思うのであります。それからこの
価格と、一般の
特約店或いは
小売店の
販売価格が、この前からいろいろ問題にな
つておりますように、いろいろ
開きがあるのですが、これにつきましては大体
地方におきまして
販売するものは
重油に対しまして或る
程度の
軽油を混ぜて売る。これは
重油がべたべたする
性質を持
つておりますので、それをさらさらするために或る
程度軽油を混ぜている。これは
需要者のほうの
要求によりまして三十%混ぜているものもあれば、三五%混ぜているものもあるわけなんですが、そういう
関係から
軽油は
相当値段が高くありますので、これが
地方におきまして
相当やはり高い
一つの理由ではないかというふうに
考えます。いわゆる
小売価格なり
特約店、そういうふうなものが或る
程度高いのは、そういう
重油に
軽油を或る
程度混ぜているということが
一つの原因であろうと思います。もう
一つは
先ほども申上げましたように
遠隔の地に対しましては、
相当運賃なり、或いは
バラ積みで行くとか、そういう費用が
相当かかるということも
考えられるのであります。ということは、
北海道と
関東の間に
相当の値の
開きがあるということからもそういうことが言えるのじやないかというふうに
考えます。私のほうとしましては全体のこの
価格が勿論或る
程度は高い気味にあるということは、私がこの前申上げた
通りでありますけれ
ども、やはり地域的に
相当価格の
開きがあるということはまあ否めない事実ではないかというふうに
考えます。もう
一つは、これは或いは
本当にそうであるか、具体的にどの
程度であるかということはわかりませんが、
漁村関係については
相当貸倒れがあるという問題がありますので、そういう
危険負担というのを
価格の面において或る
程度織込んでおるというふうにも
考えられます。いずれにしましても私
どものほうとしましてはこの
程度しかの
資料は……、急いでこれは作
つてしまつたのですが、非常に正確を期することはできませんけれ
ども、漸くこの
程度の
資料しか出せないことを御了承願いたいと思うのであります。なお正確な
数字につきましては、もつと突つこんで我々のほうもできる限り
調べたいと思
つております。
それから現在
業者の数は、この一番最後の3というところに
重油販売者数とありますが、
全国で約三千二百店ぐらいございます。全体のいわゆる
石油業者というのは四千五百店ぐらいありますけれ
ども、
重油を扱
つておる店は大体三千二百店ぐらいあります。勿論これは、例えば薪炭を売るところで油を売
つているとか、そういうものもあるんですが、そういうものはこの
数字の中には含んでおりません。大体これは
相当地方におきましても、油の
専門というわけではありませんが、従来から
相当販売をしておる者というものを大体この
程度に見ております。この
数字につきましても一時は一万人近くあつたということも言われるんですが、最近では
相当整理されまして、この
程度にな
つておるんじやないかというふうにも
考えられます。
先ほど委員長から
お話がありました。私
どものほうとしましては四月以来この
水産関係の
重油の
販売につきましては、いろいろ努力をして来たつもりでございますけれ
ども、最近ほうぼうにおいて非常に高い値が出ておるということから
外貨割当の問題が起きておるのでございますが、現在この
石油の
業者のほうにも
いろいろ話をしまして、何とかして
一つ配給が円滑に行くようにということで、いろいろ
相談もいたしております。又
漁業関係の
かたがたも一緒にな
つてこれが解決につきましては私
どものほうとしましては善処をいたしたいというふうに
考えておりますが、いずれにしましても、直ちにこの際
外貨を
漁業関係の
団体に与えますということはやはり
配給系統と申しますか、
系列と申しますか、
系列と申しますか、いろんな点に混乱をいろいろ起して参りますし、又
外貨の
割当につきましては従来この
事業者団体なり
需要者のほうへ直接
割当をそういたしておりませんので、やはり私
どもとしましては現在の
機構を成るべく尊重して、それを使
つて円満に
配給するように
一つや
つて行きたいというように
考えておりますが、具体的の方法につきましては
先ほども申上げましたように、現在各
方面の
かたがたといろいろ
相談をいたしておるような次第でございます。