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山下義信君 私は
最前美濃部部長には
希望意見として申述べておいたのですが、幸いに
塚田長官が見えましたので
長官にもお願い申上げて
所見を
伺つておきたいと思う。実は簡単な
統計法の一部
改正法律案でありますが、いかに
統計というものを重視すべきかというので
委員会熱心に長時間や
つておられるわけですが、そこで私は
先ほど美濃部部長に
希望いたしましたのは、
統計基準部がいろいろ
政府部内の各種の
統計事務をできるだけ
調整し、できるだけ統括しようというように非常に努力しておられるようでありますが、
せつかくのこれらの
統計をいかに生かすべきかということで、直接我々の身近な問題として
国会議員の我々にこの
統計の
資料が若干は
配付を受けて、又ときどきまとま
つては
要覧等にまとめてもら
つている、又
月報等も時々もら
つているのでありますが、まあ極力そういうことも
一つ御尽力を願わなければなりま
せんが、殊に私が指摘いたしましたのはこの
政府部内で
法令等によ
つて民間から
報告を徴するいろいろ
統計資料があるわけなんです。これらの
調査報告を
要求しますることも
民間側においても非常に迷惑を感じ煩雑の労に堪えないということをしばしば訴えられておりまして、
自他周知のことである。
政府におきましてもできるだけそういう
民間の迷惑を少くするための
法令等の
改正についても御検討やに承わ
つておりますが、それはともかくとしまして、現在
各省を通じまして千数百の
届出義務を課してそういう
資料を持
つておるわけであります。私は、たまたま昨日の本
会議で
政府の
行政整理の
定員法につきましての
質疑があ
つた中に、
我党の
戸叶君が御
質問申上げて官僚独毒の弊を打破することについての
所見を述べてお
つたようでありますが、私ども与党、野党にかかわらずいやしくも民主
政治、政党
政治を念願している者は、この官僚独善の弊というものにつきましては超党派的に考慮しなくちやならないと私は考える。先ず
長官も御同感だろうと思う。然るにこれらの官僚のいわゆる強さ、悪い意味の強さはどこにあるかといえば、彼らが国費をも
つて徴したところのいろいろな
報告資料というものを官僚のみが握
つてこれを公開しない。そしてそれをも
つていわゆる独特の強味を発揮している。
政治家が太刀打できないことは、彼らが新しい
資料を握
つてそれを秘かに持
つておるということにあることは御承知の
通りであります。
政府でとりますとそういうものを徴しやすうございますから、便利でありますが、与党はいつまで与党じやないのでありまして、これらはお互いに党派を越しまして
政治の発達を希いまするためには、こういうふうな何も軍事機密じやないのです、国内
政治のこういうものはオープンにできるだけ早く、いやしくも国政に関与しまするものには速かにそれらは
資料として公開される
方法はないものであろうかと私どもはしよつちう思うのです。
国会の
委員会等を通じまして気が附いて
要求すれば出しますけれども、併しそれも極めて適切に有効的に時宜を得て、御承知のように進んでは出しはしま
せん、そういうようなことでありまして、
せつかくの私どもはそういう生きた
資料がどうすれば我々
議員の各位の手に渡るような
方法はないものであろうかとしよつちう考えております。アメリカの御承知の国立図書館を中心としての、これは竹下理事もおいでになりましてよく御承知でありますが、この種の
資料の
議員に渡ります
方法等も行届き、而も極めて速度がはやい、こちらのほうにも
国会図書館いろいろありまするが、これを通じまして我々入手しますることも非常に現在では十分でないわけです。それで私は
せつかく統計基準部等が設けられまして、
比較的
行政部内の全部に亙
つてのいろいろ
統計の取り方その
行政の行き方につきましては成るほどよく考えて、かなり従来よりは一歩進められまして、或いはこの
仕事が後退しているか、前進しているかわかりま
せんが、目了承わるところによりますと、若干の御苦心も見えるようであります。
先の
委員会で同僚野本君が指摘されまして
せつかくいろいろな
統計を調べさして、或いは
民間人を動員したりして協議さしたりして、その結果を
統計を集めた者にも知らせないということは
統計に対する熱意を喪失させるものだということを言われましたが、私は非常にいい
意見だと思
つて感心いたしましたが、そういうふうな
資料も
基準部がそれを更にいかにして多く
民間或いは
関係者にその結果を供給しいかに活用させるかという面が
統計だけは作り上げるのだが、御利用はどうぞ御随意になさい、何か印刷物、
刊行物にして一応出しますから、目のある者は御覧なさい、目のないものはそれだけ利用しないのだ、いろいろ各種の
統計がございますからという
程度でなしに、いま少しくこれらの
統計を
一つには
国民或いは又直接の
関係者にはそれを供給できるようなそういう活動の面について御考慮が願えれば、非常にこの二十億に近い国費を投じまして、私どもはこれでは少いと思いますが、国政の上に裨益するところが非常に大きいのではないか。お互いに今日では我々の
議員で申しますれば必要な
統計資料が手元にないことが実にもういつも不満足に感じておるのでありまして、そういう点につきまして
先ほど私は御考慮を願いたいという
希望を申しておいたのでありますが、
長官に重ねて申上げて御
所見を伺いたいと思います。