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秋山長造君 では、
金丸さんにもう一度重ねてお尋ねしますが、これが不幸にして不成立になるという
ような場合には又
自治庁通達の線に返るということになると、これは
公明選挙運動だとか、棄権防止だとか、大いに国費をかけてまで推進し
ようという
運動の
趣旨から言うと、必ずしもそれに副うやり方でないというふうに私は思うのです。あの
自治庁通達の投げた波紋は非常に大きい。未だに尾を引いて
混乱しておるということは御
承知の
通りで、そういう事情に鑑みてか、
自治庁のほうとしてもいきなりそれを取消すということは面子の問題もあつたし、いろいろ
理由があ
つてできなかつた点も了承しますけれ
ども、併しそれにしてもその後漸次あの通達の
趣旨からは多少切換えて来ておられる
ように私は受取
つておるのです。それで二の結論として今後のああいう
改正案を
国会に
提案されたものだろうと思うのです。そこで仮にあの
法案が
国会で通らない場合に、直ちにあの通達の線にどうでもこうでも返らなければならないという私は
理由は立たないのじやないか。あの通達にしてからが、あの通達が出るまではやはり現行法でも今度出しておられる
改正案の
ような
趣旨の扱いにな
つておつたのですから、実際それを特にあなたの通達によ
つてああいう
ように、いわばこれは言葉は悪いかも知れないけれ
ども、平地に波瀾を起したという
ような印象を与えておる
ようなやり方でこういうことに
なつたのですから、だから仮に
法案が不成立に
なつたとしても、あの
法案を
提案したあなたのお気持なり、ものの
考え方というのは依然として変りないとすれば、やはり通達の線はきれいさつぱりと清算されて、そうしてこの
公明選挙運動なり棄権防止なり何なりという、とにかく有権者の
便宜をできるだけ図るという方向において何らかの
自治庁としての行政
措置をおとりになるのが私は当然ではないかというふうに
考えるのです。まあ仮定の問題を余りしつこく申上げて恐縮ですけれ
ども、併しこれはもう全く見通しなんですから、そういう場合の
対策として、
自治庁として世論の支持から
言つても、又有権者である
学生の期待にも副う
ような方向で問題を解決してもらいたいことを強く私は要望したいと思います。その点について
選挙部長の御見解をもう一度お伺いしたい。