○
青山正一君
古池次官が急いでおられる
ようなので
ちよつと御質問申上げたいと思いますが、実際問題として日韓の例の
輸出超過ですね、超過を、
海苔にしわ寄せておるということは、これは事実なのです。
海苔以外にはないのです。実際
海苔にのみしわ寄せておるということは事実なのです。それで御
説明は、これは国家的な建前から言えば尤も至極なことだと、私はそう思いますが、一方如何にしてこの
沿岸漁業者の多数を生活させて行くかということも、やはり
一つ考えて頂きたい。漁村生活を如何にするかということが、これは一番の問題なのです。例えば例を挙げて
説明申上げますと、
通産省の案の
よう韓国海苔を、一百万ドル別当する。頂くといつた場合において、
国内に実際保有しておるものは、それに匹敵するだけのものが現在あるわけです。金額にしますと約十数億になるわけです。これは
課長もよくわか
つておるだろうと思います。ところが
韓国海苔を
輸入することによ
つて国内産の
海苔は、これは一割か二割か知りませんが、下るということはこれは当り前のことだろうと思うのです。そういう点をやはり
考えて、一割下ればこれは一億五千万円、二割下れば三億円というものが、
沿岸漁業者は損をするという建前を
一つ考えて頂きたい。そういう意味合いから前々
委員会におきまして農
水産課長がおつしや
つておつた協議会の
ような形のものが非常にいいのではないか、そういう点をやはり上のほうへそういう
ような問題が移行されておるならば、上のほうでもそういう問題をはつきり
考えて頂いて、どうしても私
どもは反対なのです。
水産庁長官のおつしやる
通りに反対なんです。だけれ
ども、どうしてもこれは
輸入しなければならんというならば、そういう点も十分に
考えて頂きたい、こういうことを切望いたしたいと思います。