運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1954-05-14 第19回国会 参議院 決算委員会 第28号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十九年五月十四日(金曜日) 午前十一時八分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
小林
亦治君 理事
谷口弥三郎
君
島村
軍次
君 菊田 七平君
委員
青柳 秀夫君 雨森 常夫君 石川 榮一君
小沢久太郎
君 宮田 重文君
飯島連次郎
君 奥 むめお君 久保 等君 永岡 光治君 東 隆君 山田 節男君
事務局側
常任委員会専門
員 森
荘三郎
君
常任委員会専門
員
波江野
繁君
説明員
日本国有鉄道
副 総裁
天坊
裕彦
君
日本国有鉄道営
業局長
唐沢
勲君
日本国有鉄道施
設
局長
佐藤 輝雄君
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
○
国家財政
の
経理
及び
国有財産
の
管理
に関する
調査
の件 (
日本国有鉄道民衆
駅に関する件)
—————————————
小林亦治
1
○
委員長
(
小林
亦治君)
只今
から第二十八回
決算委員会
を開会いたします。 本日、
調査事件
といたしまして、引続いて
国鉄民衆
駅に関する件を議題といたします。
民衆
駅の建設及び
運営
に関する
基本
的諸問題について、
国鉄当局
においての具体的の
方針
なり、方策なり、その後進展いたしているものがあれば、先ずお伺いいたしたいと存じます。
唐沢勲
2
○
説明員
(
唐沢勲
君)
前回
及び前々回におきまして、
民衆駅等
の問題に関しまして、
民衆駅等運営委員会
の
中間報告
を申上げ、又
固定財産管理規程
の
改正
について申上げました。これらに関する御
質問等
につきまして御
説明
申上げて見たいのでございますが、なお、この機会に近々
改正
をすることといたしておりまする
構内営業規則
の
要点
と、なお、種々いろんな点で問題にな
つて
おりまする諸問題につき、主な点について私
ども
の
考え方
を申上げて見たいと存じます。
構内営業規則
の
改正
は、
固定財産管理規程
と同時に、早く進めたいと鋭意
努力
して来たのでありますが、いろいろ問題もございまして、大体成案を得たのでございますが、
料金
の率について、実地に当
つて
少し
検討
をいたしておりますので、多分来月の半ば頃には実施できると思いますが、その要綱をお手許に御参考に差上げてございますが、その中の二、三の点についてだけ申上げたいと存じます。 この
構内営業規則
は、御承知のようにもともと
旅行者
のサービスを確保するためにありますところのホームの
立売
りであるとか、
売店
であるとか、或いは
待合室附近
の
売店
というようなものを主として
対象
とした
規定
でございますので、最近のように
構内
における
営業
が広くな
つて
参り、又
民衆駅等
が出て参
つた
場合には適当しない点が多多ございましたので、こういう点を考慮に入れて
改正
するというのが主なる
目的
でございます。 その
内容
の主なる点、一、二について申上げますと、
営業
の種別を従来と変えまして、
構内旅客営業
と
構内公衆営業
と、それから
構内旅客運送営業
、
列車船内食堂営業
、こういうように分類をいたしまして、
構内旅客営業
というのは、従来から
対象
としておりますような本当に
旅客
を
対象
とした
売店
とか、
立売
りとかいうようなものを
考え
まして、この範疇に入れまして、これに対しては特に厳重な
監督
をし、指導をして行くということにいたしたいと
考え
ております。それから
構内公衆営業
と言いますのは、
旅客
のみならず
一般
の
公衆
をも
対象
とする
営業
でございまして、これにつきましては
料金
の取り方とか、
監督
の仕方というものもそれに合うようなふうにして行くというような
考え方
で、こう分けたのでございます。
あと構内運送営業
とか
船車内食堂営業
については特に御
説明
することはないと存じます。 次に問題によくな
つて
おりますところの
営業
の
経営
の
委任
とか、又は
営業施設
の
賃貸
或いは貸
室業
というような問題でございますが、従来はそういうものを
考え
ておらなか
つた
のでありますが、最近の実情に鑑みまして、こういうことも
国鉄
の
承認
を受ければ
経営
の
委任
も又
営業施設
の
賃貸
もできる、又貸
室業
というものも認める、こういうことに
はつ
きりいたしまして、但しその場合に不明確な転貸ということのないように、この場合には
はつ
きり
国鉄
の
承認
を
受げ
、又その貸
室業
を、する、或いは
経営
の
委任
或いは
施設
の
賃貸
をする者と
国鉄当局
の間におきまして、この実際に
営業
する者をして
構内営業規則
を守らせるということを
契約
させます。又同時に実際に
営業
をする
そのもの
からも、そういう意味の請書を
国鉄
に出させるというような
手段
によりまして、この間の
契約内容
というものを
はつ
きりさせ、明確を期することにいたします。 それから次に
営業料金
の問題でございますが、この
構内営業
の中で
一定
の
場所
を占有しない
立売業者
のようなもの、それから
場所
をとりましても極く僅かな
場所
だけを以ちまして、
旅客
を本位として
営業
するというようなものにつきましては、これは
営業売上代
から
一定
の率をとるということだけを以てや
つて
行くということにいたします。これはその
場所
が極めて狭くて、それを正当に
評価
するということが非常に困難であるので、むしろ
売上
を主とした
料金
が適当であるという
考え
からでございます。 それ以外の
一般
の
営業
につきましては、その
財産
の
使用料
というものを
中心
にしまして、その
土地
、
建物
の
評価
を、その
場所
にふさわしい適正な
評価
をいたしまして、これを
主体
にし、その上にその
構内
という特殊の事情を加味しまして、
売上
に
一定
の料率を乗じたいわば
附加料
とも称すべきものを加えて、そういうものを合算した額を
営業料
としてとるということにいたします。 それから更にこの
営業
が大規模になりまして、その
営業
する
場所
を広く
一体
としてみて、その駅の
特殊性
による
収益力
を考慮して、その
場所
の
評価
が的確にできるという場合におきましては、その
土地
の
使用料
一本でとる、こういう特殊の例も認めることといたしたのであります。
料金
の建て方については以上のようでございます。 そのほか二階以上とか、或いは地階の
建物
に対する
営業料金
などについて従来区々であ
つた
点がありますので、これを
一定
の
方針
に定めたのであります。 又
延滞償金
の問題につきましても、従来
規定
が不備でありましたので、これを明確に定めました。 又
売上額
の
過小報告
に対する
措置
としましては、
営業成績
の
報告
を要するものにつきしましては、
月ごと
にこれを徴し、又そうすることによ
つて
、
売上額
の査定を適正にして行きたいという
考え
でございます。又
営業料金
を免れる
目的
で、
売上額
の
過小報告
をしたような場合には、
違約金
を徴収するという制度も設けたのでございます。 その他なおございますが主な点は以上のような点でございまして、近くこれを実施いたすことにいたしております。 次に、
民衆
駅の問題について二、三申上げます。 先ず
民衆
駅についての
一つ
の問題は、
民衆
駅の
構内営業
において、
中間搾取者
の存在するものがあるではないかということでございます。これは
出店者
が幾つかございまして、その
出店者
が
共同管理
とか、或いは
費用
の
共通負担
というような立場からしまして、協同組合的な
団体
が生れたような場合があります。又或いはそういう必要のために、
代表者
を定めたという例が多いのでありまして、これらについてみまするならば、特にいずれも
中間搾取
というような事実はないように
考え
ます。けれ
ども
こうい
つた
場合に、
国鉄
と
建物
の
寄附者
である市だとか、或いはその
出店者
、それから
出店者等
の今申しましたような
団体
とか、その
代表者
とか、こうい
つた
関係
が複雑でありまして明確を欠く点がありますので、今回の
改正
の
規定
に基きまして、これらにつきましては
契約等
も再
検討
して、この間の
関係
を明確にするのみならず、建前もでき得べくんばもつと簡単なものにして行くようにしたいと
考え
ております。又殊にこうい
つた
諸
機関
の間における経済的な
関係
というものにつきましても十分注意いたしまして、不当なことのないように改むべきは改めて行くようにして参ります。例えば
福井
駅の例について見ますと、
福井ステーシヨン・ビル
というのがございますが、これは
国鉄
との
関係
におきましては、他の十六
出店者
と同様に、
営業
の
承認
を受けているのでございますが、この
出店者
の
代表
として
共同管理
の
事務
を行な
つて
いるわけでございます。そうして市と各
出店者
との
契約
によりまして、
株式会社福井ステーシヨン・ビル
が市に代行して毎月徴収する
金額
がございますが、この
金額
は年間約百四十三万九千円にな
つて
おります。これは
賃貸料
という名目で取
つて
おりますが、実際は
福井
駅の
民衆施設
の
共同管理
の
費用
及び
共通負担
の
費用
でございましてその額は、年額約六百十五万円でございますが、その一部に該当しているわけでございまして、特に
搾取
というような言葉で表現することは適当でないと思うのでございます。ただこの
国鉄
と、市と、それからこの
福井ステーシヨン・ビル
と、それからその
出店者
というようなものの
関係
が明確を欠く憾みもございますので、これらの点につきまして
契約等
を明らかにする、又更に進んでは、この間をもつと単純な明確なものにして行くというふうに指導して行きたいと思います。更に又
福井ステーシヨン・ビル
の
経営
なり、その
賃貸料そのもの
の額、使い方というようなものについても、十分に
検討
を加えて
監督
して行くことといたします。 又
秋葉原会館
も問題になるのでございますが、この
会館
は
国鉄
から
営業
の
承認
を受けて、その
施設
の一部を
賃貸
しているというのでございまして、特に
中間搾取機関
というような表現は当らないと
考え
ますが、その
経営
の
内容
とか、
賃借人
との
関係
におきましても、遺憾の点があるように
考え
ますので、当事者に対しまして
十分警告
を発し、
監督
を厳重にして行くつもりでございます。
民衆
駅につきまして次に問題となりますのは、
営業料金
の問題でございますが、その
料金
は、
一般
的に申しますと、先ほど申上げました
構内営業規則
の
改正
の
方針
に基きまして、
改訂
をいたして参りますが、特殊の問題としまして
指摘
されておりまする問題の中に、市が
表面
上
建物
の
寄附者
であ
つて
、
営業者
が別にあるという場合に、その
営業者
から
建物
の
使用料
を減額するということがいいかどうか。又その
承継人
に対しても、譲受人に対しても、減額することがいいかどうかという問題でございますが、これにつきましては、
表面上市
が
寄附者
でございますが、実際は市との
話合
で
営業者
が実際金を出しているという場合が多いのでございまして、
従つて
市との
話合
に基きまして、この
営業者
の
建物使用料
はやはり減額する、又その
承継人
も減額するということにいたします。但し、これには
一定
の
控除期間
を今回の
改正
によ
つて
定めてありまするので、その
期間
内はそういう
措置
をすることといたしました。 それから
池袋
駅の
営業料
につきまして、これについても御
指摘
がございましたのですが、この
池袋
駅西口の
ビル
は、
高層建築
の
民衆
駅としての初めてのケースでありますので、特別の扱い方をして来たのでありますが、これも先に申上げました
改正規則
にのつとりまして、あの
場所
に適当したところの
土地評価
をいたしまして、この
規則
に定
むるところによつて料金
を
改正
する。なお、その
土地評価
につきましては、
土地建物等評価委員会等
の
意見
によ
つて
、至急これを
改正
して行くということにいたします。
民衆
駅の問題につきましては以上といたしまして、次に
鉄道会館
について二、三申上げます。 問題の
一つ
は、
名店街
の
出店者
が
会館
に支払
つて
いるところのいわゆる
家賃
と、
会館
が
国鉄
に納める
料金
との間に非常に差がございまして、
会館
は
中間搾取機関
ではないかという問題でございます。これにつきましては、
鉄道会館
は本来駅舎として
使用
する
部分
や、
国鉄
の
財産
となる
地下
一、二階の
部分
について、総額約四億二千万円を
負担
しておりまして、これを
国鉄
に
寄附
するということにな
つて
おります。この
鉄道会館
のこの
事業
を
運営
するためには大きな
負担
と
努力
をしているわけでございますので、従いまして
名店街
というそこだけをと
つて
見るというと、その間に相当の差額があるということも言えると思いますが、全体として見まして、不当な
家賃
を取
つて
いるということも言えないと
考え
るのでございます。 なお、
国鉄
が収受する
料金
につきましては、先ほど申上げましたような
改正規定
の
方針
にのつとりまして、適正な
評価
をしまして、この
料金
の
改訂
は至急いたすことにいたしております。 次に問題は、
駅本屋
、つまり
会館
の本館になるところと
高架下
の間の
連絡上屋
は、その
工事費用
を
会館
が出したので、
会館
の
所有
とな
つて
おりますが、それでは将来
国鉄
が
高架線
を増設する必要が生じた場合に、立退かせるのに困難を生ずるではないか、
従つて国鉄
の
財産
にすべきではないかという点でございます。この問題につきましては、すでに
契約
によ
つて
その
所有権
が
鉄道会館
に帰属しておるのでございますから、これを直ちにこの
契約内容
を変更して、
国鉄
の
所有
とするのには、新たな
予算措置
を講ずるとか、その他いろいろな困難がございまするばかりでなく、実際問題といたしまして、
連絡上屋
は飽くまで仮
施設
でございまして、将来
高架線増設
のために
移転撤去
を要する場合には、
鉄道会館
との
基本契約
によりまして、
会館
の
負担
で行うということに定められておりまして、
連絡上屋
の
所有権
の
帰属如何
が、将来禍根を生ずるというようなことはないものと
考え
ております。 次に、
工事費用
の分担についてでございますが、これにつきましては
基本契約
を
改訂
いたしましたのでございますが、即ち当初の
契約
におきましては、二、三の点につきましていろいろ不明確な点がございましたので、これらの点につきまして、会計検査院からの御
指摘
もございまして、昨年二回に亙りまして
改訂
をいたし、なお、
基本契約
に伴う
付帯設備
、その他の
細目事項
についても
契約
を行いました。又現在
鉄道会館
の
工事
は、
駅前広場計画
との関連もありまして十二階
建築
の
承認
は、
東京
都で一応保留の形とな
つて
おります。
従つて目下
の
工事
は七階の床までを
区切つて施行
中でありますが、
広場計画
も
東京
都を
中心
に着々進められておりまして、その決定を待
つて
承認
を得られれば、十二階
建築
にするということにな
つて
おります。仮にこの
承認
が遅れるということがありましても、
国鉄
が取得する
財産部分
が完成できる限りにおきまして、当初
予定
の
工事費
を
国鉄
は
負担
することといたし、逆に十二階
建築
の実施が遅れて、会社が損害を受けることがありましても、
国鉄
は一切その責に任ぜず、且つ現在
予定
しておる
金額
以上の
工事費
の
負担
をしないということにいたしまして、これを本年の三月、
はつ
きりと覚書といたした次第でございます。 次に、
通り
抜け
地下
道の
広告
の点でございますが、
前回
にも多少申上げましたのでございますが、この点について
会館
に不当の権利を設定しているのではないかというような問題でございます。この点につきましては、当初
国鉄
が予想していたよりも、相当高い
料金
を支払う
広告主
が現われたというので、こうい
つた
結果も生じておるのでございますが、近く
国鉄
といたしましては、全国的に
鉄道
の
広告料金
の値上を行うことといたしておりまして、従いまして
会館
が
国鉄
に納めるこの
広告料金
も三倍以上となる
予定
でございます。なお、又この
広告
につきましては、
一定
の
期間
の
経過
した後は、
一般
の申込に開放するという
措置
をとることにいたしております。 次に、
国鉄財産
となる
地下
一、二階の
使用条件
が
基本契約
に明示されていなく、又
会館
は自己の
財産
と同一視して扱
つて
いるのは不当である— この点についてでありますが、一階以下の
国鉄財産
となるものにつきましては、
基本契約
の
使用区分
の中において、
鉄道会館
に
使用
させることを認めておるのでございまして、この点については別に不明確であるというふうには
考え
ておらないのでございます。従いまして
鉄道会館
が予め定めた
使用区分
に基きまして、大丸と交渉を行な
つて
いるということは、別に差支えはないという
考え
でございます。 次に、
国鉄
の収受する
料金
の
算定
、及び徴収の
適正化
という問題でございますが、これは先にも多少申上げましたが、この
営業規則
を
改正
いたしまして、これに基きまして厳密な、あの
場所
を一帯として厳密な
評価
を行いまして、そしてそこの
財産使用料
を取るということにいたしました。なお、この
基本
となる
財産
の
評価
につきましては、
土地建物等評価委員会
に諮
つて
、至急
改訂
するということにいたしております。
会館
の問題の主たる点については大体以上のような見解を持
つて
おります。 次に、
交通公社
の問題について、その後の
措置
について一言申上げておきます。
日本交通公社
の
経理
につきましては、鋭意その
改善
に
努力
をさせて参
つて
おりまして、
乗車券類
の
代売金
につきましても、すでに昨年の十月分からは、確実に翌月末日という
指定期日
に納入されております。併し更に
納期
を早めることといたしまして、
差当
つの当月分を翌月の十五日までにその半額を概算納入させる、又翌月末に残額を精算させるという
手段
をと
つて
おります。併し今後更に
経営内容
を
改善
させまして、この
納期
を早めるということには、更に
努力
を続けて行くつもりでございます。又この債務の履行の補償といたしましては、
代売業務
によ
つて
生じた
取得金
を
特別預金
としまして
管理
をさせます一方、
当方
に所持する
資産
を担保に供させるということといたします。又
公社
の
経営改善
を行わせるために、
経理
の
監査監督
を強化いたしまして、殊に
事業資金
の適正な運用を監査いたし、
日本交通公社
が新たに投資したり、
融資
をする場合には、又逆に
融資
を受けるような場合には、すべて
当方
の
承認
を受けさせるということにしたいと思
つて
おります。こういうような
措置
をとるためには、
契約
の
更改
が必要でありますので、これにつきましては今案が一応できておりますが、これにつきまして
運輸大臣
のほうの御了解も得まして、至急に
契約
の
更改
をいたしたい、かようにとり進めておる次第でございます。 以上
構内営業規則
の
改正
の
要点
、
民衆駅等
につきまして、問題の二、三について私
ども
の見解なり、
とつ
たことについて申上げた次第でございます。
小林亦治
3
○
委員長
(
小林
亦治君) 御質疑のあるかた……。
島村軍次
4
○
島村軍次
君
只今
御
説明
を受けましたので、大体のアウト・ラインはわか
つた
のですが、
構内旅客営業
及び
構内公衆衛生
については、
固定資産
、
固定財産管理規程
による
財産
の
使用料
に、
売上げ額
に
一定料金
を乗じた額ということにな
つて
おりますが、
固定財産管理規程
はこの際
改正
されるのかどうか。
唐沢勲
5
○
説明員
(
唐沢勲
君)
固定財産管理規程
は、すでに
改正
いたしまして、四月一日から実施しております。
島村軍次
6
○
島村軍次
君 そうなりますと、例えば
池袋
のようなところでありますと、なかなか
構内営業
の総
収入額
の
料金
の
算定
と、それから
財産管理規程
による
財産
の
使用
との区別がつきにくいと思いますが、そういう点については、どういうふうに
考え
ておられるか。
唐沢勲
7
○
説明員
(
唐沢勲
君)
池袋
につきましては、先ほ
ども
ちよつと申上げたのでございますが、ああいうふうな大きな
ビル
を
一体
として
営業
しているような場合におきましては、
売上料金
の何%ということは、
事業
上も、又慣習的に言いましても、不適当と思いますので、あの
土地
を本当にあの
土地
として活用すれば、どれだけの価値があるかという適正な
評価
に基きまして、そういう
評価
に基いた
使用料
をきめまして、それを一本で行くという
考え
でございます。
島村軍次
8
○
島村軍次
君
固定財産管理規程
によ
つて
この額をきめる場合には、何という
委員会
でしたか、
委員会
へ一々お諮りになるのですか。
唐沢勲
9
○
説明員
(
唐沢勲
君)
土地建物等評価委員会
は、大阪の
鉄道局
と
東京
の
鉄道局
におきまして、
局長
の
諮問機関
という形で設置されておりまして、すでに各
委員会
とも数回に亙
つて研究
をしておりますが、大体
一般
の
評価
の方法、基準というものをきめるというのが
原則
でございまして、
一つ一つ
の
評価
は
鉄道当局
においてやることとなるわけでございます。殊に大きなところ或いは問題になるようなものにつきましては、特にそこだけについて
評価委員会
の
意見
を徴して、きめるというふうにしてやることにな
つて
おります。
島村軍次
10
○
島村軍次
君 視察をしましてから
大分期間
が
経過
をいたしておりますから、或いは重複になるかも知れませんが、
只今
御
説明
のあ
つた
池袋
については大体わかりましたが、
高円寺
のほうの問題はどうな
つて
おりますか、その後の
経過
は。
唐沢勲
11
○
説明員
(
唐沢勲
君)
高円寺
の問題といたしましても、結局
料金等
につきまして、今度の
改正方針
に基いて適正な
評価
をして行く、又それと中の
業者
との
関係
というものにつきましても、今度の
規定
を適用して行くという
原則
でございます。
島村軍次
12
○
島村軍次
君 小さい問題ですが、あすこの何と言いますか一番上の階は
地方
の
団体
で、
映画館
か何かにするという
予定
にな
つて
お
つたよう
ですが、それは今もう始めているのですか。
唐沢勲
13
○
説明員
(
唐沢勲
君) あれは
映画館
でなくて、あの
財団法人
が他の
目的
に使うということで
承認
しているはずでございまして、
映画館
にするということについてはまだ私
ども
聞いておりません。
島村軍次
14
○
島村軍次
君 私がこういうことをなぜお聞きするかということは、この前のこの
民衆
駅の問題に
なつ
た時に、各地の
民衆
駅を視察して見ますというと、いろいろの形態がある。併しその中では京都のごとくまあ
国鉄
が
主体
にな
つて建物
を建てて、
あと
の
管理
は
地方
のほうが
主体
でや
つて
おる、割合
はつ
きりしていると思うのです。なお、沼津とか或いは
豊橋等
を見ましての感じが、同じ
寄附
をするにしても、そこに
地方
の
公共団体
とか或いは
商工会議所等
が入
つて
やるということになる場合、個人の
団体
に比較しては、比較的
土地
の人も公明に見るし、又
取扱者自身
も比較的無理がないことでや
つて
おるし、
国鉄
との
話合
が比較的スムースに
行つて
お
つた
という
考え方
を持
つて
いるわけですが、今度の
改正規定
にはそういうことはまあ直接は出んにいたしましても、
一般方針
としてどういうふうに今後さような
民衆駅等
の
申出
のあ
つた
場合には、
公共団体等
及び
地方
の特殊な
団体
を相手にするということのほうが適当ではないかと思うんですが、
一般方針
としてはどういうふうにお
考え
にな
つて
おりますか。
天坊裕彦
15
○
説明員
(
天坊裕彦
君)
只今
の御
意見
の
通り
でございまして、今までのを
経過
的に
考え
ましても、大体において市、
商工会議所
というような
公共団体
が入
つて
おりますところは、余り問題がなくスムースに
行つて
おると言えると思います。ただ市或いは
商工会議所等
の
公共団体
が表に出て、
民衆
駅にしたいというお話は、
地方
の駅につきましては、殆んど大
部分
そういう恰好にな
つて
おるのでございますが、
東京近傍等
におきましては、なかなか市とか
商工会議所
とかいうようなところが、そこまで表へ出て要望されるということが殆んどまあ例としてないのであります。むしろその
土地
の近所の
人たち
とか或いはそのほかのその駅に特に関心をお持ちにな
つて
おる方々が寄られて、その
団体
としてこの駅を
一つ
こういう恰好で
民衆
駅にして欲しいとこういうふうな御要望があ
つて
、今まで
高円寺
でございますとか、或いはそのほか
秋葉原
におきましても、そうでありますが、でき上
つて
おるのであります。そういうところにつきまして、でき上
つて
から案外まあ金も余計かか
つた
。
思つた
より中の店の売行きも悪いしということも絡んで、
あと
に問題が残
つて
おるというのが事実でございます。そういう点も十分勘案いたしまして、今後
民衆駅等
を設置いたしますについては、その
出願者
の点について、十分そうしたいきさつを頭において判断して参りたいというふうに
考え
ております。特に市、
公共団体
でない場合におきましては、そういうどれが実際
適任者
であるかどうかという判断につきましては、余ほど慎重に
考え
なければなりませんので、必要によ
つて
第三者の
意見
というものも聞くというふうな
措置
も併せて
考え
て行きたい。全然
公共団体
以外の
申出
と申しますか、そういう御希望の場合に、それは認めないということも事実問題としてどうかと存じますので、そういう余地は残してございます。ただ
公共団体
が表へ出て参ります場合でも、実際問題といたしましては、その中の
営業
をやるについては、その町で特にたくさん
寄附
をされたかたとか、事実上のでき上が
つた
あと
の
営業
をおやりになるかたというのは、又別のかたが多いのでありまして、まあそれとの
関係
で比較的に摩擦は少いと申しましたが、事実問題としては問題はないわけはないのであります。今後はそういう
民衆
駅の建設の
承認
をいたしますときには、このできますときに、市と同時にその後に
運営
の衝に当られる
事業
主体
というものを
はつ
きりきめて、でき上るときに、すつきりした姿で
承認
をや
つて
行きたいというふうに
考え
ております。
東隆
16
○東隆君 私、今
島村
さんのお聞きに
なつ
たことに関連するんですが、
民衆
駅で店舗をや
つて
おるような場合に、矛盾があると思うのは、やはり
公共団体
が中に入らないでや
つた
所に非常に多いですが、協同組合ですか、それからもう
一つ
直接にや
つた
会社組織のようなものが
一つ
あるわけです。その二つが喧嘩をや
つて
おるんですね。例えば
秋葉原
のものも結局
一つ
主体
がありまして、そうしてそこに店を持
つて
おるものが協同組合を組織して、そうしてその間で以て喧嘩をや
つて
おるのです。
秋葉原
の場合はそういう問題。それから
高円寺
の場合はデパートを持
つて
来ておる。たしか白木屋が入
つて
おるはずです。そうしし結局白木屋が中に入
つた
ことによ
つて
、あすこに何か文化
団体
か何かあ
つて
、それが斡旋した形にな
つて
おる。そういう場合に、どういうことになるかというと、
高円寺
の地元の小売商人だの何だの、そういうようなものは私は好意が持てんと思う、デパートがあすこに進出したことは……。だから地元の人が計画をした場合には、その地元のものが中に入
つて
、そして協同組合を拵えて中で店舗をやる、こういうような形ならば、私は地元の人との関連も相当結びが付くと思うのですが、デパートの出張所みたいなものをあすこに拵えて、そして鳶に油揚をさらわれるような、そういうような形のものは、これは非常にむずかしい問題を孕んで来ると思う。だから私はやはりああいうようなところでも、
東京
都が中に介在をして、そしてやればああいうことにはならなか
つた
かと思う。だから大抵なところで問題にな
つて
来るのは、二つの問題が出て来るわけです。
公共団体
は中へ入
つた
つて
、それが直接は仕事をしませんから、だから
一つ
会社ができて、そしてその中で会社だけじややれないからというので、中へ入り込んだ人が協同組合を組織する、そしてそれとの間に転貸の形の、形態が生れる、そういうような形で現わされる、こういうような形がたくさん出て来る。だから私はどうしても
公共団体
を中に今後入れてそして駅舎その他を拵えて、それに関連したところのそこの都市計画だの何だの、そういうようなものをやはり十分
考え
合せたものでなければ、これはやつちやならんというほどにしておかんともう恐らく問題は解決できないのじやないか。こういう
考え方
を持つわけであります。それで札幌を私は見ておりますが、札幌は勿論大
部分
は国有
鉄道
の
関係
で以て
使用
されますから、
地下
のほうだけを使
つて
いるのですが、その
地下
にあるデパートは、これは店を出したもので以て全部協同組合を組織してや
つて
おります。これに対して私は協同組合一本でや
つて
おるときに、国有
鉄道
がその協同組合の組合員一人々々に対していろいろな指図を今や
つて
おりますけれ
ども
、私はそれはやる必要がないと思う。
一つ
で以て出ているときには、やはり協同組合の理事者に当然成る程度の権力を与えておかないと、内部における統制も何もできるわけはない。それをその札幌の場合には、
鉄道
で持
つて
、各個人は持
つて
ないわけです。だから変な非難事項が起きたときでも、
国鉄
がそれを直接やらなければならん、そういうような形にな
つて
おりますが、そんな点なんかでも十分
考え
なきやならんと思うのですが、それでそういう例を持
つて
来ますと、
一つ
の
団体
ができてそして転貸をしたような形で、協同組合なんかができているような場合、そんなような問題があるわけです。だから
一つ
ならがつしりしたものができて、そしてそれが転貸だの何だの一切しないのだ、その責任において皆やるのだ、こういうものならば
一つ
のほうがいい。だから協同組合が若しやるのなら協同組合一本でやる、こういう形態をと
つて
おかないと、転貸の形で以て大抵のところ皆動いておりますが、そういう気がいたしますので、どういうふうにお
考え
にな
つて
おるか、そんな点ですね。
唐沢勲
17
○
説明員
(
唐沢勲
君)
只今
のお話については全く同感でございまして、
寄附
をするような場合に、市が介在して斡旋してもらう、或いは市以外の
公共団体
が介在してもらうということは極めて結構なことだと思います。ただその場合に、従来問題となりますのは、市は資金を自分で
寄附
したり或いは多くを民間から集めたりして、そして
建物
を
寄附
するのでありまするが、その場合にかげの出資者と言いますか、そういう人は大抵その駅で
営業
をするということをまあ条件と言いますか、そのつもりで勿論金を出しているわけでございますので、市が
建物
の
寄附
をした後は、みずから
営業
するわけじやございませんので、更に誰をその中で
営業
をさせるかというような問題につきまして、その後いろいろと問題がまあ起る点もあるのでございます。そういう場合におきましては、やはり先ほど副総裁から申上げましたように、今後の
経営
者はどういうものを選ぶか、又それと
国鉄
とはどういう
関係
にするか、又市との
関係
をどうするかというようなことを、
はつ
きりときめましてや
つて
行かなければならないと思うのでございます。又市が入り、そういう斡旋をするようなときにおきましては、先ほど申しましたように、どういう人を入れるかということについてもよく相談する。従いまして今のお話のように地元のものとか、相当こういうものは入れたらいいのじやないかというようなこともよく相談できると思います。勿論問題は資金の収集でございますので、地元などで集らない場合には、或いは市がみずから
寄附
をするとか、或いは他の資本を見付けて来るというような問題も起るのでありましようが、それらの問題につきまして、当初において、市が
中心
とな
つて
、
はつ
きりときめてもらうというようなことにして行けば、将来ともそういう問題が少くなるのじやないかと思うのであります。そういうような点につきましては、十分御
意見
のような点を考慮に入れましてや
つて
参りたいと
考え
ております。
東隆
18
○東隆君 もう
一つ
は、この前お尋ねしてお
つた
例の八重洲口の場合なんかにおける
会館
の
所有
関係
ですね。それを
契約
を結んでしま
つて
いるんだから、これはむずかしい、そうした先ほどのお話でありましたが、
国鉄
のものにそれを急速に移すという
考え方
のほうが、問題を
はつ
きりとさせる趣旨で、将来全国のものを皆そういうケースに皆当てはめてしま
つた
ほうがいいのじやないかと思います。ああいう
地方
のものは全部国有
鉄道
が
所有
する、そうして
東京
と近郊のものだけは国有
鉄道
が
所有
しない、こんな形にな
つて
いるんですよ。それで八重洲口に関する限りは、これは非常に大きいから、それで分けたんだ、こういうような形なんですね。それで七階或いは十二階のものを国有
鉄道
でなかなか自分の
所有
にできないと、こういう
考え方
が出て来るわけです。私はそうじやなくて、これに対してかか
つた
だけの
金額
というものは、これは国有
鉄道
がその金を出し得ないわけはない、将来に向
つて
使用料
その他によ
つて
十分に償還できる財源はあるんだ、だから私はその点も
はつ
きりさせておいたほうがいいのじやないか、それで六十年間はなんとかというような、ただ期限を切
つて
、その後に
所有権
が国有
鉄道
に移る、こう申しましても、そのときには却
つて
今度は修繕費をかけなければならん問題が起きてくる。いろいろな問題が起きて来ると思います。だからそういうものをもら
つた
ところで、これはしようがないという問題が起きて来る。だから私は
所有権
を国有
鉄道
が持
つた
ほうがいい、こう思うのですが、そういう点はどうですか。
佐藤輝雄
19
○
説明員
(佐藤輝雄君) 今のお話でございますが、
鉄道会館
の場合は、先ほど申上げましたように、すでに
契約
ができておるというようなこと、又これに
予算措置
が要る。それから実際に
移転撤去
というときにもやはり
鉄道会館
の世話にならなければならないというようなことから、先ほど御
説明
しましたように、
鉄道会館
で持
つて
いたほうがいいだろう、こういうふうに
考え
ておる次第でございますが、
一般
の場合につきまして、
只今
お話がございました
通り
に、私たちの
考え
といたしましては、規模の問題とか或いはこれを
経営
する
経営
形態の問題、そういうものと関連して
考え
て行くのがいいんじやないかというふうに
考え
ておる次第でございます。それで余り大きくなりまして、これを
鉄道
がしよい込むのもいろいろの面におきまして現在困る面も出て来るんじやないか、或いはこれに
国鉄
が金を投資するというのは、現在のどうも
日本国有鉄道
法から行きまして、例えば八重洲の場合のような例をとりまして、二階以上も全部
国鉄
がやりまして、それを大丸などのデパートに貸すというような仕事は、
日本国有鉄道
の仕事として現在においては私無理なんじやないかというふうに
考え
るのでございます。これは法律も直して行けばできないことはないと思うのでございますが、現在においては、どうも無理ではないかというような気がするのでございまして、私たちといたしましては、どうも余り大きな規模になりましたりしたときには、やはり現状におきましては
事業
をする人に
財産
を持たしておいたほうが有利じやないかというふうに
考え
ておる次第でございます。
東隆
20
○東隆君 私は今のような場合に、
公社
として国有
鉄道
が政府
事業
から移
つて
来た場合、私はもう少し私鉄だの何だのにおけるやり方をと
つて
来なきやいかんと思う。それで
旅客
にサービスをするだの何だのという点は、車をただ運転してそれだけの直接のものでなくて、それに関連をしたところのものが、これは広汎に受入れてや
つて
行けるのが、私は
公社
に変
つた
ものだと思うのです。それにくつつけて考うべきものであると、こう
考え
ますが、それで、これは満洲のあの南満
鉄道
を
考え
てみたときに、あれは株式会社でありますけれ
ども
、私はあの性格は
公社
に非常に似ておると思う、南満洲
鉄道
というのは。あれが業を附けると書いた附業局というのを中に持
つて
おりましてね、で、附業局はこれは広汎な仕事をや
つて
おる。あれは勿論あの沿線のたしかあれは何ですね、あれは一マイルか何ぼずつと沿線は南満
鉄道
会社が
所有
してお
つて
、そうしてその附近に村がたくさんできてそうして自警村をこしらえてや
つて
お
つた
わけであります。だから農業の方面まで十分に入り込んで
行つて
指導をや
つて
おる。現に日本の
鉄道
でも防風林だの何だのの
関係
で林業
関係
の仕事をや
つて
おる。だから私は相当広汎に
鉄道
に関連をした仕事をやるべきではないかと思う。そうすると八重洲口のようなああいうようなところに、
東京
の玄関なんですから、だからそこへ国有
鉄道
が
会館
を持
つて
、そうして相当のお客さんが来たときに、その人をやはり
所有
の
会館
で以て接待をしたりなんかするというような
場所
も必要だし、いろいろな問題があると思う。そういうようなことをや
つて
も、これは一向差支えがない問題なんです。だから私は国有
鉄道
そのもの
がそんなに直接の仕事だけやるのだ
つた
ら、これはどうも私鉄だの何だのにそつちのほうに移して行
つた
ほうがやはり国民がサービスしてもらうのに都合がいい、こういう問題も起きて来ます。私はもう少し広汎に
関係
したことをやるべきだとこういう
考え方
を持ちます。そうして当然ああいうような
建物
は
国鉄
が
所有
すべきものだ、そうしてそれを
所有
した
つて
、何も
公社
としての国有
鉄道
は自分の領域を超えてや
つて
おる、こういうような批評を受くべき筋合のものではないとこう
考え
ますが、その点どうですか。
天坊裕彦
21
○
説明員
(
天坊裕彦
君) 先ほど佐藤
施設
局長
は、むしろ現状の
国鉄
の資金状態というようなもの或いは又現在の
国鉄
法の解釈というような点に重点をおきましてお答えいたしたのでありますが、
只今
の東先生のお話は、非常に今後の
国鉄
のあり方と申しますか、方向について非常に示唆に富むお話でありました。私
ども
個人として気持の上では非常に私同感いたしておるのであります。ただ何と申しましても、
只今
の国有
鉄道
法の解釈では、ああいうデパートを入れるたびにどうするということは、直正面からやや問題が必ずしもないとは言えない。それと同時に、あれだけの資金をほかに、とにかく当面の輸送力増強とかいうほうの資金に困
つて
おるときに、すぐ出すことができるかどうかというような点等を
考え
ますと、
只今
の段階ではやはりああした
措置
で行くよりほかに仕方がなか
つた
のではないかと
考え
ておるわけであります。ただそれらに関連いたしまして、少くともその方向に近いというような
考え方
で、昨年の
国鉄
法の
改正
で
国鉄
も投資ができるというような
措置
を講じて頂きたいと思
つて
法案を出して頂いたのでありますが、不幸にしてそれが通らなか
つた
というようなことも事実でございまして、私
ども
といたしましては、なおそういう投資の条項というようなものも、今後も是非入れて頂くように
努力
はいたしたいというふうに
考え
ておりますし、できますならば、ああしたターミナルの非情な地の利を活用いたしたものを、何と言いますか、広い幅で
鉄道
のほうに帰
つて
行くような
措置
というものは講じて行きたいというように
考え
ております。
只今
の段階では一応ああいう
措置
でやるよりしようがなか
つた
のではないかということと、お話の
通り
国鉄
が神の恰好から抜け出て、もつと企業的な意識を
はつ
きりすべきではないかというようなお話もたびたび御
意見
が出ておるのでありますが、ただ何分やはり予算の項目でございますとか、或いは現在の
国鉄
法自身では相当制約も多いというのが実情でございまして、将来の問題といたしまして十分御
意見
を参考にいたして
考え
て行きたいと思
つて
おります。
東隆
22
○東隆君 もう
一つ
。
国鉄
が資金を別な方向へ、もつと緊急なものに使わんければならん、こういうことはよくわかるのですが、その場合においても、私は
公共団体
が、
東京
都のようなものが中に入
つて
考え
を進めて行くならば、私は
国鉄
自身が金を出さないでも或る程度のものはできる。これはささやかな例ですが、札幌に今駐留軍の病院にとられております電話局の
建物
が戦前にできた。それは市が簡易保険の金を借りたわけです。そうしてそれで以て建てたわけなんです。そうして逓信省
関係
から
使用料
をと
つて
、そうしてその
使用料
は直ちに償還の材料に充てられる。そうして札幌市の腹をくぐるだけなんです。で、たしか十五年くらいでも
つて
完全に償却をしてしまえば逓信省の
所有
になる、こういう
契約
の下に
建物
ができておるわけなんです。私はこれは国有
鉄道
がここまでやらなくても、その程度のものはできる。それから中に入
つた
ものは、当然
使用料
その他はとれるのですから、これに対しては十分に支払もできる。だからそういうような、何もやかましくない形で以て
公共団体
と
公社
が取引をして、そうしてや
つて
行くというようなこと、それには勿論相当な人の支持がなければならんと思いますけれ
ども
、私はそういうような形でもや
つて
行くならば、まだ問題が
公共団体
との関連を以て進められて行
つた
形になると思う。今のところはどつちかというと、個人の形で、私人の形で以てでき上
つて
来ているものだから、そこで何かと問題が起きて来るわけなんです。殊にその前の何なんかは、
池袋
の場合なんかを見ますと、あれは違う形態ですけれ
ども
、恐らくあそこの立退きなんていうのはなかなか容易なことではないでしよう。地だの何だのと言
つて
おりますけれ
ども
、小さな家がものすごくたくさん立込んで、それを区画整理をや
つて
立退きをさせるなんということはなかなかできないと思う。だからあそこの駅が
中心
にな
つて
やろうとしても、これはなかなか無理だろうと思う。そういう
関係
を私はやはり確立させるためにも、どうしても
東京
都のような場合であればあるほど困難かも知れんけれ
ども
、やはり
東京
都を中に入れて、そうしてや
つて
行かなければ、これは解決つくはずがないと思うのです。それで
地方
のほうは自治体が割合に入りやすいけれ
ども
、
東京
の場合は入りずらいと、こう言うけれ
ども
、入りずらいやつを無理やりに、強引にでも入れておかないと、区画整理だのなんかできつこないと思う。将来それには相当な賠償金だの何だの、そういうようなものがくつついて来ると思うのです。そうするとそういうようなものを、今度は恐らく
経営
者は、八重洲口なら八重洲口の
鉄道会館
の株式会社は、その賠償金を払うはずがない。そうすると、やはり別な形で以て、国有
鉄道
のほうでなければ、都のほうで以てそれを出さなければならん、こんなような形が必ず出て来るのです。だから私はそういう点からも、最初からコンネクトをちやん
とつ
けておいてや
つて
行かないと問題の解決にならないと思いますので、自治体を中に介在をさせることが困難だということは、将来を
考え
てその困難なやつをどうしてもやらなければならんのだと、こういう
考え方
にな
つて
欲しいということを私は、
島村
さんの質問もそうだ
つた
けれ
ども
、これを強調したいのです。
天坊裕彦
23
○
説明員
(
天坊裕彦
君)
只今
の御
意見
も全くおつしやる
通り
で、ございまして
地方
におきましては、やはり
只今
の御設例のように、多かれ少なかれ、市側のほうで
寄附
を受けてでき上
つて
いる、
民衆
駅ができ上
つて
いるということで、市が非常に積極的であるということでございます。更に又最近、今年から私
ども
のほうで利用債券と称しておりますが、枠を約十億ぐらい持
つて
おりまして、これで市
関係
で、積極的に応援をして頂く場合に、その債券を買
つて
もら
つて
特に市の関連のあるような仕事にはその金でや
つて
行きたいというふうなことを
考え
ております。ただ、
只今
もお話が、ございましたように、
東京
都というようなところになりますと、全く
地方
の市、
公共団体
が
鉄道
に持たれる関心と、その関心の度合が非常に違うのでございまして、その点は私
ども
の
努力
が足らんところもあるかと思いますけれ
ども
、事実としてなかなか思うように、一緒に二人三脚に引張り込むのはむずかしい、むしろ何と申しますか、そういうところでは逆に
一般
の輿論というようなものも直接私
ども
のほうに当
つて
参りまして、早く処置をしなければならんというようなことで、そのために逆に私
ども
のほうから持出してやらなければうまく行かないというような事例も往々あるわけでございます。併し、そのような点も、
あと
の
運営
がうまく行くという点も十分
考え
なければなりませんので、今後できるだけそうした方向にも
努力
して参りたいと思います。
島村軍次
24
○
島村軍次
君 今のに関連してですが、
東京
都あたり、都内はむずかしいことはわかりますが、全然相手のない問題ではないと思うのです。むしろその場合には、先ず順序として上から持
つて
行くのがいいか悪いかということは別として、都内の都市計画の
関係
、建設局の
関係
との間の問題は、都を通じ、場合によれば、区政があ
つて
、区政はそういうことを直接扱
つて
おらんのかも知れんけれ
ども
、そういう方面の連絡をとり、或いはなかなか
東京
都内では政治的にはよく働く人も相当おるわけですが、それらの人がたが区や都を通じてやりますれば、どうもあの
秋葉原
なんかを見ましても、あれだけ重要なところであ
つて
、
東京
都の
関係
があ
つた
かも知れんが、不十分であ
つた
という点、それから
高円寺
あたりも、あれもどうも特殊な人が特に
申出
をして、そうして住民との間には、その
関係
者はよく知
つて
いるが、
あと
はどこか知らずにお
つた
というようなこと、及び都市計画との
関係
で早く道路がつくべきものがずつと遅れて、いつ施工になるかわからんというような点、その
関係
はなかなかむずかしいと思うのですが、今朝の新聞に
東京
都の八重洲口の駅前の立退の問題が出てお
つたよう
ですが、もつと積極的に、何か特別な、そういう方面は
施設
局長
及び
経理
局長
あたりは、なかなか実際に
考え
られても、
決算委員会
に出られて御答弁になるほど、又お帰えりにな
つて
からその問題に対してなかなかやる余裕もないじやないかと私は思うのです。だから別途に、そういう問題に閲してのスタツフがあるかも知れませんが、特別な或いは課を作るとか、副総裁乃至総裁の直属
機関
でやられるということが、
地方
で非常にこの声の上
つた
場合に、それをキヤツチして、そうして早く解決つけてやるということの方策としては、そういう方法をとられることが私は一番必要じやないかと、こういうふうに思うわけでありまして、この問題はまあ希望を特に申上げておきたいと思うのであります。 それからもう
一つ
は、直接
関係
のないようなことですが、最近非常に交通量が殖えまして、まあ
東京
辺りへの陳情というか、上京する人、都市、
中心
への
旅行者
というものが非常に殖えて参
つて
いると思うのであります。そういう際において、一面には
民衆
駅の設置に対して、まあ
鉄道
側では金がないから
地方
へ寄付を求める。併し収益の
部分
についても、まあ今年の予算の編成に当
つて
は、
料金
の引上げ等というよう問題とからんで、なかなか
経営
上の問題が御苦心の点もわかるのですが、予算編成後における最近までの
鉄道
収支の
関係
というものは、一面にこの財政緊縮等の
関係
でどういうふうにな
つて
おりますか。アウト・ラインがわかりましたら、
一つ
知らして頂きたい。 前段は希望を申上げておきまして、何か特別なお
考え
があ
つた
ら承りたい。
天坊裕彦
25
○
説明員
(
天坊裕彦
君) 前段の問題でございますが、私
ども
まあ特に八重洲口の問題等におきましては、問題が重大でございますから、
東京
都並びに建設省と私
ども
のほうの
施設
局長
と、これはしよつ中連絡いたしまして、この建設に当り手前からも、いろいろ密接な連絡をと
つて
や
つて
いるわけでございまして、その間連絡に遺憾があ
つた
という点は、今まで私は必ずしも、問題はむずかしい問題でございましたけれ
ども
、連絡が不足であ
つた
とは
考え
ておりません。ただ
高円寺
とか、秋葉とかという問題になりますと、なかなか
東京
都といたしましても、電車駅殆んど各駅についても問題もあり得るわけでありまして、それらのところには十分な連絡が必ずしもなか
つた
のではないか。ただまあこうしたところでは、
鉄道
管理
局というのがございまして、
管理
局の
施設
部長等もいろいろ連絡はするはずにな
つて
おりますが、今後とももう少し連絡を密にする方向でや
つて
参りたいと
考え
ます。 それで本年度の
鉄道
の収支の見通しなり、今までの実績はどうかというお尋ねでございますが、本年度は御承知の
通り
、私
ども
といたしまして、いろいろ終戦後の、或いは戦争中の戦災によりまして非常に壊われたものの復旧というふうなものも、まだ本格的に全部復旧ができているというわけにも参りませんし、その後老朽と申しますか、非常に陳腐化されました古い車輌
施設
というようなものもまだ大きくかかえておりますので、何とかこれらを本格的に直すと共に、新らしい近代化によりまして、できるだけ収入も上げて参りたい。そうして一方で殖えて参りました輸送力に対応して輸送力も殖やして参りたい。極く大雑把に申しまして、昭和十一年頃に比べまして、お客さん貨物も大体三倍に殖えているわけであります。ところが輸送力といたしましては、とても三倍におつつけて参りませんので、やつと戦前の恰好にかえ
つた
程度、これはもう皆さん
地方
へお出かけになります列車の回数というようなものをお
考え
下さ
つて
も、殆んど戦前までに殖えていない、むしろまだ足りないという姿でございます。ただ回数はそういうことでございますが、一輌々々新らしくできます客車の大きさが、昔のやつよりも大きいというようなこと、或いは一列に少し長く引張
つて
おるというようなことで何とか辛うじて何をいたしておるのでございますが、それでもまあ戦後の二十三、四年の一番混雑いたしましたときから比べますと、やや緩和したという姿にな
つて
おります。貨物にいたしましても大体先ほど申しました二倍ぐらいの数量が殖えておるのでありますが、これが多いときには、貨物の輸送の申込みがたまりまして、一日に駅で抱えております滞貨が二百万トンというような時代がございまして、大体毎日貨物は四十万トン前後運んでおりますので、それだけたまる、それが特に
地方
によりましては大きな滞貨になりまして、いろいろ問題を起して、
地方
の荷主からいちいち何とか対策を特別に講じろというようなお叱りを受けておるのでございます。これらの問題を何とか解決いたして行くということは、
鉄道
の輸送の仕事がとにかく
基本
の作業でございますので、いろいろデフレというような問題になりましても、やはり貨物が早くつく、そうして金融の解決が、貨物がつくと同時に解決するというようなことによ
つて
、金融
そのもの
自身も早く廻るという利益もございますし、或いは集金についても、混雑が緩和されますれば、その能率が遥かによくなるというようなことは当然でございまして、何とかそうした方面に金を投じて行きたい、或いは減価償却というようなものもできるだけいつぱいにやりたいと、大体私
ども
の
資産
が第三次再
評価
でもいたしますれば、一兆五千億近くになるわけでございます。これを正式に減価償却いたしますとすれば、四百五十億近くの金が要るのでございますが、
只今
のところ三百三十億前後の程度しかやらないというようなことで、一方この
鉄道
で購入いたします資材というようなものは、戦前に比べまして約四百倍近くある。これは
一般
の卸売物価指数で申しますと、大体三百二、三十倍でございますが、
鉄道
で買いますものが大体高いものが多い、石炭でございますとか、枕木でございますとか、セメントでございますとか、こういう資材は
一般
の卸売物価の値上りに比しまして割高に上
つて
おるのでございます。そうしたものを買
つて
や
つて
参らなきやならん。而も運賃におきましては大体戦前に比べまして百二、三十倍という程度でございますので、どうしてもその幅に無理が起
つて
参るわけでございます。そうした点も
考え
まして、決して卸売物価に比例して運賃を上げるというようなことは申せません問題でありますが、何とかもう少しあげて頂いてもいいじやないかというふうに
考え
られて、運賃の値上げというような問題も一緒にお願いしたのでありますが、
一般
の産業政策から、そういう無理も要求
通り
お願いするわけにも参りませんでした。非常に切りつめた恰好でや
つて
参
つて
おりますが、
只今
まで四月、五月殆んど四月一カ月のような恰好で、収支はまだ正確には申上げられませんが、大体四月には
旅客
におきましては私
ども
予期いたしておりましたよりも割合人は多く出ております。予想の収入よりも多いわけでございます。貨物も四月の上、中旬は割合に多くございました。ただ五月に入りまして、貨物がうんと減
つて
参りました。先ほど申上げました二百万トンの滞貨と言
つて
おりましたものが、最近では四、五十万トンということでございまして、一日四十万トン弱運びますと、一日半分くらいしかないというのが現状でございますが、これが
一般
のデフレの影響であるかどうかという点につきましては、必ずしもまだ
はつ
きりいたしません。と言いますことは、五月、六月につきましては、貨物が一応夏枯れのような態勢になる、毎年そういう傾向があるわけであります。こういうカーブと、今年の
特殊性
ということが合うかどうかという点はもう少し
検討
を要するかと思います。
旅客
は五月になりましてもちつとも減
つて
おりません。これは
旅客
につきましてはデフレの影響というものは比較的遅く現われるものではないかというように
考え
ております。併し四月ほどの勢いはないという現状でございます。数字的には
只今
ちよつと材料を持ち合せておりませんので、抽象的に申したのであります。
島村軍次
26
○
島村軍次
君
只今
のお話の貨物は、計画は大体二百万トンと
予定
されてお
つた
のが、五月に入
つて
五十万トンくらいしかない、こういうことですか。
天坊裕彦
27
○
説明員
(
天坊裕彦
君) 私の
説明
がまずか
つた
のでございますが、滞貨を標準にして申上げましたが、実は多いときには、二百万トン近く溜
つた
こともあるのでございますが、常時の
考え方
といたしまして、大体毎日四十万トン前後運んでおりますので、二日分、三日分くらいを抱えておるのが普通の、我々としては非常に理想的な姿でございます。それが
只今
申しました一日半分くらいしかないというふうな現状であるという
説明
を申上げた次第であります。
小林亦治
28
○
委員長
(
小林
亦治君)
構内営業規則
の
改正
ですが、六月中旬というとまだ一カ月半ぐらい間がありますが、それくらいかかるのですか。
唐沢勲
29
○
説明員
(
唐沢勲
君) これは決定してから各方面に徹底をさせて実施いたしますので、その間若干猶予
期間
をおきまして実施するということになりますので……。
小林亦治
30
○
委員長
(
小林
亦治君) 実施が六月中旬頃行われるということですか。
唐沢勲
31
○
説明員
(
唐沢勲
君) さようでございます。
小林亦治
32
○
委員長
(
小林
亦治君) いずれにしても、
国鉄
のようにいろいろ利益を挙げ得べきヒンター・ランドがたくさんあるにかかわらず、それを外部に開放して
国鉄
自体はみずから赤字に苦しんでおる。この矛盾とまずさというものを
国鉄当局
が直せないとするならば、やはり先ほど副総裁がおつしや
つて
お
つたよう
に、
国鉄
法の
改正
、そういうようなものに移行しなければ改まらないと思うのですが、現在の状態では、すでに問題と
なつ
たものが解決を見ておりません。
従つて
本
会議
報告
というような域に達しておりませんので、この
構内営業規則
を実施せられて、既存の不合理を新しいところの
規則
に引直した、そういう現状を待
つて
、本
会議
報告
に運びたいと思うのであります。
従つて
本日非常に熱意のある御抱負を伺いましたので、成るべく早期に
営業規則
の御実施を断行せられて、もろもろのものをその新らしい
規則
に引当てられるように願いたい。その成果をお見せ頂いて、直ちに本
会議
報告
を以て、この問題を終りたいと思います。 本日は質問はありませんでしたが、
財産
管理
の問題なんかでも相当深い問題があるのであります。もう七、八回おいで願
つた
間にいろいろな質問がありましたので、その点すでに御承知おきと存じますので、それらを自発的に
改正
なさるような
措置
をお立てなさ
つて
、来月中頃に成果をお知らせ願いたいと思います。
只今
のところ如何ですか、
天坊
副総裁。
天坊裕彦
33
○
説明員
(
天坊裕彦
君) 前議会から引続きましていろいろ
国鉄当局
の
財産
管理
に関しまして貴重な御
意見
を伺いました。私
ども
もその点につきましていろいろ反省させられました。この前も申上げました
通り
、
基本
的な
方針
の問題並びにそれ併せていろいろ御
指摘
にあずかりました点、直すべきものについては逐次手をつけて参
つて
おるわけでありますが、最後に
構内営業規則
というものだけが残りまして、これが先ほ
ども
お話がございました
通り
、大体来月に実施に移したい、こうしたことで本年度私
ども
運輸雑収入と申しておりますこれを相当程度の額に伸ばして
考え
たいというふうに真剣に
考え
ております。御
指摘
になりました問題でまだ未解決と申しますか、必ずしも十分御意思に副わない点もありますが、それらの点も逐次今後この問題と取つ組みまして、答えが出るようにして参りたいと
考え
ておるのであります。
只今
委員長
からお話のありましたような点はもう暫く時日をかして頂きまして、
一つ
はつ
きりとした答えを出していきたいと
考え
ております。
永岡光治
34
○永岡光治君 この前からの
委員会
で問題にな
つて
おることで明快に
国鉄当局
から御答弁がないのでありますが、確かにこの予算等に制約されまして、思うように駅舎の建設ができない事情は私も十分わからないことはないのでありますが、そのために自然、
民衆
駅というような方向に進まざるを得なか
つた
というような事情もこれもわかるわけであります。ところでしばしば申上げておりますように、何と申しましても、
国鉄
はやはり国営企業です。国営であると同時に企業である。
従つて
国営の面と企業という面をどの程度調和させて行くかというところに、やはり当局も相当御苦心にな
つて
おるのだろうと思うのでありますが、何と申しましても、最近固定費の値上りというものはこれは相当大幅にな
つて
おりまして生活の面でかなり苦しい立場に立
つて
おりますだけに、いわゆる
民衆駅等
で
営業
される方々が非常に不当な利益を挙げておるような印象を与えてお
つて
は、今副総裁は、
国鉄
料金
の値上げ、そういうことも
考え
なければならんということまで言
つて
おられるようでありますが、国民も容易に了解されないだろうと思います。あらゆる
努力
を尽して、なお且つ、こう
なつ
たという、やはり結果がなければ、そういうことも国民は了解できないと思いますので、先般から問題にな
つて
おりますが、転貸乃至は直接に
営業
される方々の
国鉄
に対する権利金と申しますか、
賃貸
借と申しますか、そういう点について非常に不当に利益を得ておることは、これはしばしば私も耳にするのであります。
従つて国鉄
そのもの
でなくて、
業者
のほうで、
国鉄
の
一つ
管理
規程を今
考え
て、ここにこの前の
委員会
で御
説明
になりましたように、
民衆
駅の建設及び
運営
に関する
基本
事項ということについて答申もしておりますが、その中でこの転貸等について、不当な利益を得て、他に貸しておるような、或いはその
営業
について何か不当な利益を得ているようなもの、こういう場合については、
国鉄当局
も断乎たる
措置
をとり、その
営業
を禁止する、或いは貸付けることを禁止する、こういうことを、是非ともこの項目の中に一項入れて
考え
て頂きたいということを申しているわけでありますが、その点は今度の
営業規則
等を
考え
る際に、やはり
考え
ておられるでありましようか。その点を念のために私はお伺いしたいと思うのです。
唐沢勲
35
○
説明員
(
唐沢勲
君) 全般の問題といたしまして、いろいろな
財産
の
管理
によ
つて
収益を上げるというような場合につきましては、先ほど副総裁からも申上げましたように、特段の
努力
をいたす覚悟をいたしておるわけでございます。実を申しますと、こういう面につきましては、輸送方面に、つい、何と言いますか、手をとられたという
関係
もあり、又これらの問題が最近急に新らしい格好でいろいろ現われたというような点もありまして、手の廻りかねたような点から、十分なことをいたしておらなか
つた
ということは誠に申訳ないことだと思
つて
おるのでございます。それらの点につきまして、今後は一段と
努力
をいたして行くつもりで、ございまして、例えば
構内営業
料の徴収に当りましても、過少
報告
というようなものにつきましては、先般も申しましたように、直ちに特にその方面へ力を入れまして、
調査
して、大体一千万円程度の追徴もしているのでございます。又最近
広告料金
の値上りというようなことも
考え
ております。その他いろいろな収入増につきましては、細かいところまで心を配
つて
その確保を図
つて
おるわけでございまして、問題が
財産使用料
、
土地
の
使用料
、
建物
の
使用料
、
構内営業
料につきましても、先般来からしばしば申上げておりますように、
固定財産管理規程
も
改正
いたしまして、これによ
つて
適正な
評価
をして、それを実施して行く、又
構内営業規則
も、
只今
申上げましたような
方針
で極力早く実施しまして、その
料金
の取り方を合理化すると同時に、収入の確保も図
つて
行くという
考え
で進んでおるわけでございます。又この転貸という問題につきまして、中間の不当利得云々の問題がございまして、これにつきましては、先ほど
一般
的な
方針
として申上げましたように、今後の問題につきましては、いろいろその建設を
承認
した市と、それからその実際の
営業者
という
関係
、又はその
営業者
の
団体
の
関係
、或いはその
承認
されたものが
施設
などを
賃貸
しているというようなことで、
関係
が非常に複雑にな
つて
おり、又その間の金銭上の
契約等
につきましてもいろいろ不明確な点もありますので、これらに、新らしいものについては勿論、最善の注意を払
つて
明確なもにのすると同時に、従来のものにつきましても、新らしい
規定
に
従つて
その間の
関係
を明確にする。又
料金等
の
関係
におきましても、厳重に
監督
をいたして行く。こういう
方針
で善処して行きたいと
考え
ている次第でございます。
永岡光治
36
○永岡光治君 それでこの先般、何ですか、
民衆
駅の建設及び
運営
に関する
基本
事項についての答申が
委員会
でなされておりますが、何という名称か、ちよつと忘れましたが、この
国鉄
の総裁の諮問に応ずる、諮問の
機関
がございますね。その
委員
の構成等につきましても、やはり利用者を
代表
するような層から、是非これは選んで頂きたいと思うのですが、これは
民衆駅等運営委員会
ですか、
委員会
がありましたが、この
委員
の選定につきましても、そういう見地から是非ともメスを入れられるような立場にある人が出るように十分
一つ
考慮して頂きたいと思います。単なる学識経験というだけでは、やはりその点に欠くる憂いがあるのではないかと私も思いますから、そういう点も将来
一つ
十分考慮願いたいと思います。
一つ
その点についてどのようなお
考え
でございましようか。
委員
の選定についてですね。
唐沢勲
37
○
説明員
(
唐沢勲
君) この
民衆駅等運営委員会
の
委員
につきましては、学識経験といいますか、或いは社会
一般
の情勢に通じ、又十分こういう交通
機関
を利用するという立場を理解して、その方面の
意見
も
考え
ることができるというようなことも頭に入れまして、広く
考え
たつもりでございまして、大体そういう点は支障がないじやないかというふうに
考え
ておりますが、なお、今後におきましては、そうい
つた
点も頭に入れまして、その
運営
なり、或いは今後交替するような場合には、更に
考え
たい、かように思います。
小林亦治
38
○
委員長
(
小林
亦治君) では本日はこれで散会いたします。 午後零時四十七分散会