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政府委員(川上為治君) 私は成るべく人の名前を挙げまして申上げることは差控えたいと思
つておりまして、今日まで殆んど人の名前を挙げて申上げなかつたわけでございますが、この問題につきましては、昨年の暮頃から特に業者の間におきまして、いろいろ話合いのつかない、それが又感情的にまでなるというような虞れもありましたし、又一方その五カ年
計画というのはどうしてもやらなく
ちやいかんというような情勢にもな
つて参りましたので、私
どものほうとしましては、何とかしてこれが一日も早く解決されることを望んでおりまして、私は田代社長のほうにも、或いは一方側の反対側のほうに対しましても再三早く両方で円満に妥結するように、そうして両方一緒にな
つて本当に今後の
石油の
開発に向
つて進んでもらうようにということを再々申上げたのですが、大体それによりまして、その双方におきましていろいろその話合いをしつつあ
つたのですが、最後のところになりまして、これはどうしても役所が中へ入
つてそうして裁定してもらつたほうがいいというようなことになりまして、その結果、私が双方からの依頼を受けまして、そうしてその調停をいたしたわけでございます。その調停の
内容につきましては、もうすでに実行されておるものもあるわけでございますが、それは結局新らしいその定款
変更をいたしまして、そうして新らしい重役を入れる、それは日石及び昭和のほうから一人ずつその重役を入れる。日石のほうは取締役、それから昭和のほうは監査役、これを一人ずつ入れるということになりまして、これはこの前の臨時総会におきまして実現されたわけでございます。それからこの臨時総会後におきまして新らしい重役も入
つたのですから、そうして今までのごたごたもあ
つたのですから、この際田代社長はそのままにしておきまして、あとは一切もう新規蒔直しになりまして、そうして何といいますか、そこの内部機構というものをもう一遍きめ直してそうして誰が今度はどういう仕事を分担するかということを、その際きめて、そして新らしい気分にな
つて発足しようということに相成つたわけでございます。それにつきまして、双方とも十分了承しまして、そしてこれは承知いたしておるわけでございます。そのあとの問題につきまして、現在、昨日田代社長が話をされましたように、いろいろその問題について
相談をしつつある、昨日も実は
相談をされたというふうに聞いておりますが、大体そういう線でまとま
つて、新らしい機構の下に新発足して、そしてこの
法律が
通りますれば、或いはもう予算も
通りましたので、この
開発に対しまして積極的に進める態勢を作るということに相成
つておるわけでございます。