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1954-09-10 第19回国会 参議院 決算委員会 閉会後第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年九月十日(金曜日)    午後一時十一分開会   ―――――――――――――   委員の異動 九月四日委員剱木亨弘辞任につき、 その補欠として小沢久太郎君を議長に おいて指名した。 九月八日委員東隆辞任につき、その 補欠として相馬助治君を議長において 指名した。 九月九日委員雨森常夫君、高野一夫 君、古池信三君、谷口弥三郎君及び植 竹春彦辞任につき、その補欠として 伊能繁次郎君、剱木亨弘君、重政庸徳 君、安井謙君及び白井勇君を議長にお いて指名した。   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     小林 亦治君    理事            青柳 秀夫君            島村 軍次君            岡  三郎君            八木 幸吉君    委員            石川 榮一君            伊能繁次郎君            小沢久太郎君            木村 守江君            剱木 亨弘君            重政 庸徳君            白井  勇君            田中 啓一君            宮澤 喜一君            宮田 重文君            安井  謙君            飯島連次郎君            奥 むめお君            後藤 文夫君            大倉 精一君            木下 源吾君            久保  等君            永岡 光治君            相馬 助治君            山田 節男君            深川タマヱ君            千田  正君            鈴木 強平君   国務大臣    国 務 大 臣 緒方 竹虎君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○昭和二十七年度一般会計歳入歳出決  算(内閣提出) ○昭和二十七年度特別会計歳入歳出決  算(内閣提出) ○昭和二十七年度政府関係機関決算報  告書内閣提出) ○本委員会の運営に関する件   ―――――――――――――
  2. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 只今から第七回決算委員会を開会いたします。  本日はかねて御承知通り予算執行状況に関する諸問題、特に総理外遊に関する件、黄変米問題に関する本委員会決議に関する件等につきまして吉田総理緒方総理の御出席を求め、それぞれ所信を伺いたいと、かよう予定しておりましたが、吉田総理渉外事務のために今日明日共に出席がむずかしい、出席できない、かように申し参つておられまするので、この点について先ず緒方総理から、その事情を伺いたいと存じます。
  3. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今委員長からお尋ねの点を申上げる前に、一言私からお詑びを申上げなければならんのでありますが、土曜日の決算委員会出席を要求されるであろうということを金曜日に聞いておつたのでありまするけれども、私の都合は午前は差支えがありますので、午後にして欲しいという申出をしたところが、改めて連絡をするからということでありましたので、その連絡があるものと思つておりましたが、午前中私ビルマ使節と前からの約束懇談をして時間を費しました間、その連絡がなかつたものですから、引続いてビルマ使節と別れた後も、その問題に関係する人々の一、二と会談をいたしまして時間を費し、その間委員会のほうから御連絡があつたのを、四時五分前か十分前頃まで、実は連絡を聞いていなかつた。で、私聞きましてすぐこちらに電話をいたしましたら、すでに三時半に散会になつており、十日、十一日に改めて決算委員会を開くということになつたという通知を受けました。私の連絡を待つてつたために、委員会のほうに大変御迷惑をかけましたことを、この機会に私からお詑びを申上げます。  それから今委員長からお尋ね総理大臣渉外関係と申しまするのは、丁度昨夜遅くアメリカ国務長官が参りまして、今日は丁度この時刻、午後一時から午餐を共にしながら、総理ダレス長官との間に日本アメリカと共通するいろんな問題について熟談的な会談をすることになつております。明日もこれに関連した渉外のことに携らざるを得ない、そういう事情であります。
  4. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 各委員の御発言の便宜のために私から伺つておきますが、吉田総理はこれは既定予算であるけれども、約三千万円という予算を計上せられて外遊をなされる。国祭親善のためであるならば、むしろ国際関係が非常な心配の種になつている中共とか或いはソ連、かような向きの国際間の親和関係が回復せられるために、今中小企業、一般国民デフレ下に喘いでおるときに、あえて三千万円を使つても行つてもらいたい、こういう澎湃たる国民の輿望がある時にもかかわらず、わざわざ三千万円という予算をかけてアメリカのほうに行かなければならんという理由がわからんというような点から、国民はこの総理外遊に対して非常な疑惑を持つておる。少くとも釈然たる見通しを持つておられない。そこで吉田総理自身も去る十九国会終り頃にそれを明らかにする、かように言明せられておつたにかかわらず、国会終りにどさくさが起きたために、その機を逸した。幸いに休会中であつても、国会代表する委員会が開かれておるのであるから、而も外遊が本月の二十五日、或いは六日、こういうふうに政府部内では決定せられておるのであるから、何の目的を以ておいでになるのかということを、当該委員会を通じて国民に挨拶すべきだ。一国の総理外遊目的を明らかにせず、明らかにするにしても、明日行く今日発表するなんということは国民を食つているのも甚だしい、こういう考えから、我々はどうしてもこの際外遊目的を明らかにしなければならんという考えから、政府最高首脳に、緒方総理吉田総理の御出席を願つたわけなんです。不幸にして総理が今明日共に当委員会おいで願えないとするならば、その点を緒方総理から一つ明らかにして頂きたい、これが一つと。  それから本月の一日に黄変米配給を禁止せよ、毒ではないにしても配給を受ける国民の側が恐れおののいておる時に、それだけのものを配給する必要がないと、こういうようなところから、当委員会のみならず、衆参各委員会数個の委員会で、同様の結論盛つた決議政府に突きつけておるのでありますが、その点について主管大臣であるところの草葉厚生大臣保利農林大臣、両大臣に御出席願つて、あの決議に対するところの今後の行政方針如何ということを質しましたところ、両大臣とも決議を尊重するということは前提せられましたが、結論として配給をしないということについて御言明せられなかつた。どうもその形勢の上からは、配給をするのだと言わんばかりのよう結論を出されて退席せられたので、当委員会としましても、その決議に関する両大臣以上の責任者おいで願つてあの決議文に対する回答なり、御意見なりを明らかにしたいと思つております。  先ずこの両点について各委員から質疑がございますので、でき得べくんば緒方総理から腹蔵のない御意見を願いたい。草葉保利大臣ように、折角緒方総理おいで願つても、例のぬらり、くらりのような御答弁しか得られないということになりますると、我々委員会予定通り、どうしてもこれは総理おいで願つて喚問或いは究明という段階まで突入しなければなりませんので、成るべくは本日の緒方総理の御出席によつて、我々の疑念とするところの案件が一挙に本日解明せられるように望みたいのであります。どうかその点を御了承願つて腹蔵なくお聞かせ願いたいと存じます。それでは各委員からの御発言を願います。
  5. 永岡光治

    永岡光治君 先ずこの総理外遊問題についてお尋ねいたしますが、先般官房長官が参りました際には、総理外遊決定したんだろうという質問をしましたところが、決定ということにはなつていないので、腹ずもりはさまつているけれども、まだ決定までには至つていない。こういうお話ですが、決定していないんですか、どうですか。ところが私は新聞紙上を通じて見ますと、緒方総理発言によりますれば、外遊するから臨時国会は早急に開けないのだ、こういうような話に伺つているわけですが、一体政府はどういうような御方針なんですか。正式にまだ決定していないのですか。その真相を一つ先ず承わりたいと思います。
  6. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) それは官房長官がそう申しましたのは、総理の行動でありまするから、正式に決定というか、閣議決定を経ていないことを申上げたのじやないかと思いまするが、これは事実上決定はいたしております。  九月の二十五日或いは二十六日に出発いたしまして、そうしてカナダフランス西ドイツイタリアイギリスアメリカを経て、十一月の十四日に大体東京に帰つて来るという予定はきまつておりまするが、まだこの九月二十五日、二十六日というのが、カナダ政府のほうから二十六日になると非常に予定が窮屈になるということを言うて来ておりまして、実は今日あたりの閣議でかけたいと思いますが、どうもまだきまつておりません。
  7. 永岡光治

    永岡光治君 今日の閣議できめるということになりますと、大体これは政府のプランはできておるということになるわけですが、訪問先の国、それから目的ですね、その外遊目的を明確に一つして頂きたいと思います。
  8. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 外遊目的は十九国会におきましても、予算委員会等で御質問に応じて私申上げたような気がいたしまするが、一口に申しますれば、いわゆる親善使節という類いのものでありまして占領下いろんな列国の援助を受けておる、これに対しまして、とにかくあの終戦直後のことを顧みまするというと、今日日本がこれまで建設できましたことは殆んど隔世の感がありまするし、その間に外国援助も又預つて大ぎかつた。それを今日日本主権を回復いたしましたに際しまして、政府として謝意を表するということは、国際的にも当然のことであろうという総理大臣考えようであります。なお、特殊の国際会議等出席する予定はありませんが、何と申しましても、今日の日本貿易の上に依存するところが非常に多いので、特にポンド地域との貿易につきましては、イギリス等とも懇談的に話合いができるのではないか。これを要しまするに具体的に何々会議に列するということはありませんが、日本指導者として、実力者として、これら諸外国実力者と会見いたしまして、直接にこれらの日本事情を話し、又先方のそれに対する意見も聞いて、その間に親善的な新らしい零囲気を生ぜしめ、それによつて日本経済的自立を進めることに便ならしめたいというのが、総理のお考えようであります。
  9. 永岡光治

    永岡光治君 そうしますと、いわゆる親善であつて、具体的な、例えば或る特別の目的のための経済援助であるとか、それから或る特別の目的を持つたところの、例えばよく噂されておりますところの軍事関係秘密協定等の問題だとか、そういうような問題は全然この中に含まれていない、ただ単なる親善だ、こういうよう解釈してよろしいのですか。
  10. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) その通り解釈下さつて結構であります。
  11. 永岡光治

    永岡光治君 それから私の質問の中でまだ答えが漏れておるわけですが、正式に訪問する国々の名前、どことどことどこの国を訪問することになつておりますか。
  12. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今申上げたと思いますが、カナダ、それからフランス西ドイツイタリアイギリスアメリカ、その国々で、順序も大体そういう順序であります。
  13. 永岡光治

    永岡光治君 それでこれは経費として三千万円を使うと、こういうことになつておるのでありますが、これはまあ緒方総理に念のため確かめておきたいと思うのでございますが、これは容易でない莫大な経費になるわけですが、これ以外の経費は一切使わないで、これで十分事足りると、こういうふうに今のところ考えておるわけですか、それとも或いは若干出るかも知れん。そういうよう程度でありますか。その辺の予算関係についての考え方、それを念のため承わつておきたいと思います。
  14. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 旅費はすべて省庁の予算にあります旅費の中から、旅費規程によつてこれを支出いたしまして、三千万円という、これもまだはつきりきまつていないと私考えますが、二千万円と三千万円の間くらいになるのじやないかと思います。今お尋ねのそれ以外に金を使うことがあるかないかは、これは大体旅費の中で行けるものと考えます。
  15. 相馬助治

    相馬助治君 関連して。私からこの際副総理お尋ねしたいと思いますが、委員長は、只今国務大臣としての緒方さんにものを尋ねるよう意味で、国務大臣緒方さんとこう申したのですが、私は以下永岡君の質問に連関してお尋ねするつもりで、あなたの資格を厳密にしてそれから進めたいと思います。  緒方さんは副総理で、総理大臣事故のある場合には自動的に総理大臣に代り、その意思を表明することの可能な立場にあるわけでございます。この委員会には吉田首相並びに緒方総理の御出席をわずらわしましたところが、先ほど小林委員長から申され、並びに緒方さんから申されたように、首相の御出席を見なかつたわけです。従いまして、この委員会におけるあなたは、内閣総理大臣意思代表し、同時に吉田内閣意思を総括的に代表して御答弁頂けるものと了解して質問をしたいと思うのですが、私の認識は誤りございませんかしら。
  16. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 私がこの委員会出席の要求を受けましたときに、別に特別の御指定はなかつたのでありまするが、私は副総理というのは、これは俗称でありまして、国務大臣で、ただ総理大臣事故がある場合に、これに臨時に代る指定を受けでわる国務大臣ということで、どちらの資格に対して御質問を頂きましても、御答弁を申上げるつもりであります。
  17. 相馬助治

    相馬助治君 それではお尋ねいたします。先ほど同僚永岡君の質問に対する御答弁で、今回予定されておる吉田首相外遊は、親善のために行くのが目的であつて、その他の経済援助、並びに条約協定等について、先方において新たなる事情が発生したときにおいても、かようなることに対して、諸手続を進めることがないというふうな意味合の御答弁があつたのですが、しかとさようでございますか。
  18. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そういう意味に御答弁したつもりはないのでありまして、総理旅行目的として、総理自身考えておることは、先ほど申した通りでありまするが、その旅行の間に、各政府実力者懇談をする間に、今お取上げになつた問題に類するものが、その話の中に出て来る場合もあろうかと考えまするが、それはあらかじめ予期して参ることではございません。
  19. 相馬助治

    相馬助治君 勿論一国の意思代表する内閣総理大臣が、国費を以て外遊し、先方実力者と話すのですから、事は外交の問題、経済援助の問題、或いは条約の問題について話題が出るであろうことは当然です。又さようなる話題を回避すべきことでないことも、これは当然です。私が聞いておりますのは、今度の旅行を通じて経済援助に対する協定であるとか、乃至はその他の条約協定等一つ署名をするとか、或いは結論を妥結するとか、さようなることが予想されるか、されないか。又さようなることが予想された場合においても、今回の旅行においてそういう日本国家最終意思決定し、或いは将来拘束するようなことには応ぜずに帰つて来るという意味なのか、その辺のことを、もう少し具体的にお聞かせ願いたいと思います。
  20. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) あらかじめ予期して参るものはございません。予想されるものはございません。
  21. 相馬助治

    相馬助治君 私がかようなることをお聞きいたすのには、理由があります。御承知ように、サンフランシスコ会議に参りまするときには、予算委員会その他において明らかでありましたことは、平和条約調印するために、日本の国を代表して吉田内閣総理大臣サンフランシスコに行くものと我々は了解したのであります。ところが御承知ように、船の中において平和条約並びに安保条約、両条約調印するのだということが、当時の苫米地代表にも報告になり、当時改進党の苫米地氏は、さようなることに調印することは、予期せざることであるが故に調印できないとして、サンフランシスコにおいて、日本国家代表して行つたその代表間に、調印をできないとする人を含むというような結果となつて一つの醜態を諸外国にさらしたことは、緒方さんも御記憶に新たであろうと思います。この問題は秘密外交を事とする吉田内閣が、平和、安保条約調印すべき案件が明確であるにも拘わりませず、国会並びに国民にそのことを予報することなく出かけたから、さようなる問題が起きたので、今回も又予定せられる条約諦印等があるけれども、今表明したのでは、事、面倒なりとして、なお親善使節に名を籍りて外遊するのではないか、かような見方が一部にあるのであります。私も又その懸念なしとしないのであります。そういう意味合から念を押してお尋ねするのですが、今のところはさよう予定されたるものは絶対にないと、かようなことでございますか。
  22. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 平和条約平和会議の際における安保条約と類を同じにするようなものが予想されていないかということでありまするが、そういう何らか調印を必要とするものの予想は全然ございません。
  23. 相馬助治

    相馬助治君 従いまして、そのことはここでは内閣総理大臣意思代表すると思われる緒方総理の言明でありまするから、若しも先方吉田さんが参つて署名、捺印を必要とするよう事態が生じたる場合は、それはその責任はどういうことになりますですか。さようなることも万が一あり得るからして、断定はできないとして只今答弁の一部を保留しますか。それともさようなることは絶対に予定がないと、あくまで断言し得る問題ですか。明確に一つにして頂たいと思います。
  24. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今保留する必要はないと考えます。
  25. 相馬助治

    相馬助治君 わかりました。従いましてそのことは、仮にさようなることになつた場合には、一つ緒方さんの責任をあくまで我々は追及する自由が保留されているものと確認して今の答弁を聞いておきます。関連質問ですから、私は聞きたいことたくさんありますが、それだけにしてやめておきます。
  26. 八木幸吉

    八木幸吉君 私も今のに関連して伺いますが、吉田総理外遊をされている間、内閣法第九条によつて総理職務を代行されるのでありますか、或いはそうでないおつもりでありますか。
  27. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 六月出発の予定のときにそういう話合をしておりまして、今度改めて話合はいたしませんが、それを否定されておりませんので、今御質問通りであると考えます。
  28. 八木幸吉

    八木幸吉君 内閣法第九条によつて緒方総理総理事故あるものとして職務を代行される、こういうふうな今御答弁でありましたが、さよういたしますと、総理外遊内閣法第九条における事故、こういう御解釈でございますか。
  29. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 内閣法に照らして考える場合には、それで差支えないと考えます。
  30. 八木幸吉

    八木幸吉君 そういたしますと、事故による職務の代行でありますから、総理大臣職務は一切代行される、こう了解いたしましてよろしゆうございますか。
  31. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そのつもりでおります。
  32. 八木幸吉

    八木幸吉君 さよういたしますと、具体的の問題になるのでありますが、例えば国務大臣任免権或いは防衛指導下令権、さような権限につきましても、やはり代行されるという意味でございますか。
  33. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そうであると考えます。
  34. 八木幸吉

    八木幸吉君 さよういたしますと、総理外遊中に総理大臣資格において、各国の首脳者と何らか我が国を束縛するよう約束をされました場合に、それは国内的には副総理総理大臣職務を全部代行しておられるわけでありますから、効力がないとかよう考えまして、私は内閣法第九条の事故と見るべきものであるか、或いは職務の一部を委任的に副総理に任すというものであるか、この点については法上相当な私は議論があると思うのですが、政府はさような疑義は一切出ないで、今仰せられたよう内閣法第九条の事故である、それのみの解釈で何ら差支えない、こういうお考えでありますか。
  35. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 只今までのところ、そういう考えでおります。
  36. 八木幸吉

    八木幸吉君 然らばその事故の起つた時期をいつとお考えになり、その発表を何らかの形式でなさいますか。自動的に総理が本土を離れられた瞬間に、副総理職務を代行される、こういう御解釈でありますか。
  37. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) その点につきましては、今法制局長官に頼んでけつきりどこからということを研究してもらつております。
  38. 八木幸吉

    八木幸吉君 なお、外遊の問題に明連して質問してよろしうございますか。
  39. 小林亦治

    委員長小林亦治君) どうぞ。
  40. 八木幸吉

    八木幸吉君 新聞紙の報ずるところによりますと、外遊される一行の中に佐藤榮作氏が入つておられる、かように報道いたしておりますが、さよう予定でございますか。
  41. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) まだ確定いたしておりません。
  42. 八木幸吉

    八木幸吉君 それはいつ頃確定するお見込みでありますか。
  43. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 一週間以内には確定すると思います。
  44. 八木幸吉

    八木幸吉君 仮定の問題に突つ込んで伺うようでありますが、佐藤榮作氏は現在政治資金規正法で起訴されておられる、かように聞いておるのでありますが、起訴されておる方々が外遊を今まで許された事実が最近にございますか。
  45. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 私承知しておりません。
  46. 八木幸吉

    八木幸吉君 我々の考えでは佐藤榮作氏は御承知通り指揮権発動問題等相当我が国の政界にも大きな波紋を起しておりますし、同氏が行かれることは我が国の名誉のためにも好ましからんものである、かよう考えまするが、まだ今仮定であるというのでありますから、この程度にこれに関する質問はとどめておきます。  次にジュネーヴで十一月に開かれるガット会議に御出席になるというふうなことが外国新聞に出ておるそうでありますが、さような御予定がおありになりますか。
  47. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) ガット会議出席するということは聞いておりません。恐らくないと思います。
  48. 永岡光治

    永岡光治君 只今私は経費の問題についてお伺いしたのですが、これは結局国の経費として支出するものが三千万円で、他の随行するものの経費を合せますと相当な額になるわけですが、それだけの額を使いながら、目的を聞いてみますと、単なる親善だと、いろいろ話を聞いても漠然たるものがある。緒方総理の話を聞いてもやはりよくわかりませんし、吉田総理答弁を聞きましても、これは新聞紙上伝えるところによるのでありますが、多くのものを期待しては困る。みやげはないんだ、さようなものになぜ今急いで外遊をしなければならん理由があるのでありますか。今日本は非常に御案内の通りの様子で、一日も速かに臨時国会を開催して多くの問題を解決して欲しいという事態があるわけですが、どういうわけで早急に外遊をしなければならん理由があるのでしようか、その理由を明確にして欲しいと思います。
  49. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) これは総理自身としては、昨今急に思い立つたことではないのでありまして、私の承知しておりまする範囲におきましても、昨年総選挙終り、第五次吉田内閣ができたその直後から、総理外遊意思を持つておられたことを承知しております。それは一昨年平和条約が成立いたしまして日本主権が回復された、それに関連して外国に出る機会を得たい、外国に出る機会を得て、いわゆる親善使節の使命を果したいという考えであつたと思います。その昨年以来の宿願を今遂げようとしておるのだと考えます。
  50. 永岡光治

    永岡光治君 昨年の総選挙直後から思い立つておることが、今日まで実現しないということであれば、なお更のことそう急いで私は行く必要もないと思うのですが、なぜそれを早急にしなければならんのでしようか、これは総理という立場でなければ工合が悪いのでしようか。もう少し突込んだ皮肉な質問になるかも知れませんが、そう慌てるということは、結局外遊から帰つて来れば、総理の或いは首相という地位をとられるということを予見するということになりはしないかと思うのですが、そういう虞れもあつて、今急ぐということにはとれないでしようか。
  51. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そういう関係のそういう事情は私承知しておりません。
  52. 千田正

    ○千田正君 先ほどから永岡委員からも質問しておりますが、参議院は過半数を以て臨時国会の召集を要求しておるにもかかわらず、政府側としては誠意ある態度を示しておらない。言うまでもなく、国権の最高機関であるところの、立法機関であるところの参議院から、かように過半数の要請があるにかかわらず、それに対しては何らの誠意ある答えもせず、外遊目的も十分な説明もせず行かれるということは、誠にこれは国民を侮辱したことであり、又国会を侮辱したことであると思うのでありますが、臨時国会を召集しないとするならば、何らかの方法で総理大臣外遊すべき理由を、国会を通じて国民に知らしむべき方途を考えなければならないと思いますが、そういう用意をしておられるのかどうか。全然国会に対しては何らの発言もせず、或いは目的の釈明もせずに、そのまま出て行かれるつもりでおられるのかどうか。且つ又仮りに首相が出かけられるとしても、あとに緒方さんが臨時首相代理になられるとしても、それはどういう機関を通じて国民にそういうことを知らせるのか、或いは国会に対してもどう責任を明かにするのか、そういう点については、どういうふうな方便をとつて国民或いは国会に明かにする意思があるのですか。その点を明瞭にして頂きたいと思います。
  53. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 総理大臣がいわゆる外遊をいたしまするにつきまして、その考え国会開会中でありませんので、国会の方々に披露するということを政府としても考えておりまして、各派の代表をお招ねきして、総理から直接今度の外遊についての考えを申上げ、又御意見を聞くという機会も作るつもりにしておりまして、又ラジオ或いは新聞等を通しましても、できるだけ総理意思のあるところを国民にわかるようにいたしたい。その日取、やり方等について、今急いで検討しております。
  54. 千田正

    ○千田正君 あなたが臨時首相代理として、仮に任命されたとすれば、どういう方法によつてそれを国民並びに国会に対しての、双方をして納得させるか。
  55. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 私が総理外遊中、総理職務を代行するということにつきましては、これは内閣法九条によりまして、一応形式的には知らされておると思いますけれども、なお一新聞或いは今申上げましたよう懇談機会に、なにらかふさわしい方法を以て、御披露することが適切ではないかと考えております。
  56. 千田正

    ○千田正君 そうしますると、正式な機関にはからずに、一応新聞やラジオ或いは懇談という形式の下において、納得せよと、こういうお考えというわけでありますか。正弐なる機関にかけられないというふうな考えでおられるわけですか。
  57. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) それは法律的には、内閣法の規定によつて総理職務を代行して差支えないと解釈しております。
  58. 岡三郎

    ○岡三郎君 外遊の前に、先般の指揮権発動について、参議院は院議を以て、これに対して政府に釈明を求め、又今回も参議院は過半数を超えた議員の発議によつて臨時国会の開会を政府に要請しておるわけです。これに対して政府はなぜ国会を開かないのか、つまり参議院というものを、しばしば院議を無視して、政府は強引にほおかぶりをしてきているというふうに我々はとつておるわけなんだが、今回臨時国会の要請に対して、なぜ政府がこれに対して明快な所見を述べないのか又臨時国会を開かないのか、その理由をお聞きしたいと思います。
  59. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 参議院から参議院議員数の過半数による臨時国会早急開会の御要請があると同時に、衆議院からも過半数ではありませんが、同様の臨時国会の開会の要求が出ておりまして、これは法によりまして、臨時国会を開くことは申すまでもないのでございます。ただその時期に関しまして、政府として今積極的に急いで御審議を願わなければならん法案を持つていないのと、これは当面の理由と申しますことは如何かと考えますが、たまたま総理外遊が内定いたしまして各国との間に、その相手国との間に、実力者と会見をする日取等の打合せも半ば以上すましておりますような次第でありましたので、総理外遊後、即ち十一月半ば以後に開きたい意思を持つておるということを、各派の代表が先般おいでなつたときに、お答えしたような次第であります。即ち臨時国会を開くことは、御趣旨によりまして、申すまでもないのでありますが、その時期を止むを得ざる事情で、一一月の半ばすぎ、そういう考えかたでおります。
  60. 岡三郎

    ○岡三郎君 そうすると、只今臨時国会を遅らせる理由として、法案の問題と、外遊の問題を一応御答弁なつたのですが、どうしてもこの法案或いは外遊の問題についても、やはり我々としては、我々ばかりではなくして、国民全体として、乱闘国会以後の政局に対して緊急に臨時国会を開いて、いわゆる国民の付託に応えてそして現在の政治的危機と言いますか、政治に対する不信、こういつたものに対して国会は率直に国民に対して付託に応える途を開くべきだというのが、私は現在の輿論だと思うのです。而も外遊については、国民の殆んどが何のために外遊をされるのかもわからずに、そのわからない外遊のために国会が引延ばされるということについては、ますますこれは理窟が通らない。民主主義のいわゆる政治の中において、一方的な政府の意図のみにおいてこういつたものが罷り通るということについて、政府への不信感はますく増大しているというふうにとつているわけなんです。従いまして緒方国務大臣もやはり選挙によつて国民の付託に応えて、国政に当られ、或いは審議に当られている一員として、このよう理由によつて現在国民的な感情或いは政治に対する不信というものがぬぐえるのかどうか。つまりこれらの理由が果して臨時国会を延ばす理由に本当になるのかどうか、私は真意を聞きたいと思う。現在の政局に対する国民感情と併せて……。
  61. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 政府といたしましては、先ほど申上げた通り理由で止むを得ないと考えております。
  62. 岡三郎

    ○岡三郎君 そうすると、もう少し中に入つて伺いますが、二十五、二十六日を期して総理外遊する、これは一応の肚ずもりでなくて、大体既定の方針として現在進行さしておる。そうすると、当然その間において今副総理が言つたように、各党の代表を通じ、或いはラジオ、新聞を通してというふうに言われているけれども、これを最もいい場所でやるとするならば国会で、国会でやられることが…、新聞ラジオ等を通じてやることがふさわしいと思つても、その声が国会の中に満ち溢れているという現状において、何ゆえ各党の代表を通し、新聞ラジオを通してやるのか、なぜ国会を通してやられないのか、その点について率直に御意見を伺いたい。
  63. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 国会を通してということは、国会を開いてという意味に言つておられるのではないと思いますが、国会の各派の代表の各位においで願つて総理から直接お話を申上げれば、それで国会の方々全般に意思を伝え得ると、政府考えております。
  64. 岡三郎

    ○岡三郎君 併し私はその点は副総理に熟考してもらいたいのは、各派の党首或いは代表を通して、言わばそれが国民全体に意思の伝達になるというお考えですが、その点は私は間違つていると思う。それは本当に天災地変があつて国会も開けない、どういうふうに話を持つてようとしても、時間的に間に合わない、そういうときならばわかるとしても、現在まだ時間もあるし、一分国会を召集するところの理由もそこにあるのであるから、国民にその趣旨を述べるとするならば、国会を開いてやるべきだと思う。各党の代表を通してそれを申述べればいいという考え方は、私はわからないと思う。而も現在国会代表するこの委員会において、首相外遊の問題について、なぜ行かれるのか、これは単にいやがらせではなくして、国民に対する一つ責任だと思うわけなんです。そういう点で、仮に臨時国会を開かないでも、私はこの委員会を通して陳明することのほうが私はよろしいと、こう思うのです。それについてどういうようにお考えですか。
  65. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) いろいろな外遊目的の趣旨をお話をする方法について検討いたしましたが、政府といたしましては、先ほど申上げましたよう結論に達した次第でございます。
  66. 岡三郎

    ○岡三郎君 ここは幾らやつても枠がはまつているらしいので、緒方総理の率直なる御意見を伺えないので誠に残念でありますけれども、まあこれは私見になりますが、仮に臨時国会をどうしても開かないというならば、私は各党の代表を通してやるということよりも、やはりこの国会の機関であるところの委員会なり、そういつたものを通して私はやられることが至当だと思うわけなんです。それで、参議院のほうにおいても、議運において十六日以降、首相或いは副首相出席を求めてこの問題についてやはり質疑を行うというふうに聞いておるわけですが、つまり、やいのくと言われ宗ら、結局それを外してやる、然も日頃ラジオとか新聞は嘘をいうとか何とか言つて、その、都度々々こなしておきながら、こういう問題になつては、新聞を通してやるとかラジオを通してやるとか、私は誠にそのときそれに言い方が便法を使つてつておられるように、まあ聞えてしようがないわけなんです。そういう点で国会で言われれば、おのずからラジオ、新聞はこれを国民に伝えるわけなんです。なぜ委員会なり臨時国会を開いて、それをやられないのか私はわからないから、しつこいようですけれども、なお、承わりたいと思うのですが、それは閣議でそういうことは言わないことになつておるのですか、それをちよつと伺つておきたい。閣議でそういうことは言わないことになつておると、こういうことなんですか。
  67. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 言わないというのは何を言わないのですか。
  68. 岡三郎

    ○岡三郎君 つまり国会或いは委員会で、そういうふうな首相外遊、そういつた問題についてはもう言わないのだ、こういう取りきめになつているのかどうかということなんです。
  69. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そういう取りきめになつておりません。
  70. 岡三郎

    ○岡三郎君 なつてない。それならば率直にお聞きして、まだ最終的に外遊の準備万端が揃つていないんだから、追つて臨時国会なり、或いはそれができない場合においては、国会の機関を通して陳明するということを我々は承知してよろしうございますか。
  71. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 臨時国会につきましては先ほどお答えをいたしました通りに、総理のいわゆる外遊後十一月下旬以後にするよりほかはないと考えております。
  72. 岡三郎

    ○岡三郎君 それでは私の希望としては、やはり当然これは副総理を通して進言してもらいたいと思うんですが、国会の機関を通して国民外遊目的、或いはそれに応ずる日程、すべて正式に堂々とおやりになることを私はまあ進言して頂きたいと、こういう意見を申上げて、次に外遊のために、これは一つの大きな理由ですが、臨時国会が開けないということは、その前に臨時国会を開くというと、現在の政局の状況からいつて、どうも内閣瓦壊の心配があるとか、或いは蜂の巣を突つついたようになつて首相外遊が又延びる心配があるとか、そういうふうな御懸念で臨時国会を開かないのですか、どうですか、その点は。
  73. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そうではございません。
  74. 岡三郎

    ○岡三郎君 ではどういうわけですか。
  75. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 臨時国会を早急に開けませんのは、先ほど申上げました通りでございます。
  76. 岡三郎

    ○岡三郎君 そうすると、私は今回の臨時国会は開かないで、強引に外遊せられるということは、吉田内閣の延命策だと思いますが、延命策ではないんですか。
  77. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 政府は延命策とは考えておりません。
  78. 岡三郎

    ○岡三郎君 それならば、例えば現在の世界中のどこの国の元首にしても、フランスにしても、イギリスにしても、或いは今度のダレス長官にしても、今のような政局の中で、世界の情勢の中で、漫然と国際親善のために巨額の国費を使つて歩いて来るということは、私は世界的に常識的に誰も納得できないと思う。つまり緊急万止むを得ない、例えば外資の導入の問題についてどうしてもアメリカへ行かなくちやならないんだというならば、その目的を明確に国民にさして、そうして国民の本当の輿論の外交によつて総理アメリカならアメリカに行つてぶつかつて来る、こういうことが私は至当だと思う。或いはガットの問題についてイギリスが反対しているならば、イギリスにその問題について体当りして、国民の輿論に応えてこれを進捗さして来るというふうに、一つ一つ明確な上に立つて、こういう政局の中において老首相がみずから行くんだ、そこに与野党を超越して、老首相に対して国民感情の中から、しつかりやつて来いという気力というものが浮かんで来ると思う。それをこの政局の中において、世界情勢の中において、漫然と数十日、いや、二月も漫然と国際親善のために行くんだ、而もこれは前の選挙以後の懸案である、前の選挙以後の懸案ならば、今頃状況の変化の中においては外遊は取りやめて、もう少し国内の政治についてやるんだというならば、私は国民は納得すると思う。漫然といわゆる親善外交のために行かれるという理由がわからんが、その点についてもう少し、単に国際親善のために漫然と行かれるのかどうか、その点を伺いたい。
  79. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今日私から申上げるまでもありませんが、すべての問題が、国際的に解決しなければ、解決できない問題のみであります。殊に日本がいわゆる経済自立を達成して独立を完成して行きまする上にも、この貿易の結果によるものが非常に大きい。即ち、各国との関係を調整すると申しまするか、お互いにその国の政策を十分に語り合い、又誤解が若しあれば、その誤解を解く、それについては政治の実力者である内閣総理大臣が、若し国内の事情が許せば、いわゆる外遊をしてその衝に当るということは、私はこれは非常に大きな、個々のガット会議その他の具体的なことを超越した、或いはそういう問題を日本のために有利に解決する下地を作る上において、極めて大きな意義を持つものだと考えております。そういう意味から、今度の総理大臣外遊は、特にどういう国際会議に出るということはありませんけれども、そういう総合的な大きな目的を達したい、それが総理の恐らくは意図であり、私どもの期待するところであります。
  80. 久保等

    ○久保等君 副総理に、まあ先ほどいろいろとお話になつた点と重複する点は省いてお尋ねしたいんですが、行かれる意味が、先ほどのお話の中では、アメリカを初めとする六ヵ国というようなお話だつたんですが、当初の計画では、何か東南アジア方面に対しても総理が出かけて行くというようなことが計画せられておつたような話を伺つておるんですが、それは只今のお話から伺いますると、一応除外せられておるんですが、これはどういう理由なんですか。
  81. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 六月に出発予定をしておりましたときの旅程に、インド、パキスタン、タイ等が入つてつたのは事実でございます。それは今回の旅程から外されておりますのは、実はアメリカ政府首脳者の何と申しますか、吉田総理との会見の期日が十一月の初旬でないとどうしても都合がつかない、そのためにアメリカ訪問を最後に廻したような次第でありまするが、日本国会開会の問題等もありまして、遅くも十一月の半ばには日本に帰つて参らなければいけない。そういう意味で東南アジア方面の三国を割愛するを得ないよう事情である次第であります。
  82. 久保等

    ○久保等君 まあ非常に窮屈ないわば日程の中なんで、当初の予定を多少縮めざるを得ないというような今の御答弁なんですが、ところが先ほど来いろいろ目的についてお伺いをいたしておりますると、親善意味を持ち或いは又今後の国交関係についての、特にまあ貿易等について下地を何か作つて行くというようなことも、目的にあらざる目的だというような御説明なんですが、まあそういうことになつて参りますると、特に日本が今日当面緊急な問題と言えば、これはまあ確かに貿易の問題が重要な問題の一つだと思うんです。そういう貿易ということを考えてみましたときには、むしろ私は近所隣りの東南アジア方面との関係を、一日も早く感情的にも或いは又誤解等があるとするならば、これをほぐして行く、或いは又解消して行くということに、今日の内閣としては非常に努力を傾注しなければならん状態に今日おかれておるのじやないか、而も距離的に言つても比較的近い、近距離の東南アジアをむしろ削つて、そうしてアメリカあたりの、特に何か目的を非常に重要視されたような今計画を立てられておられるようなお話を伺うのですが、非常に目的が先ほど言われるようなところに、若し漠然たる目的ではあつても、目的があるとするなら、むしろ私は行かれる目的地というものについては、主客転倒しておるのではないかという印象を受けるわけなんです。先ほど特別に条約或いは重要な取極等を行うという意味で行くのではさらさらないのだというお話でありまするが、そういうことでありますならば、私はなお更今まで殆んど手がつけられておらない、而も感情的にも非常に曾つてのあの戦争等によつて非常に悪感情を抱いておりまする東南アジア、更に又賠償問題等も非常に膠着状態でなかなか進展しないというように非常に困難な状態に立至つております東南アジア等との国交調整、そういつた問題について、政府は一体どんなふうに考えておられるのか、私はそういう方面にはこの際あえて行かなくても、アメリカ或いはその他の先ほど言われたよう国々にどうしても行かなければならないのだというような点が、目的等と考え合せて、どういうところに趣旨があるのか、一つもう少し明確に御答弁を願いたいと思います。
  83. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 東南アジアの新らしい独立諸国と日本の関係は、今お述べになつ通りで、これと直接親善工作をやるとか、或いは総理大臣がこれらの国の実力者会談する機会を持つということは、無論非常に意義のあることと考えます。でありまするが、先ほど申上げたよう事情で旅程がどうしてもできない。又東南アジア方面におきましても、相手国もさることでありまするが、やはり東南アジアの方面の旧勢力と申しては言葉が悪いかも知れませんが、イギリスの力というものは相当強い、いわゆるポンド地域と言われているほどイギリス貿易上の力が強い。そういう意味からイギリス実力者日本総理大臣との間に直接意見を交換する機会を得ることは、東南アジアを直接訪問する場合とまさるとも劣らない意義があると考えております。
  84. 久保等

    ○久保等君 まあその問題は、私は是非政府、特に吉田総理も十分に考えて頂かなければならない点だと思うのですが、成るほどたしかに外遊、特に気持よい外遊をして来たいという気持であるとするならば、これはできる限り行きつけたところに行つて来たいということも、気持は私はわかるんです。併し少くとも何らか行つて来るからには、具体的な大きなおみやげはないにしても、今後の日本と諸外国との関係というものが多少でも従来より以上スムースに行くとか、非常にお互いの理解を深めて行くというようなことを狙いとするならば、非常に行きにくいところではあるかも知れない、或いは今まで特にやはり太平洋のほうの、アメリカのほうにばかり向つてつたよう外交を進められておる吉田内閣としては非常に行きずらいところであるかも知れん。併し少くとも総理は、どういう今までの経過或いはいきさつがあつたにいたしましても、アジア方面に対しての外交という問題を将来大きく考えて行かなければならない、或いは又貿易問題等考えて参らなければならないという際に、総理が初めて外遊を少くともせられるに当つて、東南アージア方面を、若し多少でもこれを軽視しておるんだという印象を国民に与えることも勿論市大な問題でありましようし、特に今後の国交関係を考えてみました場合に、対外的に与える影響も非常に大きいのではないかと私は考える。そういう点から而も日程を考えてみました場合に、五十日に亙つて外遊せられようというようなお話でございますが、今日非常に航空機の発達したこの時代において、五十日間も総理外国に出かけて行く、而もその廻つて来られるところは従来非常に行き来のあるようなところをむしろ中心にしたような、その目的地に対して約五十日間の日程を費すというようなことは、果して外遊目的というものが、仮に具体的な明確な目的がないにいたしましても、非常に私は国民の感情から言つても納得できないようなブランじやないかと思う。それで先ほどお話のありました五十日に亙つて外遊でございますが、六万国にどういつたような日程で行かれるのか、すでにいろいろ外国との間に折衝もせられて、日程も組んでおられるんたと思うのですが、先ほどのお話ではカナダとの関係が、二十五日になるか六日になるかというお話でございましたが、そういう点になりますると、帰つて来られる十一月の十四日というようなことまではつきりしておるとするならば、途中における日程等も確定を見ておるんだと思うのですが、五十日間に亙る外遊の日程を一つお聞かせ願いたい。
  85. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 私ここに全部の日程をそらんじておりません。イギリスが十月の二十日から二十八日まで、アメリカが十一月の四日かと思いますが、四日から十日までということを承知しておりますが、その間の西ドィッ、フランス等の旅程を記憶しておりませんので御答弁いたしかねます。
  86. 久保等

    ○久保等君 一番長いところはとこになるんですか。
  87. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 一番長いところはアメリカイギリスだと思います。
  88. 久保等

    ○久保等君 それから先ほど随行で行かれるかたの佐藤榮作氏のお話がちよつと出たんですが、或いは全部完全にきまつておらないかも知れませんが、何人行かれるのか、更にきまつておられる具体的な一つお名前だけお聞かせ願いたい。
  89. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 田中内閣官房副長官、それから外務省の松井官房長、それから秘書官の一人等が行くことははつきりしておりますが、あとは身の廻りを世話する人とか…。
  90. 久保等

    ○久保等君 同名ぐらいですか。
  91. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 六人か七人。
  92. 久保等

    ○久保等君 細かい問題で恐縮なんですが、いろいろすでに日時も決定いたしておるぐらいですから、利用される飛行機の問題等でも、いろいろこの前問題があつたようですが、今度行かれる場合の利用せられる航空機は、やはり。パン・アメリカンということで予約でもすでにしておられるのかどうか、その点も念のためお伺いしておきたいと思います。
  93. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 飛行機でございますか。今度は初めにカナダを訪問いたしますのでカナディアン・パシフイツクの飛行機でバンクーヴアーまで行くと思います。
  94. 千田正

    ○千田正君 関連して。緒方総理にお伺いしますが、只今の久保君のお尋ねに対して六人ほどのかたを挙げられておりますが、この六月、総理外遊するという予定の下に、前大蔵大臣である向井忠晴君或いはその他の人たちが先行してアメリカへ、フランスヘも行かれたと思いますが、これは外遊予算として見込んだ中から支出することになつておるんでありますか。それともどういうふうに考えておられますか。これは決算上非常に我々としては考えなければならない問題でありますので、その点はどういうお考えでございますか。
  95. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 向井顧問の…。
  96. 千田正

    ○千田正君 前大蔵大臣であつた向井君の出張ですね。その他或いは何とかという女の人がフランスへ行かれたようでありますが、そういう問題はどういうふうに考えておられますか。
  97. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 向井忠晴君は外務省の顧問として、これは外務省の費用で参つたと思つております。それから今お話になつた女の人は、田付君、これは新聞にああいうことが出ましたけれども全然別関係だそうです、あの吉田総理外遊の関係でなしに。
  98. 千田正

    ○千田正君 そうしますというと、向井忠晴君の出張は外務省の予算の中から支出してあるんであつて吉田総理外遊という問題に対しては関係ないと、こういう意味でありますか。
  99. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) アメリカ外遊いたしました向井君の仕事の中には、総理大臣の委嘱を受けて行つたことがあると考えます。でありまするが、どういう…。
  100. 千田正

    ○千田正君 私のお尋ねが納得行かないようでありまするが、最初の向井君の出張というものは、単なる外務省の出張じやなく、吉田総理大臣の出張に先行しまして、その準備行動として行かれるのであるから、その予算から言えば、やはり吉田首相外遊予算の中に含まれる問題ではなかつたのかと、こう私は尋ねておるのです。
  101. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そういうことになると考えます。
  102. 久保等

    ○久保等君 特に今度の外遊問題については、先ほど副総理のお話では、前々からの総理のいわば念願であつたので、その間いろいろな事情で延びくになつたけれども、この際とにかく行つて来なければならないのであるというようなお話でありますし、副総理のいろいろと御説明を伺つてつても、やはり総理の個人的な希望というか、総理個人の何か非常に従来からの念願である外遊がいよいよ今度行かれるというようなことになつたというようなお話であるわけです。而もそういう意味から考えてみましても、やはり若し親善という目的のために外遊をせられるということでありまするならば、なお更、私は総理としては国民が果してどういう気持で自分そのものを送り出そうとしておるか、又国民が一体今日の吉田内閣に対してどういう希望と信頼を寄せておるかというような問題については、やはり行かれる総理としては、非常に十分な私は関心を持つておられる問題だと思いますし、又国民の気持が那辺にあるかということも十分に了察をされておらなければならないと思うのです。特に昨年の総選挙直後に行つて来たいと思つたんだが、行けなかつたという先ほどのお話であつたのですが、昨年の四月選挙直後の情勢と今日の情勢とは、私は非常にこれはもう格段の変化があると思うのです。その変化というのは、勿論当時の吉田内閣に対する国民の支持という気持と、今日の吉田内閣に対する支持する気持というものは、その数の面においても非常に格段の相違があるわけですし、恐らく今度の総理外遊について是非一つつて来てもらいたいという国民の支持というものは、これは本当に暁の早の程度あるかないか非常に疑問だと思うのです。而も当決算委員会が特に外遊問題について非常に重大な関心を持つておりまするのは、何といつても、政府昭和二十九年度の予算編成に当つても、この際国民にとにかく耐乏生活をもあえて要請しなければならないのだというようなことを言われた。いわば緊縮予算を編成しておる中において而も総理外遊をしよう、五十日間に亙つて外遊をしようということになつて参りますると、相当莫大な、三千万円と言われておりまするが、私は実際使われる国費というものは三千万円では恐らくないと思いますし、これに何倍かする国費にもなると思うのです。而も国費を仮に三千万円としましても、これは極めて莫大な国費を使つて行かれるわけであります。そういう点から考えてみまするならば、やはり、而も総理大臣が行かれるということになつて参りますると、できることならば国民全体が本当に気持よく私は行つて頂くような情勢の中で総理に行つてもらいたいという気持がいたすわけであります。更に又先ほど来のいろいろ臨時国会の開会要求等出ておるという問題もありまするが、いずれにいたしましても、若し総理が今どうしても行かなければならないという理由で、或いは又目的で行かれるのであるならば、これはあえて耐乏予算という中にあつても国費を使つて行くことも私はこれは止むを得ないと思いますし、又結構だと思うのですが、少くとも先ほど来言われておるよう程度の、かねがね前から実は考えておつた、適当な機会を見て外国へ出かけて行つて来たいのだ、お礼の意味を兼ね、今後の親善意味を兼ねて行つて来たいのだという程度の軽い気持であるとするならば、私はそれこそこの耐乏予算というものを政府は強行しつつある今日の情勢下においては、国費のそれこそ一円でも二円でも、僅かはかりの国費の支出といえども、私は国民自体としては納得をいたさないでありましようし、又私ども当決算委員会としても、そういつたような国費の冗漫な支出自体をこれを容認するわけには参らないと思う。而も総理がこの事情について十分に国民の納得するような方法で以て、その実情を解明し又説明しようとする態度もどうも見受けられないのですが、先ほど来各委員のほうから発言がありましたけれども、当委員会国会閉会中でございまするが、特に当面のいろいろ黄変米の問題、或いはその他の問題等についても十分に審議をいたして参つておるのですが、幸いこの決算委員会も今日開かれておるわけですし、今明日の委員会においては総理出席を是非お願いしたい。副総理総理出席をお願いしておいたのですが、今明日は渉外業務によつて出て来られないというお話だつたのですが、是非総理が当委員会出席をして、そうして外遊問題についてはその目的なり或いは総理の抱負、考え方というようなものを是非披瀝してもらいたいという要望があるとするならほ、私は総理とすれば、むしろ全くいい機会であるから、そういうことであるならば願つてもない機会であるので、是非一つ決算委員会で十分に自分の所信のほどを発表さしてもらいたいというお気持でおられると私は思う。先ほど副総理の言われるような気持で、総理が発表の問題等についても考慮しておられるということであるならば御異存はないと思うのですが、当委員会で要望して、特に御出席を願うということであるならば、総理としては出席して十分にその間の経緯等についてのお話が伺えるかどうか、その点一つ総理から最後にお伺いしておきたい。
  103. 相馬助治

    相馬助治君 私は只今案件に関係しますけれども、改めてここで皆さんにお諮りして、是非良識を以て御賛成を願いたいことがあります。是非これを、前例を知らないのですが、動議の形か何かの形において取上げてほしいと思います。と申しますのは、先ほど小林委員長は、本日副総理出席を求めて、その答弁によつて了解すれば吉田内閣総理大臣出席を求めなくてもいいという意味発言があつたやに心得るのであります。併し緒方さんの答弁は実に誠心誠意であり、知つていることに関しては真面目にお答えになつたと思うので、私はその点を諒とします。併しながら緒方さんはあくまで緒方さんなのであつて吉田内閣総理大臣ではありません。而もお聞きいたしますというと閣議決定が未だなされていない。政府の正式の態度が決定していない。かようなことになりますれば、副総理ではありまするけれども、やはりこと吉田外遊に関して、最終的に全責任を負つた答弁がここでなされるはずがない。かように了解するほかありません。国民感情が非常に悪化して吉田外遊についてはとかくの批判もあるこのさなかにおいて多額の国費を使い、長期間国を留守にしてお出かけになるからには、お出かけにならなければならない理由吉田さんにあるものと本員は了承します。従いましてそれは私どもとしては吉田総理大臣自身の品から聞かなければ了解するわけには参りません。そうして又ラジオ新聞等によつて、これを報道するというけれども、これは現実の問題として報道されるだけなのであつて新聞やラジオにスペースをとつて政府が公告するものでないことはもう明瞭です。そういうことになれば、当委員会吉田さんがお出かけになつて、そうしてその間の事情並びに意思目的、そういうもののすべてを一つ発表することが、今緒方さんが言う閉会中に国民に周知せしめることの目的も達すると、こう考えます。従つて委員会は改めて政府委員であるところの吉田内閣総理大臣出席をここに確認し、その日取等については理事会に一任するとしても、その出席の要求をここに確認して欲しいと思うのです。お諮りを願いたい。
  104. 永岡光治

    永岡光治君 それは今のやつはこれは決定しているのですから、日取は委員長決定していいのではないのですか。取扱つてもいいと思います。どうですか。
  105. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 速記やめて。    〔速記中止〕
  106. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 速記を起して。  暫時休憩します。    午後二時三十九分休憩    ―――――・―――――    午後三時十三分開会
  107. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 休憩前に引続き委員会を再開いたします。
  108. 相馬助治

    相馬助治君 休憩前の発言の私の分に動議云々の言葉がありましたが、ちよつと錯誤がありますので訂正しておきます。  吉田内閣総理大臣の御出席を求めるということは、前に御決定したものであつて、私は緒方さんに話をお聞きしても、或る程度より進まないように思うので、ここで吉田総理大臣の御出席を確認して、次に進められたら如何かという意味のことを発言したい趣旨であつたので、さように了承し、委員長において処置されんことを希望します。
  109. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 只今相馬君の動議の取消しがございましたので、委員長はお取消しの通り取扱いまして動議として諮らわないことにいたします。  それから先ほど来の総理外遊に対する御出席総理に願つたのでありますが、なお大倉委員八木委員、深川委員、山田委員、千田委員黄変米については久保委員、この諸君から御質疑が残つておりますので、副総理が休憩の際退席するときに、間もなく再開しますから是非御出席なさるようにという念を押してやつたところ、承知しましたというような御回答であつたんだそうです。ところが委員長は再開しようと思いましてその行方を探したところが、総理官邸に行く御予定であつたので、先ずそのほうに紹介しましたところが見えておらない。院内におりますというふうな御返事であつたそうであります。ところが院内を探したところが漸く見つかりまして、お連れしようと思つたところが、三時以後は外出しなければならないというスケジュールにあり、悪しからずというようなことであつたそうであります。従いまして只今質問の残つているかたがたの質疑は、そのままになつておりますので、幸いになお明日も本委員会を持ちますので、必らず明日又出席せられるように、これから委員長において念を押して出席を徳悪しますので、本日のところは如何でしよう、この程度で散会をいたしまして、明日午前十時から委員会を開いて、政府出席を求める運びにしたいと思います。なお、大体副総理が当委員会に専念し得る範囲というのは、各諸君の質疑によつて大体想像がつくのであります。そこで然らば、その足らざる点について総理ということになりますので、この点は従来の慣例によりまして、一つその進行範囲というものを理事会にお任せ願いたいと存じますが、明日の委員会の途中なり或いは前なり、委員長理事打合会を開きまして、御趣旨に副うような運びに持つて行きたいと存じますので、どうぞ一つ委員長理事にその点をお任せ願いたいと存じますが、御了承頂けますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  110. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 速記をとめて下さい。    〔速記中止〕
  111. 小林亦治

    委員長小林亦治君) 速記を起して。  本日はこ九にて散会だします。    午後三時二十一分散会