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田中一君
現地へ
行つてみますと、もう倒産の一歩手前に瀕しているような
業者もあるんです。少くとも
デフレ政策下において、殊に年末
中小企業に対する
しわ寄せというものも相当来ております。これはなかなかつらいと思うんです。二十億の金が少くとも見通しの付かない
状態にあるということは、単に
愛知県、
三重県の
責任じやないです。これは国の
責任です。その
関係で以て
自治庁長官にも来てもらいたい、又
大蔵省の
考え方も聞きたいと思つたんですが、まあ
請負人の
業者がつぶれる場合には商売で止むを得ないこともあるかも知れませんが、併しながら
末端の
労働者というものはこれが
生活費なんです。こういうものまで交付されないということになりますと、これは社会問題になるだろうと思います。私は若し十二月までにこれができなければ、これは
三重県、
愛知県に
行つて、
大挙労働者を引つば
つて県庁を襲撃しなければならんと思うんです。それくらい重大な問題なんです。そうして口では直ちに、この
仕事は金が十分あるんだ……。私は
戸塚建設大臣にも、再三再四聞いている。財源があるのか、金が出るのか、そういう冒険をや
つても金が払えるのかということを、
海岸堤防部の
設置法の場合には懇々追及しておるんですが、必らずできるということを言
つておる。これは
河川局長も
はつきり言つたはずです。
官房長も
はつきり言
つているはずです。そうしていながら、十二月にな
つていながら、
しわ寄せ二十億というものが焦げつく。そうして
三重県の
青木知事に聞いてみても、とんでもありません、血も出ませんと。これは
悪政の最大なるものです。
最後の
悪政の
しわ寄せというものは、ここへ来ているんですね。私はこれは全建にお願いして、全国で
公共土木その他の関連する
事業が、本年末にどのくらいの
未払いにな
つておるか知りたいと思いまして、今
調査をそちらでお願いしております。少くともこの二県に跨がるものに対しては、どういう
責任を感じられるか。これも
官房長も
政務次官もおられるんですから、
政務次官に
一つはつきりと、性根を据えて、
答弁して頂きたいと思います。今日言
つてもらわないと、近々あなたが
答弁する機会がなくなるといけないですから、
一つ答弁して頂きたい。