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説明員(
齋藤正年君) 今のお話は
競輪で申しますれば、
自転車振興会に関する御
質問だと承知いたしますが、
自転車振興会と申しますのは、
自転車競技の実施につきまして
施行者から委託を受けてその業務を執行する
団体でございまして、すべて民法上の社団法人として
自転車関係者を主にしたものから構成されておる
団体でございます。それでその
競輪運営の実施に要する費用の支弁といたしまして、
法律でこれは
売上金額の三%というふうに一律にきま
つております。ところが
競輪の実際の実施につきましては、そのときどきの開催の条件なり、或いはやり方なり、或いは
売上なり、それによりまして費用は非常にまちまちでございますが、大体
売上の少い
競輪場では三%は非常に窮窟でございまして、非常に無理をしてや
つておる
ような状況でございます。それから
売上の多いところも一律に三%でございますが、そういうところはやはり若干
余裕がある、比較的楽な経理ができる
状態でございますが、併しこれは
自転車振興会にどの
程度までの仕事を委任するかということは、基本的な仕事はきま
つておりますが、附加的にいろいろの仕事を委任してもちつとも差支えないことにな
つておりまして、特に広告、宣伝の費用というふうなものは、元来が
施行者の負担すべきものでありますけれ
ども、そういう
振興会の経費の
余裕のあるところは或る
程度進んでその分も負担しております。それからこの
振興会の経費の使途につきましては、
通産省として厳重に監督しておりまして、使途は非常に限定されております。大体
競輪の運営の改善に使用するということが主でございまして、そのほかに
自転車関係の
事業の
振興に寄付をするという
ような
方面に使用できるだけでございますので、これが他にその金が流れ出るという
ようなことはないわけでございます。