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菅家委員長 それでは休憩前に引き続き
委員会を開会いたします。
官房長官が見えられましたので、
官房長官にお尋ねをいたしたいと思います。
官房長官に第一にお尋ねをいたしたいことは、すでに
各党の
書記長、
幹事長会談、
対策委員長会議等において、非公式に
各党間において
話し合いの進められたことは
官房長官御承知の
通りでございます。しかし
国務大臣の
演説に対する
質疑その他のことは、
国会では当
委員会で最終的に決定
意見を述べることでありますので、本日午前中からその件を協議いたしておるのであります。今回の場合は、
解散がすでに予想されておることでもあり、
衆参同じような日程のもとに進めなければ非常に支障があるというので、
参議院の方よりも
合同の議運の
理事会を開いてもらいたいという
申し入れがありましたので、先刻
常任委員長室において、
衆参の
議院運営委員会理事会の
合同会議を開いた次第でございます。そこで
参議院側の
考え方としては、どうしても
施政方針に対する
演説の
持ち時間というものは、五時間なければならない。それは
参議院の
答弁の時間は別といたしまして、五時間を必要とするということであります。
衆議院側は、
各党間の
話し合いにおいて自由党が二時間四十分、社会党両派が二時間ずつ、合計六時間四十分というのが
衆議院における
質問の
持ち時間でございます。ところが
政府並びに
政府与党の方としては、どうしても二日間で
質疑を打ち切
つてもらいたい、二十三日、二十四日で
質疑を終るようにという強い
要望があ
つた次第であります。
各党の
対策委員長会議においても、その強い
要望になるべく
努力するけれ
ども、二十三日、二十四日で
質問を打ち切るという取りきめは、
対策委員長会議としてはできないのでありまして、その点は議運の
委員会にまかせるということであ
つたのであります。先ほど来
衆参両院の
合同会議並びに当
委員会の
審議の模様を見ますると、
参議院の方で十時に振鈴を鳴らしましても、どうしても十時十分から十五分くらいになる。そうすると十二時の食事の時間等を見れば、なかなかぴ
つたり十二時に打ち切るということは至難である。
質問の経過から見ても、どうもどんなに
努力しても、二時間だけ一日にや
つていきますと、こちらの方の
質問にはみ出す。二時半なり三時まで
参議院の方に大臣がおられるなら二日でもできる。それ以外にはどうも二日間では無理だという主張であります。今までの経過から見ても、これは
参議院側の言うのが正しいのでありまして、三時までやられますと、こちらの方はとうてい二日間では、十二時までや
つてもできません。そういたしますと、
参議院側がまず一時までにこちらの方に各大臣を回してくれれば、三日目にはわずかの時間でありますから、早く参りますれば一時までにぴしやつとできることになると思います。まず
参議院側の
政府の
答弁を一時間半と見ますと、六時間と三十分になるわけであります。そうするとこちらの方も、最悪の場合を見ましても、二十三日、二十四日と
努力するけれ
ども、少し無理で、どうしてもできないという事態が起きたときには、二十五日に入るわけなんです。それで先ほど
政府与党の
対策委員長石田君にそのことを交渉しましたところが、二十五日の午後に
政府は
解散をしたいという意思を持
つておる。諸般の事情上どうしても一週間くらいの準備をとることが必要であるから、二十五日の午後に
解散をするという意図を持
つておる。
椎熊委員からも大体それとほぼ同じような御
意見があ
つたのであります。そこで、最後にこの
委員会で決定しなくてはなりませんので、二十五日の午後
解散する
政府の意図があるならば、最悪の場合、当
委員会としては二十三日、二十四日に
質疑を打ち切ることには
努力いたしますが、どうも
参議院との関係等において二十五日に
なつたときは、午後四時ごろまでは、こちらの方に時間をさかれることが適当じやないか。そうすれば、
政府も
政府与党も野党の
立場にあるものも、全部
話し合いのもとに正々堂々と
質疑をすることはするという建前において
解散ということが決定できる。なおまた二日間にやるということになれば、少くとも十一時過ぎまで二日の
質疑が続行されるということになり、
総理大臣は一面からだも御不自由であるということと、時間もないので、むしろ
政府としても、十二時まで二日間やるということはお困りじやないか。また、先ほど
政府からも御
要望があり、与党からも強い要求がありましたが。
内閣総理大臣の
答弁は
自席においてという御
要望があ
つたので、それらも今決定をいたしたのであります。そういう点も勘案いたしてみますると、二十五日の午後
解散という意図をお持ちにな
つておるならば、最悪の場合には、
参議院が午前中の
質疑、午後幾人かの
衆議院側の
質疑者の
答弁を終
つてから
解散するということになれば、
話し合いが非常に円満にいくので、そこで石田
国会対策委員長に、どうも無理のようだからどうだということで交渉いたしましたところが、二十三日、二十四日とわれわれの方では一応きめておるから、二日で取りきめをしてくれ、ただしどうしても二十四日までにできない場合には、今までもあることであるが、十二時近くにな
つて、そういうことならばあす一日や
つた方がいいという院内交渉によ
つてや
つたこともあるので、そういうことになり得るのではないか。それから
椎熊委員からもそれと同様の御発議があ
つて、
責任は持てないが、そういうことがあ
つたのであるから、諸君の
希望通りになるような状態にな
つてくるのではないか、こういうことであります。これはしかし正式の
委員会でございますから、一応めどをつけておきませんと、二十四日が終りまして、残余の
質問をしないうちに
解散に
なつたということであれば、
せつかく政府も
政府与党も誠意を持
つておられて、堂々とこの問題はきめたいという意図に反するようなことになりますこともまことに遺憾だと思います。
官房長官の御
出席を
願つて、その点に関する
政府の所見を伺
つて、この
委員会の
態度の決定を見たい、こういう趣意でございます。どうぞそれらに対して率直に
官房長官から
政府の
立場をお述べ願いたいと思います。