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説明員(
石原周夫君) 別に、「
昭和二十七年度
歳入歳出決算検査報告に関し
国会に対する
説明書」という
参照書を差上げておりますので、若しお持ちでございましたら十八頁のところから今
お尋ねの十八が始まるわけであります。全体といたしまして、
八木委員御
指摘になりましたように、非常に何と申しまするか、右の手でや
つておりますことと左の手でや
つておりますこととの間の
連絡が悪いというお叱りは誠にその
通りでございまして、これは甚だ、
発足句々と申しましても三年ほど経
つておりますが、まあ増員の
関係がございましたし、手不足である、或いはまだ十分に
人員の
訓練ができていないというような点がございまして、そういうようなことから、こういう事柄を惹き起したのでありまするが、十八のほうの
お尋ねに対しましては、定数というものが御
承知のようにございます。これは各
部隊に対しまして、武器の、例えば特科の一個大隊は砲が何門であるというような武器の話から、
一般の車輌、通信機材、あとの備品類に至りまするまで、一応定数というものがあるわけでございます。従いまして特定の
部隊編成に対しましては特定の定数があることは御
承知の
通りであります。そこでこの最初の時期におきまして、定数を揃えて参りまするのに、当時の事情として止むを得なかつたことと思いまするが、
アメリカの装備定数というものを基礎にいたしまして、それを基礎として考えて参つたわけであります。その際に装備品の種類というものが非常に多数ございまして、これを書き卒しまして、その書き卑しましたものに基きまして、いろいろな
発注なり何なりの材料としたわけであります。
その次は誠に申訳ないことでございまするが、ここに書いてございますように、二千八百八十八という数字を七千三百八十八というふうに見違えて書いた。その結果といたしましてまあこれは十分にチエツクをいたしましたときに、或いは気のつき得ることであつたかも存じませんが、何分にも装備品というものが非常に種類が多いものでございまするから、これはでき上つたものをずつと眺めて見ましても、ここの七千三百というものはどうも間違いだというようなことは、ちよつとわかりにくい
状況であつたかと思うのであります。そういうような間違いが因になりまして、この
調達をいたしたのではないか、非常に何と申しまするか、簡単だと申しまするか、ちよつと弁解のいたしようがないような間違いをいたしているわけでありますが、事柄といたしましては、そういうような経緯を以ちまして、写しがえをいたしましたその写しがえに基きまして
調達の数が間違
つている、こういうことに相成
つているわけであります。
それから
看護婦の定員の十九番のほうのお話でございまするが、これはこの
計画に書いてございまするように、東京、札幌、福岡、ここにおきましておのおの三百床、六百床というような大きな
病院を考えている。これは二十八年度の
国会こおきまして御議決を願いました
予算にあるわけであります。それで一応
予算を御議決を願つたのでありまするが、二十七年度はここにございまするように、
国会の解散などによりまして成立が遅れました結果、成立の時期が遅れた。そのためにこれらの工事に着手をいたしまするのに時間がかかつた。ところが前段にもございますように、福山の
病院と針尾
病院は既設のものがございましたので、この既設のものにつきましては
看護婦を入れる、従いましてそこの
看護婦の服を
発注いたすという必要か起つた。そこで五十七人というものだけにつきまして
発注をいたしますればよろしかつたわけでありますが、
予算にきめられておることでございまするし、まあ工事が済みますれば
看護婦が入る、
従つてそういうようなことを織込みまして一括して量のやや多いほうを
発注したほうが安いという
関係も考えまして、一括して
発注いたしました。ところがなかなか用地の問題というような問題もいろいろ非常にかかりましたために工事が遅れまして、ここに御
指摘を受けましたような時間にズレが起つた。概括的に申上げますると、この二十七年の御
指摘にな
つておりまする事百項を通じまして器材と申しまするか、
物品のほうの
発注と
施設乃至設備の充実とが時間的にズレました。これは
一つは用地の取得というような問題もございます。もう
一つはそういうような装備の持ちます
規格と申しますか、どういうものがよろしいかというような
規格の点でズレてそういたしますと、
八木委員御
指摘のように、それを中央の一貫した神経で睨みを利かしておかないと、右の手と左の手とすることが食い違
つて来る、この点では非常に御
指摘のように残念であります。二十七年度の当初におきましては、まだ句々のときに相当な増員をいたしました
関係もございまして、今のような十分に神経の行き届い、統一的な睨み万というものを、この点で
物品調達事務というものを一括して眺めてみますると、その辺の神経も行き届くようになると思います。当時におきましては御
指摘のような事情でございます。