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江田三郎君 私の
お尋ねしたことに対してはちよつと時間を借してくれということでありましたが、まあいろいろ考えられて御答弁をされるのかも知れませんが、併し私はそういうことがすでにおかしいと思うのです。一体金融
機関がいろいろや
つておられることについて、我々よりももつと厳しい観察を
事業についてはなさ
つておると思うのです。それが私のような素人が
お尋ねして、それをお答えに時間をちよつとかけなければできないというようなことは、これはまあどうも私としては想像もできないことです。そういうような金融
機関が
日本にあるということは今まで想像もしたことはないのです。併しこれは
一つよくあなた方もお考えにな
つて頂きたいと思う。拒否権の発動か何か知りませんけれ
ども、ああいうことを、犬養さんが検察庁を抑えると、成るほど抑えられた当人の逮捕だけは一時免れますけれ
ども、その結果出て来る社会的な影響というものは逆になるわけですね。天に唾しておるのですよ。今この
硫安の
法案が通るというと、
政府としては
合理化資金を
斡旋することにな
つておる。併しその
合理化資金というものが、先ほど来の
説明のようなことでは一本
合理化資金になるのかどうかちよつと納得ができない。たこ配の金を継ぎ足したのじやないか、こう言われても仕方がないと思う。過去二年間なり、或いはもつとたくさんの奉加帳を
本当に専門家として御覧にならなければ、その
会社がたこ配をや
つているのか、儲か
つておるのか、損をしているのか、すぐわかるはずですよ。まさか損をしている
会社に如何にあなた方といえ
ども、
政府の
推薦があ
つただけで野方図な金融はされんと思う、されるはずがないと思う。若しそういうことをなさ
つておれば大変なことです。併しそれが健全な
経営だとすれば、逆な
計算からして、あなたがおつしやるような三万三千数百円というような
コストは出ないはずです。
通産省が出した数字はこれは秘密
委員会でありますから、私
ども発表する自由を持ちませんが、その数字についても私
どもは納得ができない。あなた方のほうはそれよりももつと納得のできない数字を、そういうようなものが出て来て、あなた方そういうような認識で
硫安工業に対して
融資を、貸付をなさ
つているということになると、今後更に大規模な
合理化資金を出さなければならんこの
法律案に対しては、我々は安心して通過させるわけにいかんということになります。同時にこれはこの問題にな
つている
法案が通れば、生産費というものが基準にな
つて価格がきめられることになる。これはもう全国の農民が注目しておるのですよ。どういう生産費かということを全国の農民が注目しておるのです。そのときに一番決定的な材料を打
つているのはあなた方だ、その一番決定的な最も正確であるべきあなた方の数字が推定でこういうことだということになると、これはこの
法案を通すことによ
つて肥料価格は値上りをすることになる、そういうものに誰が一体
賛成できるでしよう、今でさえも安定帯価格というものがある その安定帯価格を下廻
つて取引ができておる、そういうときにその安定帯価格を遜かに上廻る結果しか出て来ないものに、
日本の農民が一人でもこれは納得できるでしようか、そうしてそういう
会社は国の金を使
つているのだ、そういう
会社は明らかに
赤字を出す、少くともあなた方の
計算で行けば
赤字を出す、それが堂々と
配当しておる、ほかの部門で儲か
つているだろう、これは答弁になりません。ほかの部門がこれらの
会社にどの
程度あるかということは私たちも多少は知
つております。併しほかの部門でどういう利益が出ようと、今おつしや
つたような数字からはとても二割とか、何とかいう
配当は行い得ないはずです。而もそういう
配当を行な
つている奉加帳を御覧にな
つて、何の不審もなく健全な
会社であるとして金を貸すということになれば、
開発銀行は何のことをしているのか我々には一向わかりませんが、改めて御答弁があるならお聞きしますよ、私は今日の答弁につきましては、これは別な機会に、
開発銀行の運営の根本ということについて、あなた方に別な機会にお聞きします。これ以上
コストについてはお聞きしません。