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足鹿委員 何らかの形で対応した施策を講ずるということでありますので、その点の
事務当局としての
考え方は一応わかりましたが、問題は、
凶作加算を行うか行わないかという
基本的な問題については、政府
自体の態度が
決定するのでありますか、これ以上
事務当局を追究しましても、私はこの重大な問題については結論は得られないと思う。しかし、昨年
減収加算をつけたときの
米価決定の要素はどうかといえば、本年とかわりはありません。完遂も出ておりますし、超過も本年よりも率はよろしい、早場米も本年よりはいい率の奨励金がつけられておる。でありますから、本年特別に
米価を優遇したということはない。むしろ去年よりも、農民の手取り
米価は具体的には下
つておるわけでありますから、昨年と同様の
減収加算を加えて行くべきであるということで、災害を受けた地帯の農民は、一様にいただけるものなりとして
考えておるようであります。これに対して政府が何らの
措置を講じないということになりますと、これは重大な問題であ
つて、たとい年末いかようなときであ
つても、政府の責任において
米価審議会にも諮問すべきであろうし、またわれわれ
米価審議会に議席を持
つておる者としては、早期開催を要求して立ち上る必要も出て来ると思います。昨年は災害が東部に偏しておつた、本年は西部に偏しておるという傾向はあるようでありますが、
部長も御存じのように、昨年は
減収率の分散度を考慮するということをや
つてはいけないという附帯決議をつけたにもかかわらず、政府はこれをやつた。あとで
凶作加算の点については、
西日本のものは災害がないのに
凶作加算金をもら
つて非常に有利であつたというようなことを、一部の人々がいろいろと言
つていたようでありますが、今度は逆であります。私はこれは認めませんが、去年もしかりにそういう不公平が事実上起きておつたとすれば、本年は逆でありますから、均衡上調整をして行く上においても、公平を失するようなことは、事実上私は起きて来ないと思います。そういう点から、この問題は、どうしても本
委員会としては重大な問題として取上げなければならないと私は思います。
午後にでも、
農林大臣なりあるいは政府を代表する責任者が御
出席になるように御手配を願いますならば、この際
事務当局に対する質疑はこの
程度で終えておきまして、午後に譲りたいと思いますが、何とか
委員長においておとりはからいを願いたいと思います。