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政府委員(
記内角一君) お手許に、二十八
年度における
特別法対象府県別損害額及び
融資実績調というのがございますが、これによりますと富山県以下ずつと並んでおりまして、一番左の欄にありますのは
損害の
実績でございます。
商工業関係でございます。これが
合計五百五十四億というふうに相成
つております。それに対しまして昨
年度の
融資の、
利子補給をいたしました
融資の枠は三十五億でございまして、これは中央の欄にありますように各
府県に
配分をいたした次第でございます。ところがまあ
府県の
予算措置その他の点もございまして、実施に至らなか
つた面もあるようでございますが、現実の
融資の
金額といたしましては六億四千七百万という
数字にとどまりました。五百五十四億の損失に対しまして
融資実績は六億四千、六億五千万という大体の
数字でございます。
で、これを今
年度の
災害、もう
一つの小さな
資料としてお配りしてございますかと思いますが、
商工業関係昭和二十九
年度十五
号等台風被害額でございます。これによりますと
北海道以下の道
府県におきまして百十二億ということで、幸いにいたしまして昨年の五分の一という
実績に相成
つております。それで而も今度の
被害は
農村地帯と申しますか、全体としまして比較的
災害が軽微でございます。従いまして今
年度におきましては去年の
貸付の
実績等も
考えまして、去年は五百五十億の
損害額に対して
貸付の
実績は六億五千万円、今
年度は百十二億の
損害に対しまして、本
法律案におきましては五億の枠を設けておる次第でございます。従いまして去年の
実績から
考えますれば大体この
程度で十分じやないかというふうに
考えておる次第でございます。
なおこれに関連いたしまして、
ついでに御説明申上げたいと思いますが、その五億の枠のうちで、大体二億ぐらいが
融資されるんじやないかというふうにも
考えております。従いましてその二億の
融資に対して二分五厘の年率を掛け、更に今後のこの第三四半期以降の
貸付が大
部分と
なつて参りますので、その
部分だけの
利子を計上いたしますと大約二百万円ということに相成るわけであります。但しこれを年に引直しますと約一千万円になる、
従つて来
年度の本
予算におきましては一千万円の
利子補給の額が要求されなきやならんということに相成る次第であります。