○平林太一君 そこで今の
答弁は何か非常に不用意の態度、私の考えておることに対しては熱意を欠いておる。それは今いたしていないということを向うから伺
つた、作付反別をどうするとかいうことはできないという
お話に聞えたのですが、さようなことはあり得ないことだ。向うからみますれば、米を買
つてもらうということは、その国の経済の面で大きな力になるのだから、それだから卑屈の何をやめなくちやいかない。何か向うから売
つてもらうのだという観念がまだ大分
残つておるようですが、そういうことではないのである。それだから明年に対しては、もう即刻そういうことをいたすということを根本において、そうして先方に対する明
年度買付の具体的な用意をなされてしかるべきだ。場合によ
つては、こちらからそのために技師を送る、向うでは欣然それを受けましよう。それから肥料等の点について米の性格というものが非常に影響するのである。我が国の肥料はこれこれを使
つてくれということは、これは当然話合ができるわけです。そういう点についてあなたの言われるのは、頗る何と言いますか、役所のことを、今までのことを踏襲して行けばそれで無難だ、それに対して何らの心境もお持ちにならん。これは
食糧庁長官として重大な問題です、職責上の……。そういうことをお考えにならんか。それから今日只今、明年に対して、即刻そういうことを向うが拒否したら困るじやないか——拒絶したらそういうことじや困ります。これこれの米は、日本へ売るところの米は私のほうの自由勝手だ、品種を幾つでも作
つて、その中から好みのものをお持ち下さい、こういうことならば、そのときのことなんです。併し今日、明
年度に対してそういう処置をとることが、それくらいのことはこの間の黄変米であるとか、あとにな
つて国に重大な損失を、又我が国民に不安を及ぼすということを未然に防止する、それがあなたのお役目なんです。それをいたしていないということで、今のような
答弁の内容からみますと、銅臭芬々たるものがあります。甚だ職務の遂行に当
つて非常に真剣な態度というものが欠けておるわけです。そういうことをどうお考えになられるか。それから明
年度に対して向うが拒否したら、それでよろしいか、すぐこの際、そういう処置をおとりになるかどうか、こういう品種を
一つ明年はよそで買うものにまで差図することはないか、我が国はこれくらい買いたいと思うからこの品種を作
つてくれ、この品種に対してはこういう肥料を使用することが、耕作上において何を達成するわけだ。それから技術上においては我が国のほうでこういう品種も差上げましよう、その技師報酬というものは向うで持
つてもらう必要はない、膨大な食糧です。向うもいいわけなんです。我が国のほうでもいいわけなんです。だから明
年度に対してそういうことを
一つお考えにな
つておるかどうか、そういうことを
一つ全国的にもあなたのほうで
一つお考えを根本的にお入替えになられて、そうしてこの勇気を何か必要とするとかしないとかいう問題じやない。あなたが誠実に日本の外米買付け、或いは麦に対しても、今規格が同じだということをおつしや
つたか、そういうものでない。麦というものは品質に上中下があるのだから、日本においても……。そういう漠然たる規格が同じだというようなことですべきものではない。結果においてはそういうことにな
つても、営々たる熱意を持
つて如何にしていい麦を我が国民のために買わなければならんか、買うべきであるということが、これは出べきなんです。併し麦のことに対しては、世界の規格、全体の規格が同じだからということで、ややこれは緩和いたしております。併しこれは
相当なる反省を求めておきます。どうです、明
年度に対してあなたの覚悟、それを承わりたい。