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1954-02-09 第19回国会 参議院 建設委員会 第6号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十九年二月九日(火曜日) 午前十時三十三分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
深川タマヱ
君 理事 石井 桂君 三浦 辰雄君
委員
石坂 豊一君
小沢久太郎
君
鹿島守之助
君
赤木
正雄君
飯島連次郎
君
田中
一君
政府委員
建設大臣官房長
石破
二朗君
建設大臣官房会
計課長 斉藤 常勝君
建設省河川局長
米田 正文君
事務局側
常任委員会専門
員 武井 篤君
常任委員会専門
員 菊池 璋三君
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
建設行政
に関する
調査
の件 (
昭和
二十九
年度
建設省関係予算
に 関する件)
—————————————
深川タマヱ
1
○
委員長
(
深川タマヱ
君) 只今より
建設委員会
を開会いたします。 本日は
昭和
二十九
年度
建設省関係予算
について御
説明
を承わりたいと存じます。先ず
建設省関係予算全般
について
官房長
より御
説明
願います。
石破二朗
2
○
政府委員
(
石破
二朗君)
前回
の
委員会
におきまして、お手許に配付いたしました
建設省関係予算額調
というのを資料にいたしまして、これによ
つて
御
説明
申上げます。 一番上のほうに
総括表
を付けてあります。
内地
と
北海道
、
合計
、こういうふうに分けてあります。左のほうを御覧頂きますと、区分といたしましては、
一般
の
関係
、それから
災害
の
関係
、
行政部費
の
関係
、これが
一般会計
のほうでございます。ここで更にその下に
特定道路
の
特別会計
の
関係
、
住宅金融公庫
の
関係
、こういうふうに分けてあります。
一般
のいわゆる
公共事業費
につきましては、
治山治水関係
と
道路
、
都市計画
、
建設機械
、これに付帯する
事務費
、こういう種類に
項目
を分けてありますが、これを細かく御
説明
することは省略させて頂きまして、一番右の
合計
で御覧願いたいと思いますが、
合計
、二十九
年度
の
予算要求額
は五百四十億に相成
つて
おりまして、二十八
年度
予算
の四百八十八億に比較いたしますと、五十一億数千万円の
増加
と相成
つて
おります。
災害
につきましては、
河川災害
、
都市災害
、昨年
補正予算
で入りました
冷害
、これを一括いたしておりますが、これは
昭和
二十九
年度
の
予算要求額
が三百三十九億でありまして、前
年度
の四百八億に比較いたしますと六十八億の減に相成
つて
おります。 第三番目のその他の
行政部費
でありますが、これは
公営住宅
の
関係
とその他
事務費
を一括いたしたものでありますが、それは二十九
年度
予算要求額
が、雑件を除いたものの
合計
は百三十三億でありまして、前
年度
の百四十五億に比較いたしますと十二億の減に相成
つて
おります。 以上申上げました
一般
の
公共事業費
、
災害復旧費
、
行政部費関係
、これを総
合計
いたしましたものが
建設省所管
の
一般会計
の
総額
でございますが、二十九
年度
の
予算要求額
は千五十三億でありまして、前
年度
の千七十七億に比較いたしますと二十四億の減に相成
つて
おります。 更にその下に
特定道路
の
特別会計
の
経費
と、それから
住宅金融公庫
の
経費
がありますが、これは後ほど各
項目
を御
説明
する際に譲らせて頂きたいと思います。 次の表をお聞き願いまして、
建設機械整備費
でありますが、先ず第一に
建設機械整備費
から御
説明
申上げます。前
年度
予算額
十三億五千三百余万円に対しまして十億七千五百万円の
予算
を
計上
いたしております。二億七千八百万円の減に相成
つて
おります。これは先日
大臣
が当
委員会
において御
説明
いたしました
通り
、二十九
年度
は
新規機械
の購入は成るべく避けまして、現在の
機械
を活用してや
つて
行こう、こういう
趣旨
から若干の減に相成
つて
おるのであります。なお前
年度
は
都道府県
に対しまして
建設機械整備費
の
補助
をいたしてお
つたの
でありますが、二十九
年度
は一応
目的
を達成いたしたと
見込
みましてこれを中止いたしたのであります。なお
前回河川
の、
治山治水
のために
砂防
と
ダム
と
浚渫
に力を入れたいと、
大臣
はこう御
説明
申上げたのでありますが、その
浚渫
の
機械
はどうするかという問題でありますが、現在の
状況
は、
河川
の
浚渫
が思う
通り
進みませんのは、実は
浚渫機械
が不足しておるから
浚渫
が進捗しないという
状況
ではありません。むしろ
機械力
は十分にあるのでありますけれども、これを運転して
事業
を
実施
する
事業費
が足りないという
状況
でありますので、こう
機械費
を減らしましても、
治山治水
の
目的達成
のための
河川
の
浚渫
ということには
支障
はなかろう、かように
考え
ておる次第であります。 次に
河川等事業費
でありますが、後ほど
河川局長
から詳しく御
説明
申上げると思いますので、重複すると思われます分は成るべく避けさせて頂きたいと思います。前
年度
の
予算要求額
百八十六億に対しまして二百十億であります。二十四億余万円の
増加
と相成
つて
おりますが、更にその
内訳
について申上げますと、
直轄河川改修費
、これは九十九億でありまして、八億九千万円の
増加
に相成
つて
おります。これにつきまして、
予算編成途上
におきまして、
新聞紙等
でも御覧に相成つたかと思いますが、
放水路
で今後
事業
を長年施行しなければならん、つまり
事業量
が
相当
多いと思われますようなものは、この際一時中止したらどうかというような
考え方
もあ
つたの
でありますが、これらにつきましては、問題の
箇所
は狩野川と豊川と太田川、
三川
が問題に
なつ
たわけでありますが、これらの
事業
はそれぞれ用地の買収でありますとか
補償
という問題は
相当
程度
進んでおります。この際これを中止することは非常に悪影響があるというような見地からいたしまして、これらの
放水路
は
事業
を積極的にやるということは余り期待できませんけれども、その
補償関係
の
経費等
の支払については所要の
予算
を
計上
いたしまして、今後
事業
の
継続実施
に
支障
のないようにしたいと、かように
考え
ておる次第であります。 その次の
直轄河川維持費
、これは前
年度
に比べて若干
増加
に相成
つて
おります。 その次の
直轄河川総合開発事業費
、これは前
年度
の十三億に対しまして十七億
要求
いたしておるわけでありますが、これはいわゆる
多目的ダム
の
建設
に要する
経費
のうち、
建設省直轄
で
実施
いたしておるものでありまして、そのうち後ほど御
説明
いたします
継続費
に組まれておらない分の
経費
であります。二十八
年度
から着工しております
雄物川
、二十八
年度
前からや
つて
いるのも一部ありますが、
雄物川
、天龍川、岩木川、荒川、由良川、富士川、球磨川、
和賀川等
の
多目的ダム
を作るに要する
経費
でありまして、前年に比較いたしますと、
相当
事業
の進捗を期待している次第であります。 その次の
調査費
は省略さして頂きまして
河川改修費補助
、前
年度
の四十一億に対しまして四十三億を
要求
いたしておりますが、これは大
部分
はいわゆる
中小河川
ということで、
都道府県
に
補助
して
中小河川
の
改修
を
実施
せしめているものが大
部分
でありますが、そのほかに
災害土木助成
、それから
河川
の
局部改良
、こういうものに要しまするものを
補助
する
事業費
であります。
中小河川
につきましては大体
政府
の二十九
年度
予算編成
の
全般
の
方針
は、二十九
年度
中に完了する
見込
のあるもの或いは
災害
の
助成
に関するものを除いては、
原則
として
新規
の
事業
は着工を見合わせるという
方針
でできている次第でありますので、この
中小河川
につきましても
新規
に着工することは
原則
としてできない次第でありまして、
原則
は前
年度
来
実施
中の約二百七十
河川
の
中小河川
を
改修補助
をやろうというのでありますが、実は前
年度
二十八
年度
で完了するものが数本ありますので、それに代る
程度
の
中小河川
の
新規採択
ということも全然
考え
られないでもありませんし、又
予算編成
の
原則
にも反しないような気もいたしますので、これらの占については更に
大蔵省
と折衝して行きたい、かように
考え
ている次第であります。 その次の
海岸堤防修築費補助
でありますが、これの主なるものは、昨年
災害
を起しまして、
災害復旧事業
と併せて
改良事業
、
助成事業
をやろうといたしております愛知、三重の
海岸堤防
の
修築
に要する
経費
の
補助並び
に大阪、
東京等
の
高潮対策
として
建造
いたします
海岸堤防
の
修築費
の
補助
が大
部分
に相成
つて
おります。 それからその次の
河川総合開発費補助
、前年の十七億に対しまして、二十九
年度
は十四億
予算要求
をいたしておりますものは、これは
先ほど直轄河川総合開発
のときに申上げましたいわゆる
多目的ダム
のうち、府県に
補助
して
実施
せしめる
多目的ダム
の
建造
に要する
経費
であります。
内訳
は、徳島県の
那賀川外
十二
河川
に相成
つて
おります。 それからその下のほうは、毎年
特別鉱害
、
地盤変動
、
一般鉱害
、これらにつきましては、若干の金額の異動はありますけれども、大体前
年度
来
実施
中のものでありますので、
説明
を省略さして頂きたいと思います。
最後
の
災害関連事業費補助
、これが
新規
の
補助
でありまして、これは
災害復旧
に
関連
いたしまして必要となります改良的の
事業費
に対する
補助
であります。 その次の
鬼怒川外
二
河川総合開発事業費
、これは前年の十六億に対しまして十三億の
予算要求
をいたしておるのでありまするが、
鬼怒川
と物部川、
猿ケ石川
、この
三川
についていわゆる
多目的ダム
を
建造
するに要する
経費
でありまして、いずれも
直轄
でいたしておる
事業
であります。そのうち
最後
の
猿ケ石川
は二十八
年度
で一応完了するという
見通し
で、二十九
年度
はゼロに相成
つて
おるのであります。これらの
関係
で若干総体においては減額いたしておりますけれども、既定の
事業
の
実施
には差支えないものと、かように
考え
ております。 それからその次にやはり
利根川外二河川総合開発事業費
、
利根川
の藤原に
ダム
を作
つて
おりますのと、十津川に
ダム
を作
つて
おりますのと、宮城県の江合川の上流に
ダム
を作
つて
おります。いずれも
直轄
でや
つて
おるのであります。これに要する
経費
は、昨年の十二億に対しまして二十億の
予算要求
をいたしております。これは同じようなものを
二つ
に分けておりますが、これはこういう
継続費
を設定いたしました
年度
が違いますので、この
利根川外二河川
というものは二十八
年度
から
継続費
にこの
三川
が
なつ
ておるものでありますから、
二つ
に区分して
予算
を
計上
いたしておる次第であります。 その次の
砂防事業費
でありますが、前年の五十二億に対しまして五十七億の
予算要求
をいたしておるのであります。先日の当
委員会
におきましても、
建設大臣
が
治山治水
の
根本対策
を
実施
するについては
砂防ダム新設
に
重点
をおきたいということを
説明
いたしたのでありますが、その言葉からいたしますれば、この
程度
の、前年に比較して約四億八千万増がいたしたとは申しましても、何分にも絶対額が少いものでありますから、この
程度
では十分とは言えないのでありますが、今後更に
砂防事業
の
計画的実施
を更に努めますとか、
予算
の効率的の使い方をして、
少い金
でも
効果
を挙げるように我々としては努力する以外には
方法
はなかろう、こういう点に
重点
をおいてや
つて
行きたいと、かように
考え
ております。なお、
直轄砂防
と
補助砂防
との殖え方のアンバランスにつきまして、先日
赤木委員
からも御質問がありましたが、そのときに答弁いたしました
通り
、
直轄
と
補助
の相互の流用は、ここではつきりお約束はいたしかねますけれども、今後実情をよく更に再
調査
もいたしまして、できる限り御要望に副うように努力いたしたいと、かように
考え
ております。 その次の
道路事業
でありますが、これは前
年度
の九十八億に対しまして百十四億
予算請求
をいたしております。これはいずれも前
年度
実施
のものでありまして、この中で特に御
説明
申上げることもありませんが、ただ
災害関連事業費補助
というのが、先ほど
河川
のほうでも御
説明
いたしました
通り
、これは
新規
に
計上
いたしておりますが、同じ
趣旨
で
計上
いたしたものであります。
災害復旧事業
に
関連
して行う改良的な
事業
に対して
補助
しよう、こういう
意味
であります。 なお、
道路事業費
に関しましては、昨年制定されました
道路整備
に要する
経費
の
臨時措置
に関する
法律
との
関連
でございますが、ここには
内地分
しか
計上
いたしておりませんので、
北海道
を含めておるものについても一括して御
説明
しなければおわかりが頂けないかと思うのでありますが、今回の
道路事業費
の
計上
につきまして、
政府
おきまして大体
考え
ております
原則
だけについて御
説明
申上げますと、
整備
の
臨時措置法
によりますと、
政府
は毎年
揮発油税
の
相当額
を
道路事業
の国の
補助金
、それから
負担金
に
計上
しなければならない、こういうことに
なつ
ておるのでありまして、
昭和
二十九
年度
の
揮発油税
の総
収入見込額
は二百三十七億でありますので、実はそれだけ
計上
しなければならないという
法律
の要請があるわけであります。この
整備
五カ年
計画
に基きます
道路事業
は、ひとりこの
道路費
に
計上
されたものばかりでなく、
都市計画関係
の
街路整備費
或いは
戦災復興
の一部として行います
街路
の
建設事業費
、こういうものも合算するわけであります。それをいたしましても
ガソリン税
の三分の二しか
道路
には
計上
いたしておりません。あとの三分の一は今後
立法措置
を要する問題でありますが、
地方
に対して
揮発油譲与税
というもので三分の一を
地方
に譲与いたしまして、
道路
の
整備
に当てしめるというような
考え方
で
予算
を
計上
いたしております。従いまして今後私のほうといたしましては、
臨時措置法
の改正というような点について御審議願うことに相成ろう、かように
考え
て目下
関係者
と折衝中であります。 その次の
都市計画事業費
でありますが、これは前年
予算
の四十二億に対しまして三十九億を
要求
いたしております。三億七千万円の減に相成
つて
おります。この
項目
につきましても、大体は前年
通り
のものでありますが、若干御
説明
申上げますと、その中の
都市復興事業費補助
、前年の二十九億に対しまして二十一億を
予算要求
いたしております。御
承知
の
通り戦災都市
の
復興
は、
政府
におきましては五カ年
計画
を立てまして、二十九
年度
で一応
戦災復興事業
を完了するという
計画
で
参つたの
でありますが、残念ながら二十九年は財政の特別の事情もありましたのと、更に一部の
都市
につきましては事務的、技術的にも二十九
年度
中に
事業
の完了を期するということが不可能な事態に相成りましたので、一部の
都市
につきましてはこの
戦災復興
五カ年
計画
を若干延長して、今後三十
年度
以降において所期の
目的
を達成しよう、こういうふうに
考え
ておりますのがあります。更に
新規
のものといたしましては、この
予算書
の
項目
の中には出ておりませんけれども、この
都市復興事業費補助
の中に二億円だけは、純粋の
意味
から申しますと
戦災復興
とは一応切り離された
経費
が入
つて
おります。それは各
都市
の
戦災復興
で
相当
もうすでに一応
計画事業
が完了したというのがありますけれども、やはり十分の
経費
が
計上
してなかつたためにその跡始末が十分ついていない、
都市
の体裁としては誠に困るというような
都市
がありますので、それらの
都市
を二十九
年度
から
重要都市整備事業
というような
考え方
で、平たく言えば
戦災復興事業
で十分できなかつたところの
手当
をして行こう、こういう
経費
を
計上
いたしております。 その次の三ページに参りまして、
河川等災害復旧事業費
について御
説明
申上げます。御覧願うのにこういう整理の仕方がいいかと
思つて
こう書いたのでありますが、その一番下まで御覧願いませんとわかりませんのは、二十八
年度
におきましては、当初
過年度災害
を
復旧
するために二百五十一億を要するというようなことで
予算
を編成いたしたのでありますが、その後二十八年
発生災害
の
復旧
にも
相当
の
経費
を要するというので
補正予算
を入れ、更に
冷害等
の
臨時対策事業
を
実施
するために十億の
補正
をいたす、こういうようなことをいたしておりますので、それらを別々に計算して比較を楽にしようというようなことでこういう分け方をいたしたのでありますが、若干おわかりにくいかと思いますが、
河川等災害復旧事業費
につきましては、前年の二百五十一億に対しまして三百二十八億を
要求
いたしております。これは二十八
年度
に持越しました
過年度災害
の実際の
事業
というものと、二十九
年度
に持越します
災害復旧
の
残事業
というものを比較いたしますと、二十九
年度
に持越しますものが非常に多い
関係
上、これだけ七十七億の
増加
に相成
つて
おるのであります。これでどれだけの
河川等
の
災害
が
復旧
できるかという問題でありますが、これにつきましては、実は二十七
年度
前に
発生
いたしました
災害
につきましては、勿論査定も完了いたし、
事業費
も一応確定してはおるのでありますけれども、御
承知
の
通り
当時は机上査定によつたものが
相当
多かつた、更に
相当
の年月をたつた
関係
上
災害復旧
を必要としないものも
相当
できて来ておるであろうというような
関係
からいたしまして、その二十七
年度
前に
発生
した
災害
につきましては
建設省
におきまして目下再
調査
中であります。従いましてその結果を待ちませんと何%完了するということは正確には申上げかねますけれども、これだけの
予算
を以ていたしますれば、二十七
年度
前に
発生
した
災害
でまだ残
つて
おるというものは、その緊要なものについては或る
程度
の
手当
ができるであろうと、かように本日のところは御
説明
申上げるよりほかはなかろうかと思います。この
年度
中におきましても、
調査
の結果が判明いたし次第、
中間報告
なり
最終報告
なりを当
委員会
でさして頂きまして、正確にこの
予算
で何%の
復旧
ができるということを改めて申上げさして頂きたいと思います。 なお申し落しましたが、二十七
年度
前に
発生
した
災害
で二十九
年度
に持越すであろうと
考え
られます
事業費
の
総額
は約七百億見当、一応そう出てはおります。それから
発生
の
年次別
に言いますと、二十四
年度
発生災害
以降のものが持越に相成
つて
おります。 次に二十八
年度
に
発生
した
災害
がどの
程度
の
復旧
ができるかという問題でありますが、二十八
年度
発生災害
に対する
手当
といたしましては、その下のほうに書いております
通り
百三十四億の
予算計上
をいたしておるのでありますが、すでに二十八
年度
中に
予算計上
をいたしておりますほか、
災害
の
予備費
に三十億ばかりの
予算
がありますので、それを支出する問題が今後に残
つて
おる問題であり、更に
相当額
の融資を斡旋するというような
方法
を二十八
年度
中に講ずるわけでありまして、二十八
年度
中にそれらの
措置
がどの
程度
行くかというような
関連
もあり、二十八
年度
発生災害
はこれだけの
予算
でどの
程度
復旧
できるかという点につきましては、この点も更にもう
暫らく
時間をお貸し願いませんとはつきりした数字は出ないと思います。勿論この
予算
を
計上
するにつきましては、
大蔵省
におきましても
建設省
におきましても一応或る
程度
の仮定に基く
復旧率
というものは計算はいたしておりますけれども、それを申上げますと却
つて
紛更する虞れがありますので、本日は省略さして頂きたいと思います。 それからその次の
都市災害復旧事業費
でありますが、前年の二億九千万に対しまして十億九千万ばかりを
計上
いたしておりますが、その大
部分
のものは
都市排土事業費
の
補助
であります。十億
計上
いたしております。これによりましてどの
程度
の
都市排土
ができるかという点でありますが、これだけの
経費
を以ていたしますれば、十分とは申せませんけれども、
都市
、
村落等
に溜
つて
おります泥土は大体これで排除できるであろうというふうに
考え
ております。 その次は
附帯事務費
でありますので、省略さして頂きます。 次の、四ページは、
北海道関係
でありますからこれは省略さして頂きます。五ページもそうであります。
田中一
3
○
田中一
君 どうして
北海道
を省略するんですか。
石破二朗
4
○
政府委員
(
石破
二朗君)
北海道
は、これは
予算
の
形式
は
総理府所管
に
計上
いたされておりまして、
予算
の総則により、この
事業実施
の際には
建設省
に移管になるであろうという
経費
でありますので省略さして頂くわけであります。
形式
上
建設省所管予算
ということに相成
つて
おりませんので、実は私御
説明
申上げる十分の準備もいたしておりませんので、省略さして頂きまして、後日御
要求
に応じて
説明
さして頂きます。
最後
の六ページへ参りまして、六ページの
建設本省
というところで書いておりますが、順序を逐いまして御
説明
申上げますと、その中で主なものを
説明
さして頂きますが、三番目の
国土総合開発調査費
二千八百万円、前年の五千四百万に対しまして二千五百万円の減でありまして、これは非常に減
つて
おりまして、誠に遺憾に我々も
思つて
おる点でありますけれども、実は
補助率
を従来は二分の一でありましたのを四分の一に下げる予定であります。
事業
の量には変りないものと、かように
思つて
おりますが、
補助率
を従来の二分の一から四分の一に下げたい、かような
趣旨
で
予算
を編成いたしております。 その次の
水防施設費
、これは
水防管理団体
に対する
資材費
の
補助
でありますが、前年の六千万に対しまして二千七百五十万
計上
いたしております。三千二百万の減に相成
つて
おりますが、実はこれは前年は
災害復旧
の
特例法
の
関係
で、
補正予算
として五千万
計上
いたしておりますので、
予算面
から申しますと三千二百万の減に
なつ
ておりますけれども、実質上は前
年度
当初一千万に対して二千七百万
計上
したというような形で
増加
に相成
つて
おるものと
考え
ております。 その次に
道路交通情勢調査費
が二千万円がゼロに
なつ
ておりますが、二十八
年度
はこの特別の
調査
を
実施
する年であ
つたの
が、二十九
年度
はその
調査
のない年でありますのでゼロにいたしております。 それから
高速自動車道路調査費
、前年の一千三百万に対して一千五百万
計上
いたしておりますが、これは
東京
、神戸間に
高速道路
を
建設
する
調査費
であります。で大体この
高速自動車道路
の
調査
は、大体のところはもう終
つて
おるのでありますけれども、二十九
年度
におきましては更に
企画線等
を
調査
いたしたいというのでこれだけの
経費
を
計上
いたしておるものでありまして、これだけの
調査
を
実施
いたしますれば将来
資金
の獲得の
見通し
が付き、更にその他の
情勢
が
高速道路
を
建設
するという段階に至りますれば
建設
に着工できるというような
考え
であります。
防火建築帯造成補助
、前年の一億九千八百万に対して一億
計上
いたしております。これも実は我々といたしましては少くとも前
年度
通り
の
予算
を
計上
してもらわなければ
都市
の
不燃化
ということは到底期待ができないというようなことで
考え
たのでありますけれども、
予算編成全般
の
方針
からいたしまして、一億に圧縮して
計上
せざるを得なく
なつ
たような次第でありまして、御了承を頂きたい
項目
の一つであります。この上は真に
防火建築
の必要のある
箇所
から選定を誤らないように
実施
いたしまして、できるだけ
効果
を挙げるように努力して行きたい、かように
思つて
おります。 その次に
住宅施設費
でありますが、これはいわゆる
公営住宅
を
建造
するのに要する
経費
でありまして、前年の百一億に対しまして百十七億、十六億の
増加
に相成
つて
おります。これは前
年度
五万戸の
建造計画
に対しまして、二十九
年度
は五万三千戸を
建造
しようと、こういう
考え
であります。尤もこの五万三千戸の中には、昨年
発生
しました
災害復旧
の戸数も含めてであります。なお単価の点、それから
不燃率
の点、これらの点は前
年度
に比して若干よく、上廻
つて
計上
して、これで十分とは申されませんけれども、そういう点は若干よく、それぞれ率をよく
考え
ております。 それからその次の、一つ飛びまして、
官庁営繕費
、前年の十二億に対しまして七億六千万円
計上
いたしておりますが、これも殆んど大
部分
のものが従来からの
建築
の
継続
に要する
経費
であります。かように御了承願いたいと思います。 その次の
特定道路整備事業特別会計繰入金
、前
年度
十億であ
つたの
でありますが、後ほど御
説明
いたします
通り
、二十九
年度
におきましては
国庫金
の繰入れはやめまして、全部
預金部資金
からの借入れにいたしましたので、これをゼロにいたしておる次第であります。 その次の
地理調査所
、若干
事業
が殖えますので、前年の三億に対して三億三千万
計上
いたしております。 その次の土木研究所は、当
委員会
におきましても、次の
建築
研究所の問題と併せまして、この充実
整備
につきまして熱心な御意見なり御検討が行われておりましたことは、我々も拝聴いたしておる次第でありまして、でき得ればもう少し
経費
を
増加
したいと
考え
たのでありますが、この
程度
にとどまつた次第でありまして、内容につきましては更に詳しく別の機会に御
説明
申上げたいと思いますが、この両研究所につきましては、人員の整理の点につきましても、又
経費
の
計上
につきましても、まあ我々といたしましてはできるだけの努力を払つたつもりでおります。 その次は省略させて頂きまして、
特定道路
整備
事業
特別会計
、前年の二十九億に対しまして二十二億に相成
つて
おります。二十九
年度
予算
中の二十二億のうち二十億は借入金でありまして、二億数千万円は回収金ありますとか利息でありますとか、こういうものでありますが、これで実はこの
経費
も我々といたしましては、
地方
の要望も
相当
あり、更に従来から
実施
中の
事業
でもこの
程度
の
予算
では到底やり切れんというので、努力して
参つたの
でありますけれども、
予算
としては一応これだけにとどめた次第であります。更に不足分につきましては、でき得れば
一般
公募債の斡旋というようなことをいたしまして、
事業
の進捗を図りたい、かように
考え
ておる次第であります。 その次の
住宅金融公庫
でありますが、前年の二百十三億に対しまして百八十億、三十三億の減に相成
つて
おります。
建設
の
計画
は、前
年度
の
計画
五万五千戸に対しまして四万戸に減少いたしております。なおこの
内訳
は、
政府
出
資金
が五十億、
預金部資金
からの借入が九十五億と相成
つて
おるのでありますが、住宅不足の折柄この
程度
では我々としても何とも残念に堪えないところでありますけれども、たびたび申上げます
通り
に、
政府
の
予算編成
の
全般
の
方針
から
考え
ましてこの
程度
にとどめた次第であります。当
委員会
におきましても、この
住宅金融公庫
の貸付
方法
なりその他の点についてのいろいろ御意見等もありましたが、それらの点を十分考慮いたしまして、住宅金融の
措置
について遺憾なきを期して行きたいと
考え
ております。なお、これにつきましては、今後当国会におきまして
住宅金融公庫
法の一部改正も或いはお願いいたしまして、目下最も困難を極めております土地の取得を幾分でも緩和するというような
措置
もと
つて
行くというようなことも
考え
ておる次第であります。 以上誠に雑駁でございましたが、一応御
説明
を終らせて頂きます。
深川タマヱ
5
○
委員長
(
深川タマヱ
君) 御質疑のおありの方は御発言を願います。
赤木正雄
6
○
赤木
正雄君
北海道
所管の
経費
は今御
説明
の
通り
に並べてありましようが、併しこの
事業
を見ますと、やはり
河川
とか
道路
とかありますが、別に内閣側は
河川
の
調査
機関、或いは
道路
の
調査
機関もありませんので、やはり実体は、
予算
を取る場合
建設省
としてや
つて
おられるのですかどうですか。全然
建設省
とは別に内閣だけでやられるというのですか。
米田正文
7
○
政府委員
(米田正文君)
官房長
がおりませんので、私から
河川
の
予算
の
関係
のやり方について申上げますと、勿論今の制度では、
北海道
の開発庁が
予算
の案を作
つて
、それを
建設省
を通じて
大蔵省
と折衝することに
なつ
ております。従
つて
建設省
として、一応
事業
の内容については
調査
の
関係
も
事業
の
関係
も検討をいたしておりますので、実質上は
建設省
で十分
承知
いたしておる態勢に
なつ
ております。で、ただ先般
北海道関係
の
予算
は、
北海道
開発庁を通じて直接各省から分離したらというような案も出たようでありますけれども、それはこの
予算
の中には現われておりません。依然として従前
通り
の
方法
の
予算
で組んで
要求
をしておるのであります。
赤木正雄
8
○
赤木
正雄君 そういうふうに
なつ
ておるならば、この内容についてやはり内閣のほうから御
説明
を聞くよりも、実際問題は
建設省
、あなたのほうから承わつたほうが的確な資料も得られるし、御
説明
もおできになるんじやないですか。
米田正文
9
○
政府委員
(米田正文君) 只今のお話は御尤もでございますが、今
官房長
が申上げましたのは、一応
予算
の
形式
が
総理府所管
に
なつ
ておるので、その
説明
で準備しなかつたと、こう申上げておつたようでありますが、私どもといたしましては、いつでも御
説明
をする準備はいたしております。
赤木正雄
10
○
赤木
正雄君 今局長のお話のように、総理府といたしましても、
説明
の準備はしなかつたというような
情勢
から見ても、何か適当な機会にむしろ
建設省
のほうからこの内容を承わつたほうが、はつきりした資料も得られるものと、こういうふうに
考え
ます。 その次に先ほど
官房長
は、
建設大臣
の最も目途としておられる
河川
の
改修
に対する
機械
が減
つて
いると、併し
機械
の費用はこれほど減
つて
いるが、これでむしろその
事業
には十分である。それよりもむしろ
事業費
が不足しているから、この減つた
機械
で十分である、こうおつしやいましたが、併し
河川
の
事業費
は本
年度
よりも殖えていると思います。それならばどうもその点に矛盾があるように思うのですね。
河川
事業費
も殖えているのに
機械費
は不足して十分と……、それならば余計の
機械費
を
要求
しておられると、こんなような
考え
はどうなんですか。
石破二朗
11
○
政府委員
(
石破
二朗君)私が申上げましたのは、
河川
機械
のうち、
河川
の
浚渫
に要する
機械
は、現在役所で持
つて
おりますもの並びに民間で持
つて
おりますものどれらのものはまだまだ
事業費
さえあれば活用の余地がある。従いまして
浚渫
に力を入れると言いながら
建設機械
費が少ないのじやないかという或いは御疑問があろうと思いまして、その点だけ御
説明
申上げたのであります。
河川
の
浚渫
につきましては
機械
の
新規
購入はしなくても、現有
機械力
を使えばまだまだ
浚渫
事業
は伸びて行くものと、かように
考え
ている次第であります。
赤木正雄
12
○
赤木
正雄君 今お手許には、どれほどの
浚渫
費があつたならば、今お手許にお持ちの
機械
を十分に使用し得るか、そういう詳細のことはおわかりにならないと思いますから、この次の機会で結構でありますので、現在の
機械費
で一体どれほどの
事業費
を賄い得るか、その御
調査
をお願いしたいと思います。尤も今おわかりならば今伺
つて
おきたいと思います。
米田正文
13
○
政府委員
(米田正文君) 現在現有の
浚渫
船能力で約一千百万立方メートルできるのでございます。それが今日は、今日と申しますか、二十八
年度
は、実際稼働が約四百三十五万立方メートル
程度
であります。従
つて
約二倍以上のまだ能力があるのにそれだけフルに使
つて
おらないという実情を申上げた次第であります。
赤木正雄
14
○
赤木
正雄君
河川
の
関係
よくわかりました。そうするとやはり通路のほうにも
機械
を使うことになると思いますが、その
関係
は
官房長
のほうでおわかりに
なつ
ておりましようか。もう一遍申しますと、
道路
関係
の
機械
は現在手持のもので十分なのか。つまり
道路費
と比較してこの
関係
……、若しも今お持ちにならなければこの次で結構でございます。
石破二朗
15
○
政府委員
(
石破
二朗君) この次に正確な書面でお答え申上げます。
赤木正雄
16
○
赤木
正雄君
河川
事業費
の、
直轄
河川
或いは
直轄
河川
総合開発
事業
、いろいろなことがありますが、無論この
予算
は初めから
要求
通り
の
予算
を
大蔵省
がくれるならば、どの
河川
に何ぼ使うということがはつきりわか
つて
いますが、
建設省
で
要求
したものが当然減らされておりますからして、従
つて
どの
河川
にどういうふうにお使いになるかということは、それは今はつきりおわかりにならんと思います。併し少くともこの
事業
は、
年度
内にはどことどこの所にどういうふうな金を使うということをはつきりされまして、
年度
が改まつたら早速着手なさることと思いますので、私は遅くも、この国会は五月まででありますから、三月一ばいまでにどういう
河川
にはどれほど
事業
をなさるか、それを詳細御報告願いたいと思います。できましようか。
米田正文
17
○
政府委員
(米田正文君) できるだけ御要望のような資料を作成して御
説明
を申上げます。非常に細かくは困難と思いますが、できるだけ詳細なものを作
つて
差上げたいと思います。
赤木正雄
18
○
赤木
正雄君 私ども
建設委員会
でや
つて
いましても、実のところどの
河川
にどれほど該当
年度
に
事業
がされているのか、そういう内容がわからないで恥かしい点もありますので、大体なことでも結構でありますから、どの
河川
にどの費用を使う、これは当然我々
委員会
としては知
つて
おくべきことと思うのです。その点お伺いしたいと思います。従
つて
先ほど総合開発のことをおつしやいましたが、又
中小河川
のこともおつしやいましたが、
中小河川
は何何
河川
にどうするとか、総合開発はどこどこにやるとか、そういう内容を承わりたいと思います。 それから次に
災害関連事業費補助
、これは先のお話によりますと、
災害復旧
に
関連
する改良
補助
、こういうふうに言
つて
おられます。今まででもこういうふうな
項目
はなかつたかどうかは知りませんが、実際こういう改良を加えた
事業
は
災害
に
関連
してしているように思いますが、その
関係
はどうでございましようか。
米田正文
19
○
政府委員
(米田正文君) これは今年初めてできた
項目
の
予算
でございまして、その性質は、実はこういう経過を持
つて
いるのでございます。実はたびたび
大蔵省
も言
つて
おりますように、
災害
の圧縮をしたいということを非常に強く言
つて
おります。で我々
建設省
としても昨年末以来、過
年度
災の圧縮を極力図りたい、それは従前からや
つて
おりまする
法律
ではそういう建前ではございませんけれども、年月も
相当
たつた
災害
、或いは事情の変化等によ
つて
、
災害
をできるだけ圧縮してみたい、これは主として
予算
上の観点からですが……、そういう
趣旨
で圧縮を図ろうとしております。
建設省
では二割ぐらいを目標にして今努力をしております。過
年度
災の圧縮を二割ぐらいにしたいというので努力をしておりますが、併しその二割を切つた場合に、圧縮した場合に、そのまま
手当
をしないでおくというわけには参らんであろう、今までコンクリート積であつたものを土羽に直す、法を石積から土羽に直すというように簡易なものにするにいたしましても、土羽の費用が要るじやないかというような、
災害復旧
予算
を圧縮するために必要な
措置
を講ずる必要がありますので、そういうもので
措置
をする、跡始末をするという性質でございまして、従前から
災害
助成
という名目でいろいろと
項目
は挙が
つて
おります。これは
災害復旧
を施行するに伴
つて
必要な
改良事業
を同時に合併施行するために必要な
経費
でございまして、極端な表現でわかりやすく申上げますならば、
災害復旧
は原形
復旧
だ、でそれを更に強化するために三割なら三割、或いは二割なら二割の工事費が上るのでございますが、そういう二割なり三割なり上るというものは別途に
助成事業
として
経費
を
計上
する、こういう建前に
なつ
ているのであります。 ただ私は今
災害復旧
は原形
復旧
だと極端なことを申上げましたが、それは一つの
原則
でございまして、今の
災害復旧
の規定によりましても、再度
災害
をこうむらない
程度
のものに
復旧
をするという建前に
なつ
ておりますので、原形
復旧
通り
を勿論や
つて
いるわけではございません。或る
程度
の超過工事を認めながら
災害復旧
をや
つて
おりますけれども、更にその限度を超して改良を必要とする場合には
助成
工事を同時に合併施行するということに
考え
ております。
赤木正雄
20
○
赤木
正雄君 ちよつと今お話の
災害復旧
に
関連
しまして
助成
をやるべき費目は、費目と申すか、
助成
をや
つて
いましたそういう費目は、この中ではどこに挙が
つて
おりましようか。
米田正文
21
○
政府委員
(米田正文君) これはこの今
河川
及び海岸等の
項目
で挙がりますけれども、ここに出ております
河川等事業費
の中で申上げますと、
河川改修費補助
及び
海岸堤防修築費補助
の中に又細かく細分されて入
つて
おります。
赤木正雄
22
○
赤木
正雄君 そういたしますと、先ほど
官房長
のお話でも、
河川改修費補助
の大
部分
は
中小河川
とおつしやいましたが、今
河川局長
のような
災害
に
関連
する
助成事業
もあるならば、この次に我々にこの内容をお示しのときに、その費用は、どの
河川
がどういうように
なつ
ているか、これも承わりたい。と申しますと、これは
中小河川
と申しますか、
河川改修費補助
は大分多額の費用でありますが、一体そういうふうな
災害
の改良というものはどれだけありますか、これも知りたいと思いますから附加えてお願いします。それはもう一遍言いますと、
災害
に
関連
しての
改修
ですよ。改良費、それはどの
河川
にどういうふうに持
つて
行くか。
米田正文
23
○
政府委員
(米田正文君) 先ほど
官房長
からお話申上げましたときの
河川改修費補助
は四十三億七千六百万円でございますが、その中に
中小河川
の
改修
事業
と、
河川
の局部
改良事業
と、それから
災害
助成
と三つから成
つて
いるのであります。で、今お尋ねの
災害
助成
の
関係
ですが、これは御
承知
のように一本の
中小河川
程度
の規模のものが
災害
を受けたときに、その
災害復旧
の費用が
相当
大きいという場合に、それならば全部を改良的に
実施
する、
改良事業
をやつたほうが
効果
的だというので、そのときに
助成事業
として改良費を加えるというのですが、その
事業費
が約十億一千七百万入
つて
いるのであります。でこれはこの本数を申上げますと、二十八
年度
に九十一本
実施
をいたしており、そのうちで完成いたしましたのが十三本、二十八
年度
で完成する予定でございます。で残りが七十八本ございますが、今
年度
の、二十八
年度
の
災害
で非常な
災害
を各地に受けましたので、この
災害
を受けた
助成
としてやる必要のあるものが三十一本ございます。
赤木正雄
24
○
赤木
正雄君 七十八本は別ですか。
米田正文
25
○
政府委員
(米田正文君) 七十八本プラス……、七十八本に
継続
でございまして、新たに三十一本加えることになります。従いまして、
合計
百九本というものを今準備中でございます。このうちには白川の
改修
というような大物も入
つて
おりまして、三十一本のものをやる
計画
を準備中でございます。
赤木正雄
26
○
赤木
正雄君 今、白川の
改修
とおつしやいましたが、あれは
助成
になりますか。
米田正文
27
○
政府委員
(米田正文君) これは実は
災害
特別
委員会
でも、できるだけ
直轄
にして
実施
をする
方針
だということも言われたことがございます。我々としてもそういう
方針
で行きたいというので、内部でいろいろ折衝をいたしたのでございますが、いろいろな
情勢
から、今
年度
は県の
事業
としてやる、ついては
災害
もあつたから、
災害
に加える改良費を本
年度
は
助成
としてやりたいということに結果がなりました。
赤木正雄
28
○
赤木
正雄君
助成
の金はわかりましたが、
局部改良
のほうの金は幾らありますか。
米田正文
29
○
政府委員
(米田正文君)
局部改良
は四億一千四百万でございます。
赤木正雄
30
○
赤木
正雄君 御面倒と思いますが、私は三月までで結構ですから、この百九本の
河川
の名前を知りたいと思います。
田中一
31
○
田中一
君
関連
して。今の
内訳
を出してくれないのは不親切だと思うのですがね。聞けばぼつぼつ話すのじやなくて、これはやつぱりもう少し分析して、これはこう
なつ
ているああ
なつ
ているということを出してもらわんと、二十八
年度
は御
承知
のように
補正予算
でああいういろいろな形の出し方をしておるものですから、もう少しはつきり分類して出してもらいたいと思うのだ。本
年度
の
予算
、二十八
年度
予算
はいろいろな形の
予算
が入
つて
おりますから、もう少し親切に分類して資料として出して下さい。
石破二朗
32
○
政府委員
(
石破
二朗君) 只今
赤木委員
の御
要求
は、平たく言いますと個所別の
予算
なり
事業
計画
というものを作成せよという御注文でありまして、これにつきましては
河川局長
がお答えいたしました
通り
、今後
大蔵省
と具体的に折衝してきめなければならん問題でありまして、早くとも三月一ぱいはかかるだろうと
思つて
おります。なお
田中
委員
の御
要求
の御
趣旨
を私ちよつとうつかりして聞き逃がしたのですけれども、そういう……。
田中一
33
○
田中一
君 もう一遍
説明
しますが、
補助
費の中でも
中小河川
のものと
災害
河川
のものと、
局部改良
のものといろいろ入
つて
いるのでしよう、その
内訳
をもう少し詳しく資料を出してくれというのです。
石破二朗
34
○
政府委員
(
石破
二朗君) 先ほど御答弁が途中にな
つたの
ですが、個所別のはそういう事情でありまして早急に資料として提出するのは困難である、
田中
委員
の御
要求
のこともよくわかりました。只今御
説明
いたしましたのは、目別の
予算
を実は御
説明
したのでありますが、更にその下で、個所別でないもの、事項別の更に細目のようなものについての御
要求
と
考え
ますので、そういう点の必要な資料につきましてはできるだけ詳しく資料を作成して提出申上げたい、かように
考え
ております。
赤木正雄
35
○
赤木
正雄君 今
官房長
のお話の
通り
私はやはり三月までかかると思うのです、
河川
の名前なんということは……、併し
年度
内には出せるでしようから、私は
年度
内にお知らせ願いたいと思います。 又
砂防事業
については、これは
項目
に対して
直轄砂防
と府県
補助砂防
は、これはこの前の
委員会
で
官房長
の御
説明
がありました、又本日もありました。私は
治山治水
対策協議会のあの決定した本旨に従
つて
、これを十分この前お話した
通り
に御折衝して下さることを望んでおります。……余り時間を取りますから、取りあえず私の質問はこれで終ります。
三浦辰雄
36
○三浦辰雄君 ちよつと、これは結局
田中
委員
の求められた資料が出て来れば計算がわかるのかわかりませんが、ちよつとお聞きしたいのですが、
災害
の
復旧
関係
です。これを
河川等災害復旧事業費
以下この四つを二十八
年度
で
合計
しますと三百八十九億一千九百万何がしになる。それから二十九
年度
、来
年度
のやつを
合計
しますと三百三十九億九千二百万円、こう
なつ
て差額が四十九億二千七百万円になるわけなんですが、つまり二十八
年度
は同
年度
災害
が非常に多いから、今度
河川等災害復旧事業費
の中で例えば七十七億というようなものが殖えても、二十八
年度
に比較すると四十九億二千七百万円少い。 なお、これに
関連
しては、先ほど話が出ました
新規
関係
の
災害関連事業費補助
がそれぞれの
項目
に載
つて
おりますが、それの中で
災害復旧
に伴
つて
の
関連
した分が出て来るというからこれとの
関連
もあると思うのですが、これと
合計
してもまあ大した数じやないが、そうすると二十八
年度
災害
がいわゆる
過年度災害
の一部に
なつ
て来ると思うのですけれども、これもまあ昨年随分騒いで率を盛んに言
つて
おりましたが、今
年度
は四割
程度
を目標にして
大蔵省
なりあなたのほうで苦心されたことはわかるのですけれども、二十七
年度
以前及び二十八
年度
災害
、特に二十八
年度
災害
については非常に少い率の
復旧
しかできないということは明らかにこれによ
つて
わかると思うのです。この点がどう
なつ
ておるか、一つ御
説明
願いたい。
石破二朗
37
○
政府委員
(
石破
二朗君) この
災害復旧
関係
の
経費
を全部総計いたしますと、先日
大臣
が御
説明
申上げました
通り
、二十九
年度
の
予算要求額
は三百三十九億九千余万円に相成
つて
おります。二十八
年度
は
補正予算
を
相当
多額に組みました
関係
上、この三百三十九億円と二十八
年度
の
災害
関係
の総
予算額
とを比較いたしますと八十六億余万円の減額に
なつ
ております。ただ二十八
年度
発生災害
を
復旧
するためのいわゆる当年災を去年
補正予算
に総
合計
いたしまして百七十二億組んでおりましたので、純粋に
過年度災害
の
復旧
費だけを二十八
年度
、二十九
年度
予算
について比較いたしますと八十五億九千余万円の実質上は
増加
に
なつ
ております。当年災分を全部差引きますと……。 そこでこれにつきましては詳しい資料で御
説明
申上げませんとなかなかわかりかねますけれども、一応もう一回御
説明
を申上げておきますと、公共土木施設の
災害復旧
、これは
直轄
災害
と
補助
と、これだけに分れるわけでございますが、
直轄
につきましては二十九
年度
予算
では大体完了するという
見通し
であります。それから
補助
のほうは先ほども申上げました
通り
、
事業費
そのものがまだ再検討を要する点があるほか、二十八
年度
中に融資なり
予備費
でどれだけの
手当
ができるかというような点がもう少しはつきりいたしませんと、どの
程度
の
復旧
ができるかということは申上げかねますので、判明次第当
委員会
に御報告申上げたいと
思つて
おります。これが公共土木施設。その次に地すべりというのがありましたが、これも
特例法
の
関係
を一応御
説明
申上げておきたいと思います。地すべりの対策費、これにつきましては
予算
の
項目
としてはゼロに相成
つて
おります。私どもの
予算
の
計上
の
考え方
は、
一般
砂防
費でそういうもののうち特別に必要なものは
実施
して行くと一応
考え
ております。 それからその次には
道路
の修繕に関して
特例法
が出たのでありますが、これは
法律
にも二十八
年度
限り
補助
することができると
なつ
ておりましたので、二十九
年度
にはその
経費
はありません。それから水防資材の失つたものを補給する
補助
の
特例法
がありましたが、これも二十八
年度
予算
で一応片が付くというので、二十九
年度
には
計上
いたしておりません。それから排土の
経費
でありますが、それは先ほど御
説明
申上げました二十九
年度
予算
に十億組んでおりますので、これで
都市
、村落の排土は一応完了するであろう、かように
考え
ております。それから住宅
関係
でありますが、これもあれは
法律
によりまして二十八
年度
、二十九
年度
両
年度
で
復旧
するということに相成
つて
おりますが、これは五万三千戸
公営住宅
を
建造
するという中に含ましております。その戸数はまだこれは
地方
公共団体からの申請が出て見ないとはつきりきまりませんけれども、大体三千戸乃至四千戸
程度
のものが
災害復旧
に廻る分であろう、かように
考え
ております。それから
海岸堤防
の
関係
でありますが、
復旧
のほうは
一般
公共土木の
災害復旧費
でやるわけでありますが、あれに
関連
して改良の
助成
についての
特例法
があ
つたの
でありますが、それは先ほど御
説明
しました
海岸堤防
の
修築費
補助
の中に六億を
計上
いたしております。 大体以上の
通り
でありますけれども、もう少し詳しい資料で御
説明
申し上げたいと思います。
三浦辰雄
38
○三浦辰雄君 私は非常にまあ衆参、この国会を挙げて、昨年の
災害
についてはああいつたいろいろ批判を受ける二十四立法を出て、それが一方において
政府
提案によ
つて
の率の変更等も企てられている際に、この点いろいろのものが入
つて
いるものですから、ちよつとこれじやとれも集めてみようと
思つて
もなかなか集められませんし、そうかと言
つて
、あの問題は、いずれああいつた問題をめぐ
つて
も問題になる点でありますし、是非その非常な大きな
部分
を占める
建設
のこの
委員会
としてはその経過と、今度これに載
つて
あるそれぞれの姿が変
つて
いる問題もありますから、それを集められるような資料を一つお願いいたしたいと思います。
赤木正雄
39
○
赤木
正雄君 ちよつとそれに
関連
して……。私も今三浦さんのおつしやつた
通り
に、あれほど
災害
は大きな金になりまして、どういうふうにこれが配分されているか、はつきりわかりませんから、昨年の
災害
、又過
年度
の
災害
に
関連
して、融資のことはこれは別におきまして、現在現われている
予算
においてはこうこう
なつ
ているのだと、私どもにも一見よくわかるように資料をお示し願いたいと思います。
石破二朗
40
○
政府委員
(
石破
二朗君) 先ほど御
説明
に落しましたが、あれは
特例法
は政令によ
つて
地域を指定することに
なつ
ておりますので、私のほうの責任であります地域指定の進行
状況
を御報告を落しましたので、させて頂きたいと思いますが、あれは府県と市町村を私のほうでは指定する。つまり公共施設の
災害復旧
の額が、当該府県なり市町村の標準税収入額を超えるところにこの特令法が適用になる。適用になりますほうの
法律
は、ひとり
建設省
関係
のものだけでなしに、農林、厚生、労働、それぞれの所管省の
特例法
も適用になる。そういう地域指定は根本になる問題でありますので、私のほうで急いでおるわけでありますが、該当府県におきましては、昨年の暮れにすでに指定を終りまして、今後これ以上に
増加
する
見込
はありません。 次に市町村の指定でありますが、この事務が非常に遅れまして誠に申訳ないのでありますが、取りあえず第一次分として、一月の二十日過ぎだと思いますが、約六百ばかりの市町村を第一次分として指定いたしまして、今後更に推定では、該当市町村は全国で恐らく千五百乃至二千くらい総
合計
するとあるのじやないかと思うのでありまして、その指定の準備をいたしております。 どうしてこう遅れたかと申しますと、公共施設の
災害復旧費
というものが、単に
建設省所管
の公共土木施設の
復旧
だとか排土だとかいうだけなら比較的簡単でありますけれども、農地の
復旧
費でありますとか、いろいろの
関係
がありまして、他省からの資料が実は取りまとめがまだ十分できておらんというような
関係
で非常に遅れておる
状況
であります。この結果は、公共土木施設の
復旧
の
補助
についてはさして
支障
はないと思いますけれども、或いは労働省でありますとか、厚生省の所管の行政には
相当
の悪影響を実は及ぼしておるのじやなかろうかと
思つて
心配いたしております。目下
関係
省の資料の取りまとめをいたしておる
状況
であります。
田中一
41
○
田中一
君 もう時間もなんですから、私は質問は長くなるから、質問は次回に譲りますが、この次いつ開くのですか、時間が時間ですから……。
深川タマヱ
42
○
委員長
(
深川タマヱ
君) 十一日午前……。
田中一
43
○
田中一
君 それではこの次まで質問を保留します。
石破二朗
44
○
政府委員
(
石破
二朗君)
前回
の
委員会
におきまして、小澤
委員
から
建設省
の職員の待遇に関する、特に技術職員の待遇に関する資料の提出を求められてお
つたの
でありますが、もうちよつと作成に時間を要しますので、次回まで御猶予お願いいたしたいと思います。
深川タマヱ
45
○
委員長
(
深川タマヱ
君) 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
深川タマヱ
46
○
委員長
(
深川タマヱ
君) 速記を始めて下さい。 それでは本日はこれで散会いたします。 午前十一時五十九分散会