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説明員(
米田正文君) お手許に差上げました公共土木施設
災害の
復旧状況というので御説明を申上げます。
これは過年度
災害と二十八年度
災害とに分けて書いてございます。過年度
災害と申しますのは二十七年度以前の
災害のことでございまして、現実に本年度残
つております
災害は、
昭和二十四年度のものから
昭和二十七年度のものに至る四カ年のものでございます。それは第一に書いてございますように、現在
昭和二十四年度が一番古い
災害として残
つております。今日二十八年度末で
災害の残りの総額が国費で五百十八億、これに対して二十九年度に支出
予定が八十九億でございます。この五百十八億という
災害はもう大分古いもの、即ち二十四年度というようなものがございますので、その後の事情の変化等がありますので、この残
つている五百十八億をその後の事情の変化によ
つて廃止或いは変更等のできるものを極力
措置を行うという圧縮の
方法をと
つて、見当といたしましては大体五百十八億の二割
程度を圧縮するように各都道府県と折衝中でございますが、各都道府県の最近の
状況から申しますと、大体残りの二割
程度であるならば圧縮ができる、こういう
状況でございます。
昭和二十四年度
災害は本年度中に完成をいたす
予定であります。これも大体残りのものの二分の一、五〇%
程度を切捨て或いは設計変更等を行う
予定でありますが、全部二十四年度
災害は完了をいたす
予定であります。
そのほかに二十五年から二十七年に至りますものは、今年度の
予算を支出いたしますと、進捗
状況は二十五年度が六二%、二十六年度が五八%、二十七年度が五七%というような進捗の
程度になります。ただこれも先ほど申上げましたように、極力古い
災害についての圧縮方を折衝をいたしているのであります。若しこれが相当にできる余地があれば、この進捗率はまだ今後高ま
つて来る見込でございます。
それから次が
昭和二十八年度
災害の
復旧状況でございますが、総額が国費で千百十七億、これは
建設省といたしまして各都道府県市町村の
災害を
査定をいたしまして、これについては一県ごとに
現地で設計を立てまして、その設計金額を総計いたすとこういう
数字にな
つて参りますので、現在のところ
建設省としては千百十七億という
数字が
現地の最も信頼し得る
数字だ、こういう
考え方をいたしております。先ほども
大蔵省との間の
見解の相違があるという
お話も出ましたが、確かにそれも事実でございますけれども、一応
建設省としてはこの
数字を現在のところ現実の
数字として扱
つておるのでございます。で、そのうちに
昭和二十八年度に百三十六億、
昭和二十九年度に二百七億、合計いたしまして三百四十三億というものが支出
予定でございます。こういたしますと、総額に対して三〇%に相当いたしますので、二十九年度中には三〇%の進捗を見るという
状況でございます。ただこの三〇%と言いますのは、先ほども
現地視察で
お話がございましたように、
現地としては非常に不足を訴えておる
現状でございます。
その
方針としては三に書いてございますように、極く緊急な所からやる、
復旧を行うという
方針を指示をいたしております。金が少い、
予算が少いので、それを最も効率的に使うという
趣旨でここに挙げておりますように河川、海岸、道路橋梁等もその最も重要度の高いものだけから
工事を進めて行くという
方針をと
つております。
その次の最後の表は、都道府県
災害復旧事業各年度進捗
状況調というのがございますが、これには二十三年度からの
災害を挙げてございます。二十三年度
災害は昨年中に全部完了をいたしました。これは一番左の行に
災害年別を書いてございまして、二十三年、二十四年、二十五、六、七、それから小計を書きまして、二十八年度と書きまして、そこに各年度の
災害総額を挙げてございます。その
災害総額をどういうふうに支出をして行
つたかという
状況を右のほうに年度を逐
つて挙げてございます。
即ち二十三年度
災害は二十三年度から支出をしているということ、その支出の
状況は二十三、二十四、二十五と
パーセンテージもそこに書いてございますが、二十三年度
災害は二十三年度に八%、二十四年度に二六%、二十五、年度には五七%、二十六年度には七四%に上
つて行き、二十七年度には八二%、二十八年度に至
つて一〇〇%で完了しておる、こういう書き方をいたしておるのでございます。
ここでこれは先ほど申上げました
数字の説明でございますが、要するに二十九年度以降になお残額が
事業費にいたしまして千四百四十七億というものが三十年度以降に繰越されて行く
状況にございます。一番右の行に三十年度以降残という行がございますが、その一番下に千四百四十七億六千十五万八千円というのがございますが、これが三十年度以降に繰越されて行く
災害の
事業費総額でございます。括弧はその
事業費に対して国費相当額を書いてございます。千二百二億六千三百九十一万三千円でございます。
ちよつとそれに附加えますと、先ほども申上げましたが、残
事業費のうち過年度
災害については極力圧縮をいたすように各都道府県と折衝をいたしておりますので、或る
程度の圧縮ができる
予定でございます。