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森崎隆君 続きまして
大臣にお尋ねいたしますが、お尋ねというよりも或いは意見かも知れませんが、対米
交渉はすでに六カ月もた
つているんですが、まだ
はつきりしない、一部だけしか解決しない、これはやはり国と国との
交渉ですから、相当時間がかかると思う。今後も三日や十日や一カ月くらいですぐに
はつきりするとは思えない。ですから又時期を急ぐために
要求額を或る
程度割引をして妥結するということは、全然我々としては迷惑千万です。ですからじつくり一年かか
つても二年かか
つても結構です。じつくり自分の主張を相手に認識せしめて重大な
被害についての経済的その他の物心両面の補償を必ずとるようにして頂きたい。ただそれと関連して、現益直接
被害を受けた
漁業家全体としてはどうにもこうにもならない時期に立
至つておる。ですから今から暫らく様子を見た上で、
政府の代替補償を
考えるべき時期じやないかということはもう二カ月、三カ月前に済んでいるはずです。ですからその点の問題を
はつきりして頂きたい。もう一つは、対米
交渉を一つのゼズチユア—として、
日本が総補償額を幾ら、これを
アメリカに
要求するという
態度を
はつきりして、取りあえず漁民は因
つているからそれだけのものをすぐ漁民に代替補償をして背水の陣を布いてやるくらいのことは、却
つて外交折衝にはプラスにな
つてもマイナスにならないと思う。その点は早急にきめてもらいたい。それが一つ、もう一つは、岡崎
外務大臣のほうはあの
実験には協力するということは正式に本会議で発言されました。この発言をされましたについては、内閣を代表しての発言でございますから、
国務大臣がやはりああいう爆弾の
実験には協力するという
立場であろうと私は
考えます。ところがこれにつきましては、具体的なものが当然あ
つての発言だと思う。例えば協力するがどの
程度の協力か、
日本人が若干死んでも、例えば五十名までは死んでもよろしいというのか、一名でも生命に危険を感じさせない範囲において協力するというのか、又協力した結果、
日本国にいろいろ
損害を与えた場合には、これは当然全額
日本の
要求通りこれは
アメリカから
賠償してもらうのだというような基本的な打合せの上に立
つて協力すると言
つたのか、そういうような具体的な裏付けの
基礎条件が固まらずして、それで国連に協力する建前から
実験には協力する、いい加減な抽象的な言葉だけで、これは
国民の福利を保護して行かなければならない
政府としては非常に無
責任だと思う。それで
外務大臣の言われたあの協力というお言葉は、
大臣もこれに勿論賛成でありましようが、その裏付けになるいろいろ
基礎条件が確立しているのかどうか。どの限度まで協力するのか。今日のような悲惨な
日本の
漁業界が破滅一歩手前にあるようなこともこれは止む得ないという意味の協力かどうか。これは基本問題として
はつきり
お答えしてもらいたい。
それから
大臣はもうすぐ御退席のようでございますから、あとの
質問は明日に譲りますが、あと
外務省、水産庁が来られておりますから、そのかたの御答弁は
大臣が
責任を持たれるかということを
はつきりして頂きたい。この二点について。