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堂森芳夫君 私先日第一国立病院に
厚生委員会を代表して
湯山委員とお二人で行
つたわけであります。患者のことは
藤原委員からいろいろ御
質疑になりましたから省略いたしまして、患者にと
つて現在二つの重要なものがあると思うのです。
一つは
家族の
生活費、それからもう
一つは、何と言いましても一日も早く患者がなおる、こういうことだと思います。そこで患者がなおるためには、何と
言つても適切な治療がなければならない。そこで私医者である
関係で、向うの副院長及び内科医長、それから患者十数人を扱
つておる主任といいますか、そういう方とほんの暫く懇談いたしました。その席で、責任ある医師として何を一番希望せられますかと、こういう
質問を発しましたところが、こもごももおつしやいますことは、何と
言つても非常にたくさんのお金がかかる。例えば或る患者の
ごときは、一日万を超えるような治療費が必要であると、ところが現在のところ我々は
政府から何ら治療費に対する
保険金の、そうした当然受けるべき面倒を見てもら
つていない、
従つて非常に巨額のこの方面の患者に対する費用が要
つておると、それはどういうことかと申しますと、たくさんの何百人、何千人という患者を扱
つておる病院としては、いわば
水爆の患者にそうした金が要
つて、而も病院には金がない。そうしますると、他の患者にしわ寄せが行くということも
考えられるわけであります。先ずお金が欲しい、そういうことを国立病院の医師たちは
言つておりました。昨日の
安部キミ子さんの
質問に対しまして、或るいは今月の
藤原さんの
質問に対しても、万全遺漏なきを期しておるということを
言つておられますが、国立病院では全然そういうことは
言つておりません。金がなくて困る、
政府から金がもらえない。そういうことは、結局病院の他の患者に対する
一つのしわ寄せというものが来るということも当然でございまして、何と
言つても早く
政府はお金をそうした方面にもつと廻すということを早急にや
つてもらわなければいかん、こういうふうに私
考えます。
それからもう
一つは、看護婦の諸君に会いまして、或いは実際に診療しておる医師たちの話では、例えば十数人の患者の血液
検査を毎日いたします。これは非常な細かい仕事でございまして、相当参
つて来ております。
従つて、人手が足りない。これは結局金の問題ですから、そういう方面にも
一つ早くや
つてもらいたい。実際今までに、例えば国立病院にどのくらいお金が行
つておるのか、或いは今後どうしてそういうことを早くやるのか、そういうことを
一つ御
答弁願いたいと思います。