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政府委員(
滝本忠男君) 先ほどお話がございました僻遠地手当と申しますか、これは
一つの省に限るものではありません。従いましてこれは全部の省に適用にな
つております。ただ現在我々のきめております僻遠地手当というものはまあ特段のものでございますから、非常に条件がきつい。従いましてこの僻遠地手当を再
検討するという問題は確かにございます。別居手当というお話がございましたが、この手当につきましては、どうもそういうものは
各省を通じて我々はないように心得ております。只今御指摘のダム手当或いは砂防
関係の手当につきましては、これは非常に必要があるというふうに我々も考えておりますので、従いまして先ほど
建設省のほうから調整号俸というようなことでお話がございましたが、
人事院が研究いたしました結果、これを調整号俸で処理するということは必ずしも適当であるとは考えていないのであります。特殊
勤務手当といたしましてこういうものを考えて行きたいということは考えておるのであります。で、この点につきましては、
人事院といたしましてもこういう手当が二十九
年度からは出し得るように、最初の
予定では
給与準則実施の際にそういうことは併せてやりたいと考えておつたのでありますが、
給与準則の実施ということがいろいろの問題を孕んでおりまして、なお若干の
検討を要し、この実施の時期も遅れるのではなかろうかという現在の見通しでございますので、そういうことであるならばむしろこういうダム手当のごときはできるだけ早い機会にこれを取上げたいというふうに考えまして、我々といたしましても二十九
年度予算にこれを盛込んでもらいたいとこうことを大蔵省側に随分折衝いたしたのであります。勿論特殊
勤務手当で
予算折衝をいたしましたのはダム手当だけではございません。そのほか
各省関係の手当がいろいろございます。ところが
新規要求というものは一切認めないという大方針を大蔵省が立てましたために、我々の非常に強烈な要求にもかかわらず、これが
予算上は認めてもらえなかつた。従いまして我々は
人事院規則でそういうものをやりたいと思いましても実際上
予算の裏付けがないので、只今すぐこれを実施するということができないのは誠に残念であります。併し一応
予算が
通り、落着いてみますると、人件費
予算というものはそれほど窮屈に組まれるべき筋合いのものではない、いろいろの要求もありまして、そういう事情に対処して組まれるのがこれまでの例であろうと我々は考えておるのであります。そういうふうに
予算が確定しましたあとにおきまして、我々はこの問題を再度取上げまして、
予算の範囲内で何とかして行く。場合によつたら我々が考えておりまする一定の額或いは率というものもございまするが、これを固執してお
つてはなかなかできない場合がありますので、まあ最初頭を出すということでもいたしましてとにかくこれを実施する、将来に向けてこれをやる。最初からそういうようなことを意識的にやるわけではありませんが、窮余の一策としてはそういうことも考えて、今後大蔵省側と実施するについて折衝を続けて参りたい、このように考えております。