○久保等君
只今の御
質問にも関連するのですが、副
総理の病変米の問題に対する
只今の御
答弁ですが、これは先般保利農相も、やはり閣議で
答弁の方法と申しますか、
答弁の内容を閣議で申合された
関係もあ
つてか、
只今言われる
ような
答弁が先般もこの
委員会においてなされておるのですけれども、今後の
黄変米輸入の問題については、十分に
一つ万全の対策を立てる所存であるという、極めて
言葉としては綺麗な
言葉なんですが、問題は、私特に具体的に、それならばどういう万全の方策を立てられておるのか、その問題を実はお聞きしたいと思います。特に
黄変米或いは病変米という問題は、何も昨日今日の問題ではありませんし、特に
黄変米の問題でありまするならば、
外米の中に
黄変米が混
つてお
つたという問題が、
日本の
国内で問題に
なつたのも、すでに
昭和十四、五年だという
お話もあ
つたわけですし、而も今回特別に大きく問題になりましたのも、
昭和二十六年度の輸入米の中に、やはり
黄変米が含まれてお
つたという
ようなことから、非常にその当時も
決算委員会等で問題にな
つて、
政府は
黄変米の問題については、万全の対策を立てたいという
ようなことが、当時から言われてお
つたと思います。ところが今回たまたま
昭和二十八年度の輸入米で極めて大量な、十一万トンにも及ぶ
ような多数の病変米が出て参
つたという
ようなことで、非常に大きな問題にな
つて参
つておるわけであります。而も先般来いろいろ厚生省或いは農林省等から、それぞれ当面の対策等の
お話を伺
つたのですが、別に、今後それならば、具体的にどういう点が改善せられて、
国民の非常に不安に思
つておりまする病変米なり或いは
黄変米の輸入の問題が軽減せられるかという安心感を与える
ような対策は、何ら説明せられておらない。やはり私は数年に亙る問題でありまするだけに、一体問題の所在がどこにどうあ
つて、今回の
ような問題が出て参
つておるのか、即ち責任の所在という問題も一向に明らかにせられておらないのです。農林当局の御説明によりますると、外地での買付の問題については、これは殆んど農林省あたりでとやかく容豫できる
ような余地は全然ないのだという
ような
お話、それから更に輸入して参
つて日本の
国内で検査をする場合は、すでに厚生省の所管で検査をやるのだという
ような御
答弁で、
お話を伺
つておりますと、全く不可抗力的な事態がこうい
つた事態をかもし出してお
つたという
ような
答弁をされてお
つた。
従つて私は厖大な国損なり或いは又
国民自体に対する重大なる保健上の問題を惹起しておるという問題について、
政府は責任の所在については、どういうふうにその所在を認識しておられるのか、責任を痛感しておられるのか、そうい
つた問題が
一つ大きな問題としして、全然未
解決のまま今日残
つておる。更に今後の問題について、それならばどういう、具体的に買付けの問題、或いは又外交上の問題としても、対外的な問題としてどういう具体的な折衝をや
つておられるのか、それから又検査の方法についても従来は人手不足であ
つた、又やり方がほんの一部について検査をや
つておりますので、そういう点についても問題が幾多あろうと思うのです。そういう 問題について、今後はいろいろ陣容の問題についても或いは方法の問題についても、今その対策を強化して参
つておるという
ようなことが、当面の対策として私は当然
政府から
発表されて然るべきだと思うのでありますが、ただ
言葉の上だけで万全の対策を立てて参りたいと思
つておりますという
答弁では、これは一向に今後の病変米の問題の
解決にはならないと思うのです。
従つて私はそういう今後の
政府の対策の問題についても、そういう抽象的な、いわゆる美辞麗句といいますか、きれいな
言葉での御詠明ではなくて、具体的にそういう点をどういうふうにし
ようとしておられるのか、その点をはつきりと御
答弁願いたい。
それから第三点としては、やはり結論として本
委員会でも決定しております
ように、当面
配給を保留しております病変米の措置の問題については、財政的には勿論当然
配給すべきものを
配給しない。而もそれを何らかの弛の形に流用することにな
つて参りますので、その間厖大な国損も出て来ると思います。併し国払が若干出ても、本
委員会としては
国民の健康保持、
国民の保健上の問題について非悼に重要な主食という問題だけに、あえて或る程度の国損も止むを得ないのではないかという意見さえ出ておるのです。
決算委員会としては、実は思い切
つた意見だと思うのですが、その
ような問題についても、何か最近の
新聞を見てみますと、又搗き直して
配給するという
ようなことが出ておることは、更に
国民の不安を増長させて参る結果になるのではないか、
従つて当
委員会が
決議をいたしましたし、又他のそれぞれ
関係の
委員会でも、一済に
政府の先ず当面の病変米の
配給の問題については、これを中止しろ、而もこれについては科学的に十分な調査研究の上に、初めて
配給するものであれば
配給しろ、
従つて若しそういうことについて荏苒長い間どうしても結論が出ないというのであれば、これについては他に転用するということも
考えて行くべきじやないかという
ような極めて具体的な、実は当
委員会としても
決議の内容を決定いたしておるわけですから、それについては
一つ政府としてもはりきり
委員会の意向というものを十分に尊重して行
つて頂きたい、又このことが
国民全体に対する非常に
政府としてのいわば思い遣りと申しますか、当然
政府としての責任ある態度だと思うのです。
それから第三点としては、やはり結論として本
委員会でも決定しております
ように、当面
配給を保留しております病変米の措置の問題については、財政的には勿論当然
配給すべきものを
配給しない。而もそれを何らかの他の形に流用することにな
つて参りますので、その間厖大な国損も出て来ると思います。併し国損が若干出ても、本
委員会としては
国民の健康保持、
国民の保健上の問題について非常に重要な主食という問題だけに、あえて或る程度の国損も止むを得ないのではないかという意見さえ出ておるのです。
決算委員会としては、実は思い切
つた意見だと思うのですが、その
ような問題についても、何か最近の
新聞を見てみますと、又描き直して
配給するという
ようなことが出ておることは、更に
国民の不安を増長させて参る結果になるのでどういう措置をとるかということは、私まだ農林省から十分聞いておりません。若し先般の
機会に究明されていないといたしますれば、農林当局から改めてお答えをすることにいたしたいと
考えます。