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衆議院議員(
田口長治郎君)
只今の
お話につきましては、
通産省の通商局から先ず今の
お話と同じようなお申入がありました。結局要約いたしますというと、
農林大臣と通産大臣と共管精神によるいろいろな認可の合意の問題、それからもう
一つは、優先
外貨に対する
法案から一条抹殺する問題、こういう話がありまして、先ほど申しましたように、
組合が一本になれば、今の
外貨の
割当でやれる
方法があるから、この一条を削除してくれという話がありました。それから共管の問題につきましては、誠に言いにくそうに話しておりましたが、我々側としては、国の役人が
輸出振興に対してお互いに協力をし助け合
つて一歩でも前進させるということは当り前のことじやないか。
法律に書いてあろうが書いてなかろうが、そういうことは当然だと思う。で、その話だけは少しおかしいだろう。こういうことで一応
通産省の人は帰
つてもら
つたわけなんですが、
通産省との連絡がありましたかどうか知りませんが、
衆議院の通産
委員の連中が、やつぱりそういうような問題を持
つて参りました。ただ御承知の
通り、行政の簡素化の第一歩は、共管
法律を整理することで、責任を
はつきりして所管大臣にやらせる。こういうことで、従来ある
法律でも、共管事項をだんだん整理しようという時期でもありますし、いわんやさような時期に新らしい
法律を作るのに又共管を持
つて来るというようなこともおかしいじやないか。こういうことで
衆議院の通産
委員の連中には
説明しましたところが、尤もだということで了承してくれたわけなんですが、この点はいろいろ
考えて見ますけれ
ども、どうも従来
法律で共管
関係にな
つているものは、責任のなすり合いで、
業者としては、こつちに行きますと、いやその問題は
一つこつちのほうに聞いてくれ、こつちに行くと、又こつちにや
つてくれということで、すべてのものが停頓して参りますし、
業者も大変な迷惑をこうむるのでありますから、何とか共管というような、そういう形を除いて行きたいということで、通産
委員といろいろ懇談いたしました結果、よくその点は了解いたしましたわけなんですが、従
つて私らの希望としては、できますれば、
参議院の通産
委員会とも御相談下さ
つて、私は、この
審議会の
委員、貿易
業者代表なんというものは、これはむしろ
通産省から推薦頂いたほうが適切な人が得られるのじやないか。それから
調整規則の認可の場合、一応
販売数量、
販売価格、或いは出荷
数量なんかの問題もありますから、これは共管という意味でなしに、
農林大臣から通産大臣に一応相談をする。その
程度であれば弊害なしに却
つてプラスの面になるのじやないか。こういうふうにも
考えますから、それで
法律を修正するということでなしに、
通産省及び
農林省間の覚書
程度で、そこらを
はつきりして頂くことができますれば非常に結構だと思
つて考えておる次第でございます。