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説明員(渋江操一君) だんだんの
お話で、調査いたすべき問題点は調査いたしたいと
考えております。ただ先ほど来いろいろ
お話がありました点につきまして、私
どものこの処理をいたしました経緯の上で御了解を願
つておきたい点も
相当ございますので、その点は申上げさせて頂きたいと
思つております。
土地の、この用地そのものは昭和十五、六年当時に、紀元二千六百年紀念事業で、東京都が緑地公園
計画の一環といたしまして、この砧緑地というものを整備した。その遺産がか
ような砧緑地
計画という結果にな
つておるのであります。
従つて所有
関係は、これに対して国も補助いたしております。国も当時補助いたしまして、東京都の都有地にな
つておる現状でございます。
田中委員から先ほど
お話がございましたが、開放農地であるという
関係でございますが、これは都有地を戦時中食糧増産のために耕地に利用さしたという経緯にな
つておるのが、今
お話に
なつた解放農地の意味であろうと思います。所有権の実体としてはさ
ような
関係にな
つておるのであります。
それからこの話を持ち込みました経緯に若干
関係があると思いますけれ
ども、実は東急の経営に属する駒沢
ゴルフ場というものを、東急は曾
つて経営をしてお
つたということを、私
ども聞いております。ところが、駒沢
ゴルフ場そのものがやはり戦事由これは耕地に潰されまして、或いは緑地に編入せられまして、
ゴルフ場の施設はその際東急の手から放されたという経緯があるというふうに聞いております。これの代り施設という意味で、委託経営権を申請しておる点もあるのではないかと思います。これは私
ども何が故に東急がこの委託経営権を主張されるかということを
一つの問題点にしたときに発見した
一つの事実でございますが、そういう経緯があるというふうに私は聞いております。又これは東急そのものの経営権の問題、委託経営の問題として現われて来る
一つの
関係ではないかというふうに
考えておるのであります。
緑地とゴルフ施設との併合する施設としていいか悪いかという問題でございますが、これは緑地と農地と抱き合わせる、或いは緑地と他の体育施設と抱き合せる、緑地とゴルフ施設と抱き合わせる、いろいろの抱合せは
考えられると思いますが、私
どもの
考えといたしましては、先ほど
首都建設委員会の町田局長からも
お話がありました
ように、緑地と抱合せできる施設、これについてはゴルフ施設必ずしも
いかんということは出ないのではないか。ただ
大臣の
お話にもございました
ように、緑地全部を潰してゴルフ施設にするというふうな
考え方には、これは賛成しかねる。緑地の利用方法として、できるだけ多数の人が利用できる施設に持
つて行つてほしいけれ
ども、併し一応公認されて整備されたる形の緑地というものが、結局これは潰される虞れがある。その点もやはり緑地を運営管理して行く上において、
一つ肝要な点であり、
考えなければならない点であるというふうに
考えてお
つたのであります。そういう点からいたしまして、抱合せの条件と申しますか、条件の上でゴルフ施設必ずしも反対ではない。ただ施設の活用はできるだけ多数の人が利用されるという意味において公開される、いわゆる。パブリツクでなければならないということを
考えてお
つたのであります。そういう点等は、これは今後の東急との契約その他の条件の上で明らかにしたいという希望を付しまして、回答をいたしております。
東急に経営権を委託するという
関係につきましては、
田中委員からも
お話があ
つたのでありますが、私
ども、民間の企業者がこういう施設の管理に参画するということ必ずしも歓迎をいたしておるわけではございません。できれば東京都の直営、外国の都市でもあるのでありますが、そういう体育施設を
公共団体自体が直営するという形のほうが望ましいと
考えております。
考えておりますが、併しその施設そのものを寄附するという
関係もあり、東京都自身としては直営の施設を整備するという
考え方を持ち合せていない
ような
関係もありましたし、出て参りました
関係もありますので、その点については、信用ある相手方でなければならんという
考え方と、それから公開利用という方法でなければならんということを条件に付しまして、回答いたしました
ような次第であ
つたのであります。