○阿
具根登君 成るほど
厚生大臣が縷々と
説明されたけれ
ども、
結論から私たちが受ける感じでは、
皇居前
広場だからできないんだと、こうしかとれないわけなんです。
最初おつしや
つたのは、
国民的仕事以外には許さないということにきめたのは二十七年のあの不祥事があ
つたからだ、こうおつしや
つた。それに対してあの
原因を究明しましたところが、そのためではないと言われる。それでは何か
原因があるか、今まで五回や
つた間に何かそういう
原因があ
つたか、それもない。こういうことを言われたわけなんです。そうすると縷々おつしや
つた中にもう主要な問題は消えてしま
つた。そうして残
つたのは、
国民一般が広く使うところであるから、それで特定の者が
使つてはいけない、こういうことにな
つて来るのです。そうするなら
国民広場或いは
国民公園、こういうものもそういう
考えで行かれるならば、
東京中の
広場はどこも使えない、公園はどこもそういう集団的なものには使えない、こういう結果になると思うのであります。組合が
皇居前
広場を使わしてくれと言
つておるのは、
皇居前
広場であるからとか、そうでないからとか言
つておるのじやない。あそこは
皇居前ではなくてもあれだけの広さとあれだけの便利な所というものは
東京であれだけしかない。それだから使わしてくれと言
つているわけです。それを
厚生大臣の話で聞くならば、
皇居前だからできないんだと、こういうようにしか私たちには聞えない。それから現在二カ所から
皇居前の
広場を
使用さしてくれという申入があ
つている。
二つとも断わ
つたんだ、こう言われるけれ
ども、この
二つの、ただ私が今
厚生大臣から聞いただけの
性格を見ても、極端に言うならば、片一方は
メーデーがやれないようにやられているとまで
考えられないでもない。これは極論かも知れない、併し片一方の
メーデーは、これは五月一日にやるということで三十五回このかたきま
つている。片一方のほうはそうでない、五月一日にやらなければできないということではないんじやないか、丁度日曜日にでも当
つておれば、或いは日曜だからこうや
つてもらいたいということはあるかも知れない。併しこれは土曜日である。そうするならば、仮にあなたはどちらも公平に許さなか
つたと言われるけれ
ども、許してやる
考えがあるならどちらに許すべきであるかということは
はつきりしていると思います。そういう点から、先ほど私が言
つた結論、
皇居前だからできないのかどうかということを質問いたします。