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松浦定義君 特に私は
北海道のことだけしかわからないから申上げるのですが、十月十五日現在では、やはりそれは水稲におきましても、実収に近い調査というものは私はわからんと思うのです。特に雑穀等におきましては、やはりまだ全然今年の作況が遅れておる
関係から、何も収穫というものをしていない、実際脱穀というものをしていないということでありますから、恐らくただ過去におきまするような調査の形でしたものでは、私は決定的なものではないと思いますので、落として入れなかつたというのが、こういう
災害調査の
実情でありますから、恐らく今見られておるような
数字よりも、もつと下廻るのではないか、実際私
どもみずから現地を見、或いは自分でや
つておる立場から見ました結果でも、そういうふうに思われると思いますので、恐らくこの
政府の原案の八十五億というものは、私は実態に合わせるとこれは相当不足をするのではないか、こういうふうに
考えておりまして、相当量のこれはやはり増額をお願いしなければならん、こういうふうに私は
考えておるのですが、
政府としては恐らく出された原案について、これ以上殖やすことはできないというふうにお
考えにな
つておるかも知れませんけれ
ども、こういう点についてはまだ
予備審査の
段階でございますから、いろいろの面で調査の結果をもう少し
数字的に
一つお尋ねいたしたい。かように
考えております。
更にもう一点お伺いいたしたいのは、今回の
農林省の出された
内容で見ますると、この
融資の点についてもそうでありますが、そのほか当然問題になりますところの点二、三についてお尋ねいたします。
あの要綱のときに随分強く主張されました
冷害によるところの
災害が非常に大きい
地帯については、薪炭代を特別払いするとか、或いは炭窯等について国庫助成を行うということをはつきり申されてお
つて、特に
北海道については八百七十基くらいは是非造りたいという
お話であつたのですが、今回の
救農土木といつたような点から見ますと、全然その点が出ていない、こういうのでありますが、こういう点についてはそういう
災害を受けた山間
地帯の被災
農家に対して
農林省のお
考えにな
つておつた点が出ないことに
なつたということについて、何かほかに代るべきことをお
考えにな
つておるのか、この点をお伺いいたしたいと思います。実は先般大蔵省の原次長にお尋ねいたしましたところ、この点についてはまだ
農林省と決定的な線は出していないのだ、こういうような、
ちよつと含みのあることも私は聞いておるのですが、その点は事実であるかどうか、先ずその点をお伺いしたいと思います。