○岡田
宗司君 アメリカがそういう
考えを持
つていないということをあなたから保証して頂いたところで、一向私
どもには納得ができないのです。アメリカの今日の世界政策或いは戦略から見まして、他国における軍隊の増員ということが重大なアメリカの戦略の要素にな
つている、こういう私でもはアリカのいろいろ発表されたものからも見ているのです。例えば最近インドネシアにおける戦争の発展に伴いまして、一方において、ジユウーヴ
会議で休戦の交渉等が行われておりますが、他方におきましてはアメリカはそれの破裂することを予想して、いわゆる
防衛計画を立てた。又同時にこの問題と関連いたしましてSEATOの
計画もあるようであります。で、過日ウィルソン国防
長官、或いはヴアン・フリート大将が参りました。これはただ視察に来ただけであるとは私
どもには思えません。或いは
長官がお会いにな
つていろいろ懇談されたかどうか私は知りませんが、併しこれらの動きから見ておりますというと、SEATO等の問題が重大であろう。或いはそのほかのいろいろなこういう
関係があ
つて、そのために来られたのではないか。そうしてそれから推察されるところは、やはり日本も又こういうような国際組織への参加が進められる。若しそれに入るということになりますれば、いわゆる海外派兵をせざるを得なくなるのじやないか。あなたは今日
自衛隊についてそう言われておるが、そういうような場合においてなお且つこれを拒絶するだけのあなたはつもりをお持ちにな
つておるか。又SEATOなんかができる場合に、日本はそれに入るべきでないということをとにかく
防衛庁の
長官として公言できるかどうか。その点をお伺いしたいと思います。