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政府委員(
中西実君)
只今の点、
金庫の
監査について最も重要な点でございます。我々もこの
監査をする
能力につきまして非常に心配をいたしておるのでございます。現在一応
労政局の中に
検査官を命じておるものが数人ございます。これにつきまして、先般来多年の
経験を持つ、主としては
大蔵省関係の
検査官、これあたりから相当な日数をかけまして
講習をいたし、更に又
実地にいろいろと
見習もして勉強をいたさしております。おつしやるように、これが習熟するには相当の期間を必要とすると思うのでありますが、併しこれは直ちにそういうものを得ることは困難でございます。幸い
大蔵省と共管でございまして、
大蔵省に
専門の
検査官が多数おります。現在は常にこの
検査能力の点からいたしましても、
一緒に
検査をするということでないと若干の不婆があるので、この而からも先ほど言いましたように重複したばらばらな
検査はしないということも出て来るのでございます。ただ私らも
報告を聞いておりまして、
実地に当
つたわけではございませんけれども、これが習熟いたしますれば大体間違いなくやれるのじやなかろうか、
検査のためのいろいろな
方法なり或いは
報告の様式、その他詳細なものが
大蔵省多年の
経験によ
つてできておりまするので、これを基にしましてやりますれば、しかく数年を要せずして、やはり或る程度のレベルに来るのじやなかろうかというふうに
考えております。
なお、
府県の
職員につきましてはおつしやるように、
中央以上に
能力において欠けるのでありまして、これから更に本式の
講習をしなければならんと思
つております。今ときぞれやりまする場合に、
見習のために
府県の
職員を連れて廻
つておりまするけれども、これはなかなか一本立として今すぐものになるものではございません。
府県の
職員の
訓練は全くこれからということでございまして、
従つてその
能力に応じたことしかやらせない。
府県にはそういつた
内容的な
監査につきましてはやらさない。そうして我々のほうとしましても、常に
大蔵省と
一緒になりましてやる、そのうちには習熟いたしまして、
大蔵省と行きましてまずまず大過なくやれるようになるのじやなかろうか、目下はおつしやるようにこの
訓練期という時期にあると存じております。