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田中一君 先ほど
木村営繕局長に
伺つておいたのですが、これは南政務次官も答弁の相手方として曾
つて我々の
委員会に出られて、
北海道防寒
住宅建設等
促進法案、あれを審議した場合に、あなたはこういうことを
言つているのです。これは私、小笠原君、赤木君、三浦君などがこもごも
質疑をやつたのですが、少くともあの法律は強制法であるというのですね、国家融資を受けるところの
住宅というものは全部
耐火建築にしなければならないと、こう
言つているのです。この問題はいいのです。その場合あなたもそう
言つています。じやあ
北海道に国が立てる場合にも必ずやるかという
質問に対して、あなたはこう
言つておるのです。「この法案は
建設省所管のものについてのお話でございます。国と申しますとこれは
建設省ばかりではございません。農林省その他いろいろあるそうでございます。そういう場合に、これは政府全体として考えなければならんことでありまするから、こういう趣旨の法律ができますれば、各省に諮
つてみるつもりではありまするが、二十八
年度のそれらの省から出ておりまする
予算が、私たちの考えておりまするように、
建設省ではどういうようにな
つておるかどうかは今
ちよつと判明しておりませんので、後刻調べて御返事いたしますが、若しそれが全部
建設省の考えているような少くとも簡易
耐火構造のようにな
つておりますれば、国の
関係だけにおいては直して頂いても、先ほど赤木さんの御
質問があつたように、二十八
年度につきましては別に国として差支えないということは言い得るのでありますから、各省から出ております
予算が、少くとも
建設省同様に簡易
耐火構造以上のそういう
予算請求をし、これが財務当局に認められておるかどうかは、まだ私たちのほうで判明しておりませんので、後ほど調べてお返事申上げます。」と言つたままあなたはお返事をなさらない。返事をしないので私は一人頑張
つて通してしまつた。そこでこういう問題をあなたに申上げるのは、今
木村局長からの
説明を聞きますと、本
年度の
営繕費のうち二〇%は
木造だというので、私は少くとも日本の官庁営繕は不燃でなければならんということを再三再四申上げておるのです。
北海道防寒
住宅促進法に基いてあなたはこういう答弁をしておりますが、不幸にして二〇%のうちの事例を挙げろということを申上げたときに妙な事例を挙げたので、非常に
木村さんに怒られると思うのですが、
北海道に森という町があります。森という町に国警の出張所、地区署を建てるのにこれは
木造という御
説明なんです。これは以てのほかだ、重要な問題だ。
北海道におけるところの
住宅ですらああいう単行法を出して、
北海道は特殊な地帯であるから
耐火建築にしなければならん、
耐火構造にしなければならんということを強弁してあれは議員提出の法律でありましたが、私は大賛成なんです。そのときあれに関連してそういう答弁をしております。お返事は受取りませんが、あえて国警がやる庁舎が
木造であ
つていいとは
理由にならんと思うのです。曾
つて私はこの
保安庁が、元の警察予備隊が
北海道に建てる兵舎を、突貫
工事の兵舎を全部
木造でする。そのときに経理
局長以下みんな集めまして、呼びまして
質疑をしました。とんでもない、全部鉄筋にしておくべきだと主張を強くしまして、幸い大蔵当局が反省をしまして、全部鉄筋にして現に進行しております。これが
北海道の実情です。にかかわらず国警の森の出張所か何かの庁舎が
木造で
計画されるということはこれは以てのほかです。あなたは
はつきりした言明はしておりませんが、併しながら我々の意見、我々の希望に対してはその
通りでございますというのは、私は今あなたの気持で以て私がそう解釈するのも当然だと思うのです。政務次官も恐らく当時の心境は、成るほど
北海道における国が建てるものは
耐火構造でなければならんという気持を以て答弁されておつたのです。それで我々は当時了解したのです。ところがあなたはとても答弁が上手なものだから、結論は出ておりませんが、少くとも今
木村君から聞いたところの森の国警の庁舎、これは
木造でや
つてはならんのです。私はこの問題はこれつばかりの
質疑ではとどめません。大蔵当局も呼び、国警も呼んで追及いたします。これについて政務次官の御答弁を願います。