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藤田進君
電気料金について許認可
事項として
通産大臣がこれだと、これでやれというわけではないのですね、これは。申請があ
つて、それに対して却下せられてこれは駄目なら駄目、その間に政治的な折衝としてこれは駄目なんだけれ
ども実はこうこうだ口頭
説明でも結構ですけれ
どもね、かくかくだということにな
つて最終的にはやるわけじやないのですか、現行法から言えば……。申請は飽くまでも元にしてこれを認可するかしないかの問題になる。併しこれがなかなか従来の、何も愛知
通産大臣のときだけじやありませんが、従来いつの
通産大臣の場合でもまあ申請があり、そしてこれに対して通産当局の
意見があり、その間政治折衝をして形式的には一応取下げて、補正して出したとか、まあ再審査したとかいういろいろの形で形式は整えておるのでありますが、これは単なる形式であ
つて、実際面はやはり
通産大臣のところでこれはいかん、こんなに一四・四%なんか駄目だ、六・八%が適当だが、併しそれもいろいろ問題があるから政策等の
関係で
一つ、夏冬料金を四月以降これはやめて冬料金一本にする、その間割当制はやめる、そうすると、ぱちぱちと弾いてこうこうこうなるというようなところにな
つているのじやないだろうかと思う、今度の場合も……。そうな
つているとすれば全然計数を弾かないで、何遍も申上げるようですが、何も弾かないでこれは割当制を廃止してしまうのだ、その他若干の手直しをしてやればそれで来年三月まではそれで行くのだとおつしやれば、我々から言えば必ずもつと細かい計数があ
つて先ず三週間かかるものもありましよう、具体的な事業それぞれについての影響線というものはそれはありましようが、大体収支バランスをこれで抑えるんだということがきまる以上は、収支バランスを抑えるためにはどういう影響があるという、これは計数がなければこのアイデアは出て来ないわけなんですよ、出て来ない、どうした
つて。だからその点から下るところがあるとおつしやるからは上るところがあるに違いない。まあこれを聞きたか
つたわけです。これは何遍言
つてもなかなかお答え頂けませんので、これ以上時間がたつばかりですから次に移りますけれ
ども、そういたしますと十月以降が仮にかくかくの問題だと、それから明年四月以降は夏冬料金一本化すると、こういうふうにな
つて来ますと、午前中
大蔵大臣の御答弁によりますと、これはまあ飽くまで今度の政策は一貫してこれを貫きたい、これは物価の問題が先ず第一にございましようが、すべての財政政策、投
融資、すべてはもう多少は摩擦のある点を若干考慮するとしても予算の規模においてその他これは貫いて行くということは非常に力強く大きな声で言われたわけです。これは
国務大臣とせられて
通産大臣も同様であると思うわけですが、それだとこちらの
関係から物価政策その他そうい
つた関係から明年度以降、私はこの問題は今年度であると思いますけれ
ども、これらとの
関係の
説明がどうなるかということが先ず第一であります。
それからもう
一つの点は、時間がありませんから、同時に二、三点お聞きします。政策面との競合はどういう解決になるのかというのですね。それから第二の点は、若し夏冬料金を一本化せられる、そうして安いほうの料金に一本にせられるというならこれは余り需用家にと
つては問題でない、けれ
ども火力料金というふうなそうい
つた高い値段のものに揃えようということは簡単に言えば問題になるような気がする。高い料金になるのだとすれば、これが引上げの際において従来冬の商い料金の需用家であ
つた場合においてはもともとそうだということになるかも知れませんが、併し農業、これは灌漑用水もございます、それから或いは秋その他の脱穀等々の動力使用もございます、その他水道等ですね。この夏料金、安い料金で使
つていた人が年間を通じてそのウエイトが大きか
つた、季節的にそういう偏在した需用家にと
つて問題が起きるのじやないか、これでは……。予算上の措置が必要にな
つて来るだけの大きな影響があるのじやないか、こう思うわけですが、この点はどういうふうに調整せられるのか。これが第二の点であります。
それからこの料金問題に関連して電源の開発といい、又今の電力会社を含めん電力業者といい、これは私は非常に重要な問題だと思う。重油の問題だとか、或いは砂糖の問題とか、午前中もいろいろ、言われております。これは政策の浸透が予期せられたように行
つてないのじやないか、そう疑いが持たれます。無論当面の政策に関連いたしますが、当面の
電気料金の問題についてもこのままでうまく行くのかということを再三
通産大臣にも申上げたように思
つておるのですが、電料金の問題は
ただ料金の認可というだけでうまく行くのかどうか、私は行かないと思
つておるが、その点行かないとすれば開発、電力会社の発生電力の処置をどういうふうに、当面
考えて見たいというのが先刻の答弁でしたから、お
考えにな
つておれば
一つお答え願いたい。
それから第四の点でありますが、夏冬料金一本化にしますと、これは私の予想ですけれ
ども、企業経営の面から言うとおかしなものになるのじやないか、半期は赤字、半期は黒字でどちらかというと、赤字の期が先に来るのじやないか、会計年度から言うと……。そうい
つたようなことの処理が
資金計画なり何なりでそういうふうなことがどういうことになるものだろうか、こうい
つたような点、無論お
考えにな
つてのことでしようが、こういう措置がどういうふうに御処理せられるのかという点であります。
それから第五の点でありますが、
大蔵大臣も午前中しばしば言及せられておりましたが、税制なり或いは
金利なり、こうい
つた面の措置と併せて夏冬料金というこことで御答弁は決して食い違
つていないように思いますけれ
ども、そうすると当該企業経営の合理化ですね、この合理化ということについては最近非常に合理化せられて、無人発電所というかそうい
つた所までできるぐらい人的には合理化の限度に来ている。そうするとその他の合理化とい
つても、なかなかこれはロスの軽減というのは大きな問題だと思うのですが、これもなかなか以上特段な合理化ということもむずかしいように思う、併し政策としては合理化の面に
政府は大きな期待をかけられておいでになるように伺うわけです。そうすると、その合理化の具体的な御期待にな
つている面はどういう点なのか、以上五点お伺いいたしたいと思います。