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平井委員 この
定員法につきましては、去る十九国会において、各省ともにこの
内閣委員会で審議をいたして決定をしたわけであります。
福島長官はそれに基いて
整理をなさる。これは当然のことであります。ただ
調達庁が特殊な任務を持ち、非常に忙しい、人間が今でも足らぬような
状況であるというようなお話が、昨年の三月にありましたならば、
内閣委員会といたしましてはもう少し考慮する余地があった、こう
考えるわけであります。昨年
定員法をわれわれは各省の意見を聞いてこれを通過さしたわけであります。そこで
調達庁は特殊な任務で非常に忙しいということをわれわれも昨今感じたわけであります。
演習補償その他で日夜努力をしておるが、その人数は決して今日でも間に合わぬような
状況であるということを非常に感じましたので、これは
福島長官ではございません、
労働大臣並びに閣僚が、
調達庁の
定員は
昭和二十九年度におい三百三十二人減さなければならぬが、何とか今の仕事の
実情に沿うごとくこの人員を考慮しろということならば別でございますが、今さら職がないからどうするということではなかなか聞かれないし、また
整理の対象も先ほど
長官が言われた
通り、やはり仕事をせぬ者をやめてもらうのは、これは日本のために当然の話である。リストができて、悪い者をやめさせる。いい者をやめさせるというわけには参りません。ただ他の
役所から転勤をして来た、あと一年か二年すれば
恩給がつく、そういう人をやめさせるというのも、これは無慈悲なことであろう。やはり若くても仕事をしない、なまける人を
整理することは当然であろうと思う。私はそういう職がないからとかなんとかいう意味でなくて、
調達庁の任務が非常に多忙であるというならば、閣議でこれを何とかしてもらう。同時に、やめたら困る。これは
調達庁はまだ発足して間がないのでありますから、なるほどやめたら困る人も相当ある。やめたら困るというならば、どうしても
整理せんければならぬ人間を、
大村長官がちょうど見えておりますが、
防衛庁に引き取ってもらう。それでこれを助けてやる。これは実際親心であります。ただ
田中君のように
整理するなと言ったって話にならぬのでありますから、首になったら困る、飯が食えぬからどうかしてくれというなら、
防衛庁にお引き取り願いたい。仕事がどうしても忙しいならば、やはり閣議で、この人間は削るようになったけれ
ども、
調達庁だけは助けてやろう、こういうふうに話し合いができぬこともない、こう私は
考えておりますので、
調達庁はほかの各省と違ってなかなか自然
退職はございません。もう
調達庁をやめたらほかに行くところがないという人が非常に多いようであります。自然
退職はあまり期待はできぬと思います。その点
一つ労働大臣、これはほんとうに親心を示してもらう以外に手はない。親心を示して、
調達庁という特殊な任務で、しかもこれは
防衛庁に非常に
関係が深い、これは英語も知らなければならぬし、いろいろ特殊技能を持たなければ勤まらぬと思いますので、これだけは
一つもう少しアメリカがおらぬことになって仕事がなくなるまで、
定員は
一つとめてやろうかというようなことの御相談をお願いしたい。これは相談ができるだろうと思います。またどうしてもやらなければならぬというのなら、
福島長官は
定員法に基いてやるのでありますから、
大村長官とも話し合いを願いたい。あとは
大村防衛庁長官は引き取ってやる親心があるかどうか。この二点を、
労働大臣並びに
大村防衛庁長官から伺いたい。